今週は7月SQ週でした。7月SQに向け下げると見ていましたが、2万2500円前後で価格調整された動きと感じられました。東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は6月初旬にピークを付けてから減少傾向でした。7月入りから横ばいに転じ、小幅なボックス相場となっていました。引き続き、9月SQに向けても戻り売り相場は続くと見ています。
3月の1万6000円ボトムから6月初旬に2万3000円まで短期間に大幅高しました。それ以降、この大幅高した利食い売りの調整局面が続いたと見ています。引き続き、9月から10月(2番底)のボトムに向け、調整局面は続くと見ています。このボトムが次の買い場になると見ていますが、個別株は2極化しています。日経平均の影響を受けない株は上昇を維持すると見ています。
2021年度3月期の業績予想発表を見送った企業は、全体の約60%に及びます。これから8月に向けて4月~6月期の第一四半期決算を迎えます。業績予想の発表が見送られているだけに四半期決算発表は注目されます。業績の悪化はコロナ禍で織り込んでいる面がある一方で、予想外に悪ければ売られます。業績好調企業は買われます。今後の四半期発表に株価は左右されます。業績が悪ければ8月から売られる心配はあります。
6月から経済活動が再開され、7月に飲食店、接待のお店も続々と営業を始めた事から、東京のコロナ感染者は4月を上回る増加となりました。4月~6月期決算発表前に、今後の業績への影響も心配されます。テレワークで業績プラス企業、逆に観光業など打撃の長期化など業績悪化が心配されます。
米国NASDAQ指数は連日の高値を更新しています。米国内経済指標は景気悪化だが、IT企業にとっては業績悪化の影響は小さく、逆にテレワークに必要なツール開発など需要の増加に、オフィスワーク革命の転機となりました。米国でも大都市圏のオフィス需要に影響が出る日も来そうです。
この米国の流れは日本にも及ぼしています。日本もIT企業の業績悪化の影響は小さく、逆にテレワークに必要なツール開発の需要増加に、オフィスワーク革命の転機となっています。まずは一般企業からですが、次は公共自治体のオフィスワーク改革へ進む可能性があります。日本も都市圏のオフィス需要への影響も出る日も遠くないと言えるでしょう。
オフィスワークが減れば、通勤は減り、スーツ需要も減ります。スーツを売り物にしていた企業は暴落しています。こう言う企業は業態変化に迫られるでしょう。コロナが終息する頃には、仕事の進め方が大きく変わっているでしょう。この様な世の中の変化を業績に反映できる企業の株価は大きく値上がりします。こう言う株は日経平均の動きと連動する事はありません。ある意味で2局化相場と言えます。
25日騰落レシオは、6月初旬の150ポイントをピークに下げ続けて、今週は72ポイントまで下げました。今までなら25日移動平均線を下回る調整局面となった可能性が高いが、現在は25日移動平均線を上回っています。「122」東証1部大型株指数、「123」中型株指数、「124」小型株指数、「105」JASDAQ指数、「107」マザーズ指数は25日移動平均線を下回っています。日経平均だけ割高で推移しています。
色々な状況の中で、7月SQに向けて、日経平均は高値維持して引けました。次は8月SQに向けどう動くか。またその次は9月SQを控えています。先ずは4月~6月四半期決算発表後どう動くか。他の指数は25日移動平均線を下回る中で、その後も高値維持できるか。テレワーク恩恵企業と2極化は続くでしょう。
引き続き、日本株は、アドバンテスト、レーザーテック、東京エレクなど半導体関連株は強い状態を維持し、相場先導株となっています。引き続き、半導体関連株の上昇は続くと見ています。この相場の中で高値更新する株は、コロナ禍の中で、半導体関連に続き、恩恵を受けていると見ることが出来ます。
7月2週目の東証1部銘柄(2180銘柄)の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、6月1週をピークに減少に転じている。2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月末1104銘柄(225種90)→7月(2)1149銘柄(225種113)→7月(9)1149銘柄(225種111)と横ばいだった。2万3000円は重い状態にある。8月相場に向けて切り返せるか。7月の観察ポイントです。
7月2週目の「107」マザーズ市場(324銘柄)で75日移動平均線を上回る銘柄数もピークから減少している。2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月末277銘柄→7月(3)232銘柄→7月(10)217銘柄と新興市場は減少している。減少続くと売り転換となります。7月の観察ポイントです。
7月2週目の「105」JASDAQ市場(702銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も6月ピークから減少続いている。2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月末586銘柄→7月(3)511銘柄→7月(10)463銘柄と減少した。減少傾向は売り転換です。7月の観察ポイントです。
7月2週目の東証2部銘柄(479銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数もピークから減少している。1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月末409銘柄→7月(3)378銘柄→7月(10)333銘柄と減少している。減少に転じたら売り転換です。7月の観察ポイントです。
7月2週目の東証1部銘柄(2180銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少は続いている。1月末780銘柄(225種73)→2月末67銘柄(225種7)→3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月末1671銘柄(225種166)→7月(3)1409銘柄(225種157)→7月(10)997銘柄(225種120)と減少している。日足ベースでも売られている。7月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
6月中旬以降、「801」NYダウは、200日から25日移動平均線を上回れず上値は伸び悩んでいます。25日移動平均線から200日移動平均線を上値抵抗線に伸び悩んでいます。200日移動平均線を上回ってくれば再上昇パターンに戻します。200日移動平均線を下回る状態は戻り売られやすい状況です。
日足チャートでは200日から25日移動平均線を上回れない状態です。まず25日移動平均線を上回る状態から、再度200日移動平均線を上回る事ができなければ再上昇転換ではありません。しばらくこのあたりの観察が続きます。
今週も「803」NASDAQ指数は1万ポイントに乗せ、高値更新しています。IT産業はコロナウイルス感染拡大が続く中でも、さらにビジネスチャンスとして捉えています。非常に強い動きであり、ビジネス革命と言うことが伝わってきます。米国のコロナ感染は他国と桁違いに大きい。10日から25日移動平均線を上回る間は高値更新相場が続くと見ます。25日移動平均線を下回ると調整局面入りの心配はあります。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
今週は75日ボリンジャーバンド中心線(107円)を下回る円高で動いています。ボリンジャーバンド幅は縮小した事から、為替の動きも狭くなっています。どちらかに動き出す兆候の表れとも言えます。200日移動平均線より中心線(75日移動平均線・107円)を下回った状態であり、円高方向での推移は変わっていません。
チャート的に、今週の75日移動平均線(中心線)は上向きから下向きに転じました。200日移動平均線との2線幅は縮小から拡大に転じました。チャート的に、ドル円相場は円高傾向を示しています。75日ボリンジャーバンド中心線から+-1シグマの範囲での推移は続くと見る状況です。円高に戻すか、円安に動くか。7月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
7月入りから「105」JASDAQ指数は売られました。株価は再度200日移動平均線を下回ってきました。10日移動平均線は25日移動平均線も下回る調整局面となっています。25日移動平均線から200日移動平均線を上回れないと調整局面は続きます。下回る状態は戻り売り相場が続く可能性もあります。200日移動平均線を下回る状態が続くと弱い動きと見ます。25日移動平均線を下回る状態は、戻り売り相場は続くでしょう。25日移動平均線を上回れば再上昇に戻す。7月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
マザーズ指数は75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスしました。上昇に向かうと見るチャートですが、目先は25日移動平均線を下回る調整局面となっています。大きく下げなければ、切り返す可能性はあります。「107」東証マザーズ指数は、4月から7月まで短期上昇が強かっただけに、25日移動平均線から大きく下げなければ短期調整で終わる可能性はあります。25日移動平均線を下回る間は調整期間と見ます。7月の観察ポイントです。
<裁定売り残 日足チャート>
7月入りから「506」裁定売り残の減少は止まり、横ばいになってきました。7.5億株前後で横ばいは続いています。減少が止まる状態は買い戻しが減る事でもあり、株価は上昇局面から横ばいになりやすいと考えます。大きく減少の時は買い戻しから上昇は強まるが、減少から横ばいになることは株価は伸びなくなります。次の減少局面が株価の上昇局面になります。
日経平均は25日移動平均線に沿って横ばいです。25日移動平均線に沿って横ばいから下回ってくると調整局面に転じます。裁定売り残は横ばいでは、日経平均の戻る力は弱くなります。裁定売り残の減少局面は上昇に転ずるでしょう。増加なら売られる動きとなります。今後の裁定売り残の増減動向が日経平均の動きを左右します。7月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
7月相場は+500円以上上げる場面もありましたが、今週は約+2円高と上げ幅を縮小したが、4月から4ヶ月連続上昇は維持しました。7月相場は売られて始まりましたが、12ヶ月移動平均線を上回る上昇状態は維持しています。チャート的には、株価は6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線は上回っていますが、6ヶ月移動平均線は12ヶ月移動平均線を下回っているので、2万3000円を付けてから上値は重くなっています。
チャート的には、6ヶ月移動平均線が12ヶ月移動平均線を下回った状態は、戻り相場局面と判断されます。本格的な上昇基調に戻すには、6ヶ月移動平均線が12ヶ月移動平均線を上回る状態まで待たなければなりません。今の動きから上昇基調に戻すには数ヶ月を要すと見られます。株価が6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態は、上昇状態は維持されています。下回ると調整局面入りする。7月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
7月入りから、日経平均の10日移動平均線は25日移動平均線を下回っています。株価は25日移動平均線に沿って横ばいまで戻しました。チャート的には、10日移動平均線が25日移動平均線を上回ってこなければ上放れしません。200日移動平均線(下値支持線)を下回らなければシッカリしていると言えます。
チャート的に、25日移動平均線は200日移動平均線を上回っているので上昇基調は維持しています。25日移動平均線は200日移動平均線を上回る状態から、株価が25日移動平均線を上回れなくなると、何れ売られるパターンになりやすいでしょう。25日移動平均線を上回り再上昇に戻せるか。7月の観察ポイントです。
米国のコロナウイルス感染拡大は続いてるが株価の上昇は続いている。日本のコロナ第2波は始まったか。外国人投資家はどう動くのか。世界はどう動く。
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