日経平均株価の動き(2020年07月22日)

今週は7月4連休を控え、水曜日が週末となり薄商いとなりました。NYダウの連騰、NASDAQ指数の高値更新相場に支えられ、日経平均も連動し再度2万3000円へ戻り相場となりました。7月の上げ幅を伸ばして引けました。薄商いの中でも225種株がシッカリしていたと言えるでしょう。米国はハイテク株、半導体関連株がNASDAQ指数を牽引しましたが、日本市場もハイテク株、半導体関連株が日経平均の上げ幅を伸ばしました。

世界的に、飲食店、小売業もコロナ不況です。日本市場も買える業種となれば、5Gなどの投資を控えている事から、優良株、材料株、ハイテク株、半導体関連株に買える業種が絞られ、値を上げました。日本株も米国市場の流れで買われた事が分かります。米国市場の連騰が止まれば、日本株の連動も止まる心配はあります。

今週の日経平均は、2万3000円に迫る上げ幅となりましたが、「124」東証小型株指数、「123」中型株指数、「122」大型株指数は、200日移動平均線を上回れていません。他の指数が動かない中でも、日経平均は上げ幅を伸ばしました。225種株の値ガサ株、ハイテク株、半導体関連株などが牽引した事が分かります。225種株、値ガサ優良株が上げて、「124」東証小型株指数、「123」中型株指数、「122」大型株指数の動きは鈍かった。「101」日経平均と値ガサ優良株が上げたのは上昇相場の調整局面前に感じられます。8月に向けた動きを観察したい。

NASDAQ指数など、株式市場の動きを見ていると、コロナ禍は、ビジネスモデルの再編を促していると感じられるところがあります。日本政府もデジタル社会構築を表明しました。今後の5G投資、必要な半導体関連部品などは、材料視され、買われています。あくまで先買いされており、高くなれば売られます。このあたりも今後の動きを観察したい。

4月~6月期決算発表が出始めています。半導体関連株、5G関連、コロナ禍増収株、テレワークで業績プラス企業、IT企業などは好感されても、飲食業、アパレル、観光業など、コロナ禍で不況業種になっています。状況的に2極化は続くと見るしかありませんが、四半期決算発表が悪ければ売られ、可能性はあります。コロナ禍での2局化では、上昇銘柄に乗るしか有りません。

7月4週目の東証1部銘柄(2180銘柄)の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、前週より増加した。2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月末1104銘柄(225種90)→7月(2)1149銘柄(225種113)→7月(9)1149銘柄(225種111)→7月(16)1323銘柄(225種151)→7月(21)1355銘柄(225種126)と増加したが、225種株は減少した。2万3000円には届かなかった。8月相場は戻り売りに転ずるか。8月に向けた観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

7月4週目の「107」マザーズ市場(327銘柄)で75日移動平均線を上回る銘柄数は、前週比較で横ばいです。2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月末277銘柄→7月(3)232銘柄→7月(10)217銘柄→7月(17)184銘柄→7月(22)188銘柄と前週とほぼ横ばいで終わった。7月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

7月4週目の「105」JASDAQ市場(702銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は前週比較で横ばいです。2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月末586銘柄→7月(3)511銘柄→7月(10)463銘柄→7月(17)459銘柄→7月(22)438銘柄と横ばいでした。7月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

7月4週目の東証2部銘柄(479銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も前週比較で横ばいです。1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月末409銘柄→7月(3)378銘柄→7月(10)333銘柄→7月(17)340銘柄→7月(22)325銘柄と横ばいです。7月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

7月4週目の東証1部銘柄(2180銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は少し減少に転じた。1月末780銘柄(225種73)→2月末67銘柄(225種7)→3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月末1671銘柄(225種166)→7月(3)1409銘柄(225種157)→7月(10)997銘柄(225種120)→7月(17)1323銘柄(225種157)→7月(22)1276銘柄(225種148)と少し減少した。減少は続くか。7月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

米国市場は週末まで上昇が続くか分かりません。「801」NYダウは、200日から25日移動平均線を上回っていますが、25日から200日移動平均線を上回った状態で伸び悩んでいる様にも見えます。まだ25日移動平均線は200日移動平均線を下回っています。25日移動平均線が200日移動平均線を上回ってくると上昇が強まる状態です。8月以降も200日移動平均線を上回る状態を維持できるか。下回ると売り転換します。8月に向けた観察ポイントです。

コロナ禍の中で、「803」NASDAQ指数は1万ポイント以上でも上値を伸ばし、上昇局面を維持し、高値更新相場が続いています。引き続き、IT産業はコロナウイルス感染拡大をビジネスチャンスとして、業績が好調な事がわかります。ビジネス革命となるのか。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場が続くと見ます。25日移動平均線を下回ると調整局面入りの心配はあります。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

為替のチャートは、75日ボリンジャーバンド中心線(107円)幅の縮小は続き、狭くなっています。ボリンジャーバンド幅が縮小した状態は、為替の値動く幅・上下幅が狭まり、小動きが続く事を意味します。またボリンジャーバンド幅が狭まった動きは、上下どちらかに動き出す兆候とも言えます。

チャート的に、75日移動平均線(中心線)は下向き、円高方向を示しています。200日移動平均線との2線幅は拡大し、こちらも円高を示しています。チャート的にドル円相場は円高傾向は続くと見る状態です。当面は75日ボリンジャーバンド中心線+-1シグマの範囲で推移は続くと見る状況です。円高は続くか、円安に動くか。8月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

今週の「105」JASDAQ指数は前週に続き、株価は25日から200日移動平均線で上値を押さえられています。新興市場は調整局面か利食い売りに上値を押さえられ、上値は伸び悩んでいる事が分かります。株価は25日移動平均線から200日移動平均線を上値抵抗線に押さえれているので、上値突破待ちと言えます。下回る状態となれば戻り売りか調整局面に転じます。25日から200日移動平均線を上回れなければ、再上昇に転じないでしょう。8月に向けた観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

マザーズ指数は75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスし、上昇パターンに転じましたが、3月から続いた上昇は6月末で止まり、株価は25日移動平均線に上値を押さえられています。「107」東証マザーズ指数は、4月から7月まで上げ幅が大きかっただけに、目先調整しても、25日移動平均線を上回れば再上昇に転じます。上回れなければ調整局面は続きます。8月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<裁定売り残 日足チャート>

今週の「506」裁定売り残は減少しました。減少局面は日経平均の上昇局面になるでしょう。今週の日経平均は2万3000円に迫りました。裁定売り残は減少し、買い戻しから値上がりした事がわかります。前週の7.5億株から7.2億株まで減少しています。減少が続くと買い戻しから日経平均の戻り局面は続きます。

裁定売り残は5億株まで減少が続けば、買い戻し余力が小さくなることから、日経平均の上げ余地は小さくなると言えます。日経平均が25日移動平均線を上回る状態は、買い戻しで支えられていると言えます。25日移動平均線を下回ると売り残は増加に転じたか、売り物が増加したと見ることが出来ます。減少が続く事は買い戻し余力も減ることを意味します。8月に向けた観察ポイントです。

裁定売り残 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

7月のNYダウは1000ドル以上、上昇しています。今週も米国市場に連動し、日経平均は2万3000円に迫りました。チャート的に6月の高値に迫ってきました。6ヶ月移動平均線は12ヶ月移動平均線を下回る状態にあり、まだ本格的な上昇相場に向かう状態は整っていませんが、戻り相場として2万3000円に迫ってきました。

チャート的には、7月も陽線幅を伸ばしたものの、6ヶ月移動平均線は12ヶ月移動平均線を下回った状態で、株価は上値を伸ばした戻り相場局面と見ています。上昇基調に戻すには、まず6ヶ月移動平均線が上向きに転じ、12ヶ月移動平均線を上回ってこなければなりません。株価は6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態を維持し、上昇状態は保っています。8月以降、下回ると調整局面入りしやすくなります。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週は2万3000円に迫りました。日経平均株価は、10日から25日移動平均線を上回る状態を維持しました。また10日移動平均線は上向きに転じ、25日移動平均線を上回りました。株価は25日移動平均線を上回った事から上昇パターンに戻す動きです。

チャート的には10日移動平均線は25日移動平均線を上回り、株価は25日移動平均線を上回って推移し、下値を切り上げています。株価が25日移動平均線(下値支持線)を下回らなければ上昇は続くと判断されます。チャート的に25日移動平均線を下回ると売り転換しやすいが、その下に200日移動平均線(2万2000円・下値支持線)がサポートしています。この状態は、200日移動平均線を下回らなければ売り転換しにくいでしょう。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

米国は記録的感染拡大は続いている。NASDAQ指数の高値更新続いている。日本GoToキャンペーンどうなる。外国人投資家はどう動くか。世界はどう動く。

→日経平均株価の動き:目次へ

臨時コメントについて

相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。

↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/