11月3日に米大統領選を控えています。投票日が近づく中で、今週の日経平均は10月SQ値(SQ値2万3724円)に近づくと売られました。10月SQ値(SQ値2万3724円)に上値を押さえられた相場が続き、個別株物色相場となっています。どちらが勝っても、上下どちらかに相場は動く可能性があります。トランプ大統領が初当選した時は-1000円安しました。その後は大相場に発展しました。
相場には不思議なところがあり、上昇相場が始まる直前に一度下がることが多いです。振るい落としと言う人もいます。トランプ大統領初当選の-1000円安の下落もふるい落としとなりました。11月3日の米大統領選後、下落したら振るい落としの買い場と見ることができます。上放れたら上昇転換と見ることができます。
米大統領選の後どう動くのか、誰も分からないからボックス相場が続いています。ボックスを続けている事は、相場から五分五分と読む事ができます。選挙結果が近づき、上下どちらか動きだしたら、下げたら買い場であり、上放れても買い場と見ています。いまの日経平均を見ていると、一時的な下放れの可能性はある様に見えます。ボックスで動くことは五分五分の読みである。
また相場は半導体から始まり、半導体からピークをつけると述べてきました。選挙を前にして、代表銘柄のアドバンテスト、レーザーテック、東京エレクなどが下げなければ強気と見ている事になります。今後のレーザーテック、東京エレクが75日移動平均線を上回っている状態は強気を見る事ができます。下回ったら弱気と見る事ができます。米大統領選、中間決算発表、半導体の動き。どう動くか。
個別株は、決算発表を前にして注目されるのは、月足で底値から立ち上がり銘柄です。決算が良くても、悪くても買い材料になるからです。良ければ買い材料、悪ければこれ以上悪くならないと言う先買い材料になります。底値で6ヶ月移動平均線を上回る立ち上がり銘柄に注目です。
10月4週の東証1部銘柄(2187銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は少し減少続く。2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月末1104銘柄(225種90)→7月末796銘柄(225種65)→8月末1419銘柄(225種163)→9月末1643銘柄(225種115)→10月(1)1632銘柄(225種115)→10月(8)1679銘柄(225種147)→10月(15)1366銘柄(225種118)→10月(22)1278銘柄(225種118)と少し減少した。増加に戻すか。減少に転ずるか。11月に向けた観察ポイントです。
10月4週の「107」マザーズ市場(329銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数も少し減少続く。2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月末277銘柄→7月末115銘柄→8月末180銘柄→9月末218銘柄→10月(2)200銘柄→10月(9)236銘柄→10月(16)197銘柄→10月(23)182銘柄と減少に転じた。増加に戻せるか。11月に向けた観察ポイントです。
10月4週の「105」JASDAQ市場(701銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し減少続く。2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月末586銘柄→7月末281銘柄→8月末363銘柄→9月末439銘柄→10月(2)386銘柄→10月(9)435銘柄→10月(16)399銘柄→10月(23)371銘柄と減少した。増加に戻せるか。減少に転ずるか。11月に向けた観察ポイントです。
10月4週の東証2部銘柄(480銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は横ばい。1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月末409銘柄→7月末199銘柄→8月末251銘柄→9月末311銘柄→10月(2)266銘柄→10月(9)295銘柄→10月(16)285銘柄→10月(23)274銘柄と横ばい。増加に戻せるか。11月に向けた観察ポイントです。
10月4週の東証1部銘柄(2187銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は横ばい。1月末780銘柄(225種73)→2月末67銘柄(225種7)→3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月末1671銘柄(225種166)→7月末622銘柄(225種54)→8月末1144銘柄(225種135)→9月末1581銘柄(225種97)→10月(2)1391銘柄(225種87)→10月(9)1593銘柄(225種119)→10月(16)1210銘柄(225種94)→10月(23)1233銘柄(225種110)と横ばいです。増加に戻せるか。11月に向けた観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
9月高値を意識し、伸び悩んでいます。「801」NYダウは、25日移動平均線を上回った状態を維持していますが、9月の高値を意識して売られました。25日移動平均線を上回る再上昇相場は維持しています。引き続き、大統領選に向けて、25日移動平均線を上回る状態を維持できるか。11月に向けた観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も9月高値を意識しています。25日移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態の上昇相場を維持しています。25日移動平均線を下回ると戻り売りとなります。大統領選に向けて、25日移動平均線を上回る状態を維持できるか。11月に向けた観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
今週は104円台まで円高は進みました。今月初め一時的に75日移動平均線(106円)まで戻した反動もあり、円高に振れています。7月以降、104円台で円高は止まっています。目先の円高は余程の事がなければ105円台に戻すと見られるでしょう。引き続き、25日から75日移動平均線の下向き円高トレンド、25日移動平均線を下回る円高基調です。こちらも大統領選の結果待ちか。
チャート的に75日ボリンジャーバンド中心線(106円)は下向きのまま、25日から75日移動平均線(上値抵抗線)を下回る円高基調です。為替の値動きは、75日ボリンジャーバンド中心線(106円)から-2シグマで推移してきました。引き続き、バンド幅中心線から-2シグマの範囲で推移しそうです。10月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
今週も「105」JASDAQ指数は25日移動平均線を下回りました。一時的に売られてきました。引き続き、25日移動平均線を上回る状態に戻せば、上昇局面に戻します。25日移動平均線を下回り、上回れなくなれば戻り売りに向かいます。11月に向けた観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」マザーズ指数は、強い上昇局面からカイリ幅が大きくなっていました。10日移動平均線と25日移動平均線の2線幅は大きくなり、短期的に利食い売りに押されやすい状況でした。今週は25日移動平均線を下回るまで売られました。カイリが大きく、利食いで売られた事が分かります。25日移動平均線を下回り、上回れなくなると売り転換します。11月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週発表の「610」評価損率(10/16)と日経平均を対比して見ます。過去2年間の高値の評価損率は-10%前後です。前週発表(10/9)の評価損率(-10%)は、過去の高値圏、今週発表値(-12%)が悪化したことから、高値警戒から売られた様に見えます。
評価損率が-10%→-12%と悪化した事は、株式市場では個別株は利食い売りに押されていると見ます。来週も利食い売りから悪化するか。過去2年間の高値圏で推移していた事から、評価損率は高値ゾーンから売られたことが分かります。引き続き、強気相場と高値警戒の両面の相場観察は続くでしょう。11月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、11月の米大統領選の結果待ちで横ばいが続いています。6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線はGクロスし、日経平均は上回り、強い上昇局面を維持しています。11月の米大統領選の後、どう動くか。強い上昇局面を維持し、上放れるか。
チャート的には、60ヶ月移動平均線は上向き上昇トレンド、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調です。6ヶ月移動平均線が12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。引き続き、6ヶ月移動平均線から12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調を維持すると見てください。陰線に転じても、6ヶ月移動平均線を下回らなければ基調転換しません。11月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
今週も10月SQ値(SQ値2万3724円)を上回れず、伸び悩みました。8月以降、2万3000円から2万3500円のボックス幅で推移しています。日足チャートでは、25日移動平均線に沿って推移しているが、上値は重い動きが続いています。引き続き、25日移動平均線を上回る状態は上昇維持だが、様子見相場に見えます。大統領選待ちとなっています。
日足チャートでは、25日移動平均線は75日移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。株価は25日移動平均線に沿って推移しています。一時的に10月SQ値(SQ値2万3724円)で動きましたが、またボックス範囲に戻しています。引き続き、10月SQ値(SQ値2万3724円)を上回れなければ上値は重いと見ます。11月に向けた観察ポイントです。
米国大統領選挙はトランプ大統領かバイデン候補か。株価はどうなる。NYダウ、NASDAQ指数は上昇基調は続くか。外国人投資家はどう動くか。世界はどう動く。
臨時コメントについて
相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。
↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/