日経平均株価の動き(2020年11月06日)

世界一の関心事、米国大統領選の開票は続いています。トランプ大統領再選か、バイデン新大統領か。コロナ禍で郵便投票がカギを握る選挙戦となっています。来週には新大統領は決まるのか、週末も大統領選挙ニュースは週明けの株式市場を左右するでしょう。

米国大統領が誰に決まっても、中国との覇権争いが続くことは変わらないでしょう。勢いのある中国経済に対し、米国が世界一を維持するには、縮小経済は取れません。常に攻めの経済政策しか選択肢は無いと考えられます。追随する今後の日本経済においても、緊縮政策は選択肢から外されると考えます。これから規制緩和、新産業育成(ベンチャー)にシフトすると見ています。

前週は週間で-500円以上下落して引けました。今週は切り返し+1200円以上の値上がりとなりました。前週の下落は下降転換ではなく、ふるい落としであったと言えます。ふるい落としから、2万4000円台に上放れしてきました。新たな相場展開が予想されます。クリスマスに向け、ご祝儀相場が続く事を期待したい。

相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けます。指標銘柄であるアドバンテスト、レーザーテック、東京エレクは75日移動平均線を上回り、再上昇転換してきました。この動きを見ても、日経平均も再スタートに向けた動きと見ることができます。

テクニカルでは、前週まで10月SQ値(2万3724円)を下回って推移していました。下回って推移している状態は、上値は弱気と見る状態でした。今週は米国大統領選挙動向から、NYダウの大幅高を受けて、日経平均は10月SQ値(2万3724円)上回ってきました。上昇に上放れたと判断できます。

上放れした日経平均から見ると、中長期では、政府の方向性の乗った新産業育成(ベンチャー・成長産業・人材育成)に目を向けた投資銘柄選択が成功すると考えます。日立電機、三菱電機、トヨタと言った大きなホールデングカンパニーではなく、新しい成長産業にシフトしていくと考えられます。

11月1週の東証1部銘柄(2187銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は切り返し増加した。2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月末1104銘柄(225種90)→7月末796銘柄(225種65)→8月末1419銘柄(225種163)→9月末1643銘柄(225種115)→10月末1011銘柄(225種82)→11月(5)1404銘柄(225種121)と切り返した。増加は続くか。強気相場に向かうか。11月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

11月1週の「107」マザーズ市場(332銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数も少し切り返した。2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月末277銘柄→7月末115銘柄→8月末180銘柄→9月末218銘柄→10月末126銘柄→11月(6)156銘柄と少し切り返した。増加は続くか。11月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

11月1週の「105」JASDAQ市場(701銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し切り返した。2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月末586銘柄→7月末281銘柄→8月末363銘柄→9月末439銘柄→10月末277銘柄→11月(6)291銘柄と少し切り返した。増加は続くか。11月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

11月1週の東証2部銘柄(479銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は横ばい。1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月末409銘柄→7月末199銘柄→8月末251銘柄→9月末311銘柄→10月末228銘柄→11月(6)223銘柄と横ばいです。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

11月1週の東証1部銘柄(2187銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も切り返した。1月末780銘柄(225種73)→2月末67銘柄(225種7)→3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月末1671銘柄(225種166)→7月末622銘柄(225種54)→8月末1144銘柄(225種135)→9月末1581銘柄(225種97)→10月末809銘柄(225種56)→11月(6)1241銘柄(225種107)と切り返した。増加は続くか。11月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、切り返し反発しました。200日移動平均線まで売られた後、75日移動平均線から25日移動平均線を一気に上回りました。強い切り返しと見ることができます。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る状態は上昇基調に戻したので、25日移動平均線を上回る状態は上昇は続きます。9月高値を更新してくるか。11月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数も75日移動平均線以下に売られた後から反発し、25日移動平均線を一気に上回ってきました。このらも強い上昇転換です。まだ9月高値を意識した株価水準ですが、9月高値を上回ってくれば高値更新相場に向かいます。上昇基調は続くか、高値を意識して売られるか。選挙結果でどう動くか。11月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

大統領選から為替は103円台まで円高に進みました。大統領選結果次第では、さらに円高に進むのでしょうか。今年3月以来の円高水準です。2016年以降、為替は10年移動平均線でストップしてきました。11月の103円は、今年3月以来の10年移動平均線まで円高になりました。目先は円高は止まるか。

日足チャート的に75日ボリンジャーバンド中心線(105円)は下向きのまま、25日から75日移動平均線(上値抵抗線)を下回る円高基調です。為替の値動きは、今年7月に75日ボリンジャーバンド-3シグマまで円高で戻しています。バンド幅-3シグマまで円高になった事から、来週以降、円安に戻しやすいと見る動きです。大統領選のあと、どう動くか。11月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

11月の「105」JASDAQ指数は25日移動平均線を下回ったあと、75日移動平均線で下げ止まり、切り返しているところです。今週は25日移動平均線まで戻しています。25日移動平均線を上回ってこなければ、再上昇相場に戻せません。来週は25日移動平均線を上回れるか。11月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

11月の「107」マザーズ指数も25日移動平均線を下回ったあと、75日移動平均線で下げ止まり、今週は切り返し25日移動平均線まで戻しています。25日移動平均線を上回れなければ戻り売りになります。来週は25日移動平均線を上回ってこれるか。75日移動平均線を下回らなければ下げ相場にはならないでしょう。11月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<東証小型指数&東証中型株指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<東証小型指数 日足チャート>

11月の「124」東証小型指数は25日移動平均線を下回ったあと、75日移動平均線で下げ止まり、切り返し中です。今週は25日移動平均線まで戻しています。25日移動平均線を上回ってくると再上昇相場に戻してきます。来週は25日移動平均線を上回れるか。11月の観察ポイントです。

<東証中型指数 日足チャート>

11月の「123」東証中型指数も25日移動平均線を下回ったあと、75日移動平均線で切り返し、再度25日移動平均線を上回るまで戻しています。25日移動平均線を上回る状態を維持できれば上昇相場に戻します。来週も25日移動平均線を上回る状態を維持できるか。75日移動平均線を下回らなければ下げ相場にはならないでしょう。11月の観察ポイントです。

東証小型指数&東証中型株指数 日足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

今週発表の「610」評価損率(10/30)と日経平均を対比して見ます。過去2年間の高値の評価損率は-10%前後でした。10月2週(SQ週)の評価損率(-10%)は過去の高値圏と同じ水準まで戻し、10月末に日経平均は2万3000円を下回って引けました。目先はボトムになりました。

評価損率は-10%(10/9)→-12%(10/16)→12%(10/23)→15%(10/30)と悪化し、ボトムとなり、切り返しました。また-5%から-10%まで改善してくると高値ゾーンになります。前週の-500円以上下落は、下降転換の心配は無くなり、ふるい落としの下げとなりました。引き続き、高値警戒と上昇転換の相場観察は続くでしょう。11月の観察ポイントです。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、10月はマイナスで陰線で引けました。11月は切り返し大幅高で始まり、年初来高値を更新して始まりました。2018年以降の高値水準の2万4000円台に乗せてきました。来週は高値更新相場となるか。強気相場に向かう兆しが出てきました。6ヶ月移動平均線を下値支持線に上昇基調を強めました。

チャート的には、60ヶ月移動平均線は上向き上昇トレンド、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調を維持して始まりました。6ヶ月移動平均線か12ヶ月移動平均線を上回った状態は上昇基調です。下段の9ヶ月SRV-D(78)が80ポイント以上に高くなると株価は2割高くなります。11月が終わって80ポイント以上になれば年末高の可能性が出てきます。11月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

10月最後に75日移動平均線を下回って引けました。11月相場スタートは大幅高に切り返して始まりました。下落はふるい落としの下げとなりました。大幅続伸から25日移動平均線を上回る状態に戻したので、強い上昇基調に戻したと言えます。引き続き、25日移動平均線(下値支持線)を上回って推移が続けば上昇相場は続きます。

日足チャートでは、25日移動平均線は75日移動平均線を上回り、75日移動平均線は200日移動平均線を上回る上昇基調です。米国市場が買われたことで、日経平均は値上がりしているので、来週の米国市場動向がカギと言えます。11月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

米国大統領選挙はトランプ大統領かバイデン候補か。株価はどうなる。NYダウ、NASDAQ指数は大幅高となった。外国人投資家はどう動くか。世界はどう動く。

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