日経平均株価の動き(2020年11月20日)

今週は2万6000円台に乗せてきました。月間の高安幅は約3000円と大幅な上げ幅となりました。株高は将来の景気を先取りする不景気の株高現象です。株は不景気から大幅上昇が始まり、好景気で売られる経済の先行指標です。「株の達人」マルチチャートの「過去データ表示」では、日経平均は1983年(37年間)から表示できます。37年間で月間2000円以上の値上がりは8回ありました。2500円以上の値上がりは今月を含め2度だけです。年間の高安幅が約1万円動いたのは37年間で初めてです。

過去37年間で、8回あった月間で+2000円以上の上げ幅の翌月も値上がりしたのは2回だけです。来月も値上がりすれば3回目になります。1度目の大幅に値上がりした1988年1月はプラックマンデーの後であり、4ヶ月連続上昇の大幅高となりました。それでも年間の高安幅は約9千円で1万円には届いていません。今年は12月も値上がりすれば1万円幅以上の上げ幅になり、史上初めてとなる可能性があります。

アベノミクスでも出来なかった年間高安幅1万円です。色んな意味で史上初めての上げ幅を作ったのに、すぐ高値形成する事は無いと見ています。アベノミクスの高値2万4500円を上放れ、+1000円以上高く推移してシッカリしています。高値更新相場への再スタートの動きと見ています。しばらく強気局面から高値更新相場は続くと見ています。

ただ3月安値から年間で約1万円上げ幅となり、11月の上げ幅は約3000円です。これだけ値上がりした後、さらに値上がりする銘柄を探すのは至難の業です。上げ幅が大きいと動きは荒れるため、一般的には高値掴みしやすいと考えます。ここからの銘柄選びは上昇基調の押し目待ちなど、高いところを買わないようにするのが良いと考えます。

昔から相場に関わる業界では、プロは自分たちが買う前は、一般投資家に安値を買わせないため、弱気を言い続ける事が多いです。まだ下がる、まだ下がると。まず自分たち先に買い終わったら、強気コメントを言い始めます。高値になればなるほど強気レポートが出てきます。最後は弱気、強気、中立を出し、攪乱させます。

比較分析から見れば、株式相場には先行指標となる業種や銘柄が有ることです。相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けます。半導体関連株が75日移動平均線を上回る上昇局面を維持している状態は弱気ではないでしょう。相場は上昇局面を維持していると見なければならないです。まだ今の時代は、半導体が相場の先行指標の役目になっています。半導体が上昇局面の間は日経平均の上昇局面は続くと見ています。

引き続き、半導体が先導する相場上昇局面では、半導体関連株の押し目、好業績株の押し目、出遅れ株、月足で売られ過ぎて底値立ち上がり銘柄などが良いと見ています。徐々にサービス業、飲食業、小売業なども回復してくると見ています。全体的に売られる局面が有れば押し目と見ています。また弱気は買い場と見ています。

11月3週の東証1部銘柄(2184銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は減ったがシッカリしている。2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月末1104銘柄(225種90)→7月末796銘柄(225種65)→8月末1419銘柄(225種163)→9月末1643銘柄(225種115)→10月末1011銘柄(225種82)→11月(5)1404銘柄(225種121)→11月(12)1647銘柄(225種179)→11月(19)1418銘柄(225種175)と225種はシッカリしている。増加は続くか。強気相場を維持する。11月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

11月3週の「107」マザーズ市場(332銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は売られている。2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月末277銘柄→7月末115銘柄→8月末180銘柄→9月末218銘柄→10月末126銘柄→11月(6)161銘柄→11月(13)143銘柄→11月(20)106銘柄と売られている。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

11月3週の「105」JASDAQ市場(701銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し減少した。2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月末586銘柄→7月末281銘柄→8月末363銘柄→9月末439銘柄→10月末277銘柄→11月(6)342銘柄→11月(13)320銘柄→11月(20)279銘柄と少し減少した。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

11月3週の東証2部銘柄(479銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し減少する。1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月末409銘柄→7月末199銘柄→8月末251銘柄→9月末311銘柄→10月末228銘柄→11月(6)253銘柄→11月(13)250銘柄→11月(20)218銘柄と少し減少する。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

11月3週の東証1部銘柄(2184銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は横ばいです。1月末780銘柄(225種73)→2月末67銘柄(225種7)→3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月末1671銘柄(225種166)→7月末622銘柄(225種54)→8月末1144銘柄(225種135)→9月末1581銘柄(225種97)→10月末809銘柄(225種56)→11月(6)1294銘柄(225種105)→11月(13)1297銘柄(225種151)→11月(20)1259銘柄(225種161)と横ばいです。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは高値圏でもみ合っています。10月末からの大幅高を考えれば利食いや調整があってもシッカリしていると言えます。売られたと言っても10日移動平均線を上回っているので強い水準をキープしています。下から200日移動平均線、、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃っている状態は強い上昇基調です。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る高値更新相場は続きそうです。11月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数も高値圏で推移し、強い上昇局面に維持しています。NYダウと同じく、チャート的には、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃っている強い上昇基調です。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る高値更新相場に期待したい。11月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

ドル円(為替)相場の円高基調は変わらず続いています。75日ボリンジャーバンド中心線は下向きで、25日移動平均線は下回っています。75日ボリンジャーバンド中心線から-3シグマの範囲で、上下に上げ下げしながら円高方向で推移しています。チャート的に円高基調に変わりはありません。

日足チャート的に、75日ボリンジャーバンド中心線(105円)を上値抵抗線に円高基調は続いています。25日から75日移動平均線(上値抵抗線)を下回る円高基調ですが、もう少しで75日ボリンジャーバンド-3シグマに近づきます。まだ-3シグマまで円高に動けば、また中心線に向けて円安に戻すと見ます。どう動くか。11月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

今週の「105」JASDAQ指数は、25日移動平均線を上回れず売られています。新興市場は売られ、東証一部市場に資金が流れて売られている感じです。チャート的には75日移動平均線は上回っていますが、売られて25日移動平均線を下回っています。来週は25日移動平均線を上回る上昇基調に戻せるか。または75日移動平均線を下回ってしまうか。11月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

今週の「107」マザーズ指数も売られています。25日移動平均線を上回れず、75日移動平均線まで下げてきました。75日移動平均線は上回っているので上昇基調は維持しています。75日移動平均線を上回る状態を維持できるか。25日移動平均線を上回れるか。11月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<東証小型指数&東証中型株指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<東証小型指数 日足チャート>

今週の「124」東証小型指数は、25日移動平均線を上回る上昇基調は維持していますが、ボックス範囲で推移している状態です。日経平均の上げ幅を見れば、しばらくボックスの可能性もあります。10日移動平均線を上回り高値更新相場に戻して来れるか。引き続き、75日移動平均線、25日移動平均線を上回る上昇基調は維持していますが、高値更新相場に戻せるか。25日移動平均線を下回ると売り転換です。11月の観察ポイントです。

<東証中型指数 日足チャート>

11月の「123」東証中型指数は、10日から25日移動平均線を上回り上昇基調を維持し高値更新相場です。小型株指数より強い状態と言えます。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場は続くと見ます。25日移動平均線を下回ると売り転換です。11月の観察ポイントです。

東証小型指数&東証中型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、11月は2018年の高値(24448円)を上回り、高値更新相場に上放れしました。過去の局面では、高値から+700円以上(2万5200円)高く上回ると上昇相場は続いています。また月間高安は約3000円幅あります。11月の上昇は過去に例のない非常に強い上昇転換でした。この水準を維持して12月相場が始まれば、来年以降、3万円に向けた上昇基調に向かうと見ています。ただ年間で約1万円値上がりし、月間でも3000円幅の上げ幅ですから、値動きは荒くなる事もあり個別株で買い銘柄を探すのはタイミングは難しいと思います。押し目待ちになります。

チャート的には、60ヶ月移動平均線は上向き上昇トレンド、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調です。6ヶ月移動平均線が12ヶ月移動平均線を上回り、株価が上回った状態では上昇基調です。11月は大陽線で引けそうです。高値更新相場は続きそうです。下段の9ヶ月SRV-D(77)が80ポイント以上に高くなると株価は3万円に向けた上昇相場に向かうと見ています。11月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週は11月SQ明け相場から一気に2万6000円に乗せてきました。目先は10日移動平均線からカイリが大きいことから利食い先行となっていますが、10日移動平均線を上回る強い上昇局面を維持しています。10日移動平均線と25日移動平均線の2線カイリ幅は大きくなっているので、目先もみ合いは続くかも知れませんが、強い上昇局面に変わりはありません。

日足チャートでは、25日移動平均線の上向き度は大きくなっています。強い上昇局面と判断できるポイントです。10日から25日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場は続くと見ますが、11月の上げ幅が大きかった事から、もみ合う可能性があります。11月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

日本は10%消費増税でも高値更新できたことは強いと言える。米国大統領選挙は投票の不正はあったのか。年明けトランプ氏どんでん返しはあるのか。コロナ第三波の拡大どこまで続く。外国人投資家はどう動くか。世界はどう動く。

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