コロナウイルスワクチンの予防接種が始まり、世界的に期待感が出てきました。来年の日本でも、経済の回復に向けて、ワクチン接種が期待されています。予防接種の効果が表れるまで、どの位の期間がかかり、何割位の接種が必要なのだろうか。株価は先取りして動くものであり、クリスマスに向けた動きは注目されます。
日本市場の6割以上の売買比率を外国人投資家が占めています。クリスマスが近づくにつれて、売買は細り、株価の上値は伸び悩んでいますが、株価は下げずにシッカリしています。前週は12月SQ週でしたが、今週はSQ値(2万6713円)を上回って推移しました。SQ値を上回って推移した事は、売り物は少なく上昇基調を維持していると言えます。年末に向け高値引けを期待したい。
市場の過熱度を見る上で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数で見ていますが、東証一部全体で、約7割の銘柄が6ヶ月移動平均線を上回ってきました。225種は8割の銘柄数が上回ってきました。東証一部全体で8割以上、225種で200銘柄以上が上回ってくると過熱感が出てきたと見ます。現状では上げ余地を残していると言えます。年明け以降、全体が8割以上に増加したら、強気と高値警戒の両面から見てください。
来年2月以降は、期末決算売りを控えているため、売られやすい相場環境の時期です。また2022年度の業績見通しは良いか悪いかなど、外国人投資家が投資方針を決める時期でもあり、売り要因となりやすい時期です。売られたら買い場と見ていますが、1月に売られる前に処分売りをしておかなければ、次の買い場を逃すことになります。年明け1月は値上がりしたら、また移動平均線を上回る銘柄数が増加したら、売り場になりやすいと見ています。
米国FRBは、長期間の金融緩和を維持すると発表しました。コロナ禍では日本も同じ経済状況であり、来年も日銀の長期金融緩和継続、株式市場買い支え、景気対策の3点セットの「国策相場」は続くと見ています。株式市場に取っては、最大の株価対策と言えます。年明け以降、決算売り、業績予想、株価対策から売り場、買い場を待ちたいと考えます。
引き続き、半導体関連株、好業績株、出遅れ株、底値立ち上がり株、テーマ株など、底値買いは続くと見ています。株の達人では「有望銘柄」「テーマ別」などから銘柄探しに役立てて頂きたいと存じます。
12月3週の東証1部銘柄(2192銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は少し減少する。2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月末1104銘柄(225種90)→7月末796銘柄(225種65)→8月末1419銘柄(225種163)→9月末1643銘柄(225種115)→10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月(3)1541銘柄(225種186)→12月(10)1688銘柄(225種179)→12月(17)1545銘柄(225種182)と少し減少する。増加に戻せるか。強気相場は維持する。12月の観察ポイントです。
12月3週の「107」マザーズ市場(336銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は横ばいです。2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月末277銘柄→7月末115銘柄→8月末180銘柄→9月末218銘柄→10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月(4)113銘柄→12月(11)92銘柄→12月(18)91銘柄と横ばいです。増加に戻せるか。12月の観察ポイントです。
12月3週の「105」JASDAQ市場(704銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は横ばいです。2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月末586銘柄→7月末281銘柄→8月末363銘柄→9月末439銘柄→10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月(4)316銘柄→12月(11)332銘柄→12月(18)336銘柄と横ばいです。増加は続くか。12月の観察ポイントです。
12月3週の東証2部銘柄(477銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も横ばいの範囲です。1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月末409銘柄→7月末199銘柄→8月末251銘柄→9月末311銘柄→10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月(4)253銘柄→12月(11)250銘柄→12月(18)247銘柄と横ばいの範囲です。増加は続くか。12月の観察ポイントです。
12月3週の東証1部銘柄(2192銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も横ばいの範囲です。1月末780銘柄(225種73)→2月末67銘柄(225種7)→3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月末1671銘柄(225種166)→7月末622銘柄(225種54)→8月末1144銘柄(225種135)→9月末1581銘柄(225種97)→10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月(4)1274銘柄(225種168)→12月(11)1263銘柄(225種174)→12月(18)1258銘柄(225種162)と横ばいです。増加は続くか。12月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
引き続き、「801」NYダウは3万ドルに乗せて、高値相場を維持しています。このまま上値を伸ばし、12月末は3万ドル台を維持して引けるか。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃っています。強い上昇基調の高値更新相場は続くと見る状態です。12月の観察ポイントです。
引き続き、「803」NASDAQ指数は上昇基調から高値更新相場を続けています。NYダウと同じく、チャート的には、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃っている強い上昇基調です。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る高値更新相場は続くと見ています。12月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
引き続き、クリスマスに向けて、「850」ドル円(為替)相場の円高基調は続きそうです。75日ボリンジャーバンド中心線は下向き、25日移動平均線前後での推移は続いている円高基調です。75日ボリンジャーバンド中心線は104円台と円高になり、-3シグマも102円台まで円高となり、中心線から-3シグマの方向も円高に進んでいます。
日足チャート的に、75日ボリンジャーバンド中心線(104円)を上値抵抗線に円高基調と見る状態は変わりません。25日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず-3シグマに動いています。75日ボリンジャーバンド中心線に戻せず、-3シグマに向けて円高に動いています。-3シグマまで円高が進むと、次は25日移動平均線まで円安に戻すボックスと見られるでしょう。12月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
今週の「105」JASDAQ指数は、10日移動平均線に沿って上値更新する上昇基調を維持しました。上昇基調ですが、上値は伸びませんでした。チャート的には25日から75日移動平均線は上向き上昇基調、10日から25日移動平均線を上回る状態は上昇基調です。12月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」マザーズ指数は、25日移動平均線を上値抵抗線に75日移動平均線を下回っていますが、下げ渋っています。株価は75日移動平均線を下回っているので、再度75日移動平均線を上回ってこなければ上昇基調に戻しません。下げ渋っている動きから、再度75日移動平均線を上回る動きに戻しそうです。75日移動平均線を上回れるか、調整局面は続くか。12月の観察ポイントです。
<日経平均 624外国人投資家動向・週足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
12月の「624」外国人投資家動向は買われ続けています。日経平均が下がらないことから、外人売りが出ていないことが分かります。市場の売買代金の6割以上を、外国人投資家が占めているのですから、外国人投資家が売れば下がります。買越額は1週より増えていますが、日経平均の上値が伸び悩んでいるので、売り買い交錯している事が分かります。
10月から外国人投資家の買い越しは増えていますが、クリスマス休暇を前にして、買い越しは細ってはいるものの、来年に持ち越す動きから、年明けも買い越しで始まりそうです。引き続き、外国人投資家動向は注目されます。買い越しは、何れ売り転換する時があります。日経平均の動きも注目されます。年明けに向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、12月入りしてからも、11月大陽線を上回る水準でプラスをキープしています。強い上昇局面を維持している事がわかります。11月の大陽線でも下げない動きから強い動きをキープしていますが、6ヶ月移動平均線からのカイリ幅は大きくなっています。年明け1月も値上がりなら、カイリ幅拡大から売り場接近と見ることができます。
チャート的には、60ヶ月移動平均線は上向き上昇トレンド、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線も上向きで、大陽線をキープしている強い上昇局面です。6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線は上向きで強い上昇局面ですが、6ヶ月移動平均線からカイリ幅が大きくなるため、1月は売り場接近と見たい。下段の9ヶ月SRV-D(81)は80ポイント以上に高くなっているので、売られた後、下げたら買い場になりやすいと見ています。12月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
11月は10日移動平均線を上回って推移する大幅上昇局面であったが、12月相場入りから10日移動平均線に沿って、小幅ボックスでの推移が続いています。高値維持しているので強い状態と見ることが出来ます。株価的には12月SQ値を上回って推移している事から、シッカリしていると言えます。もう少しすると25日移動平均線に接近してきます。25日移動平均線に接近するところから上放れると見ています。
日足チャートは、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃って上向き、推移しています。この状態で、10日移動平均線を上回って推移しているので強い上昇基調です。引き続き、来週の25日移動平均線接近から上放れ待ちと見ています。年末に向けて強い上昇局面は続くと見ています。12月の観察ポイントです。
引き続き、米国の国策相場と日本の国策相場の連動高続く。米国は最高値更新で年末高で引けるか。外国人投資家はどう動くか。世界はどう動く。
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