日経平均株価の動き(2021年01月15日)

今週も強い相場局面から2万9000円は射程圏内です。来週は2万9000円台に乗せそうな勢いです。3万円相場が見えてきました。思っていたより早い上昇ピッチの上値更新局面です。週間で-500円以上下げなければ、買いが勝っているので、強い上昇局面は持続していると判断できます。週間で-500円以上下げたら、この強い上昇局面は売り優勢に変わり一服すると見てください。

昨年からコロナ禍が続く中で、強い上昇相場は続いています。昨年3月に1万6000円まで売られ、現在は2万9000円に迫るまで上昇し、3月安値から1万2000円以上の上げ幅となりました。「国策相場」に売り無しの格言の相場となりました。コロナ禍の中で、なかなか株は買えないと言う投資家の声から底値を買えず、高値で売れないまま現在に至っている方は多いと聞きます。こちらも相場格言で言う「底値買わせず、高値売らせず」の上昇相場と言えます。

週間で、-500円以上下げない状況が続くと3万円も射程圏内の可能性も出てきます。当面の上値目標は難しいが、2万9000円から3万円に向けて高値形成すると見ています。勢いが続けば、さらに上値を取るオーバーシュートの可能性も残っています。2万9000円前後から、個別株の動きによって売り場探しの可能性は強まります。次の買い場は、大きく売られた押し目形成後、または日柄整理後になります。前から述べていますが、底値買いを除き、1月は新規買いは控え、手持ち株売り時期と見ています。

相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けると言ってきました。最近は半導体が足らずに車の生産が出来なくなった等のニュースが流れています。こう言うニュースを聞くと、素人投資家は、これから半導体は上がると考えたりしますが、ニュースになったら株は終盤と言うのが株の本質です。こう言うニュースは、ピークが近い事を示すニュースです。

現在、半導体関連株は急伸から、さらに急伸が続いています。高値ゾーンに近づいている事を示す動きです。半導体は相場先導株です。来週以降、半導体関連株が売られ始めたら、いったん売り場に近づいていると見なければ、売りそびれてしまいます。また週間で-500円以上売られたら戻りは売り場と見ます。半導体が売られ始めると、順を追って他の業種に売りの流れは広がります。引き続き、半導体銘柄の動きは、相場の流れを先取りしており、来週以降の相場判断の上で重要な観察ポイントです。

2月以降は決算対策売りが控えており、持続するか、処分売りするか?の分かれ目は、2022年度以降の業績予想が、良いか、悪いかに分かれるでしょう。現在の飲食店などは最悪期にあり、来年はコロナ禍が終わっているなら、底値買いの持続になるでしょう。逆にコロナ禍で業績を伸ばしたところは売られるでしょう。この様に持続される銘柄、売られる銘柄の選別期になります。

年度代わりから、2022年度業績予想によって動き、新たな「国策相場」銘柄は持続の可能性はありますが、2022度業績を先取りした銘柄は、一先ず売っておけとなります。来週以降、持続可能な銘柄か、一先ず売っておけ、となる銘柄か、で売り買い交錯する相場に向かうと見ています。

個別株では、まだ底値立ち上がり銘柄も多く残っています。日経平均の影響を受けずに、徐々に底値を切り上げていくと見ています。日経平均が3万円に迫る中では、底値立ち上がり銘柄のリスクは小さいです。または上昇初動銘柄も上昇余地を残していると見ています。

1月2週目の東証1部銘柄(2195銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数を見ると225種株に過熱感が出始めている。2020年3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月末1104銘柄(225種90)→7月末796銘柄(225種65)→8月末1419銘柄(225種163)→9月末1643銘柄(225種115)→10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月(7)1336銘柄(225種186)→1月(14)1463銘柄(225種207)と225種株は9割を上回った事から過熱感が出始めている。強気相場は続くか。1月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

1月2週目の「107」マザーズ市場(346銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は調整中は続いている。2020年3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月末277銘柄→7月末115銘柄→8月末180銘柄→9月末218銘柄→10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月(8)88銘柄→1月(15)80銘柄と横ばいから調整中と言える。増加は続くか。1月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

1月2週目の「105」JASDAQ市場(705銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は増加している。2020年3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月末586銘柄→7月末281銘柄→8月末363銘柄→9月末439銘柄→10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月(8)354銘柄→1月(15)373銘柄と少し増加している。増加は続くか。1月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

1月2週目の東証2部銘柄(475銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は横ばいです。2020年3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月末409銘柄→7月末199銘柄→8月末251銘柄→9月末311銘柄→10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月(8)254銘柄→1月(15)258銘柄と横ばいです。増加は続くか。1月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

1月2週目の東証1部銘柄(2195銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は売られた。2020年3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月末1671銘柄(225種166)→7月末622銘柄(225種54)→8月末1144銘柄(225種135)→9月末1581銘柄(225種97)→10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月(8)1296銘柄(225種191)→1月(15)1205銘柄(225種194)と売られた。増加に戻せるか。1月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

高値更新相場続く。「801」NYダウは3万1000ドルをキープし、強いチャートを示しています。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃った状態で高値更新は続いています。強い上昇基調が続いているといえます。引き続き、高値更新相場は続くと見る動きです。1月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数も最高値更新相場を維持しています。NYダウと同じく、チャート的には、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃っている強い上昇基調です。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る高値更新相場は続くと見ます。1月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

今週の「850」ドル円(為替)相場は少し円安に戻しましたが、円高基調に変わりはありません。75日ボリンジャーバンド中心線は下向き、25日移動平均線を上回ってきたが、75日ボリンジャーバンド中心線まで戻したにすぎません。ボリンジャーバンド幅は拡大し、中心線は104円、-3シグマは101円と円高を示しています。今のところ中心線から-3シグマ間で推移する円高基調です。

日足チャート的に、75日ボリンジャーバンド中心線(104円)を上値抵抗線に円高基調です。75日移動平均線と25日移動平均線(上値抵抗線)の2線間が円高に拡大したこともあり、行き過ぎから円安にリバウンドしています。75日ボリンジャーバンド中心線を上回れなければ、再度円高に向かう動きです。一時的な円安局面に戻す可能性もあります。1月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

2021年の「105」JASDAQ指数は、上昇相場から上値更新相場が続いています。12月の高値を上回ってからも上昇相場を維持しています。チャート的には、25日から75日移動平均線は上向き上昇基調です。引き続き、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃っている上昇基調です。引き続き、上昇相場は続くと見る動きです。1月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

2021年の「107」マザーズ指数は、75日移動平均線まで戻す反発で始まりましたが、今週は戻り売りから、再度75日移動平均線を下回りました。75日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず、戻り売られた動きです。再度75日移動平均線を上回れなければ、上昇相場に戻せません。下回る動きは戻り売り相場に向かう心配があります。1月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

12月の「610」評価損率はー12%で終わりました。1月8日の評価損率は-11%まで改善しました。今週の数値は来週発表されます。マイナス水準は、これだけ相場が値上がりしたことを見れば、さらに改善したと考えられます。マイナスは儲かっている人が少ないことを示すものですが、来週発表(今週値)の数値が改善しているなら、-10%前後まで上がってる可能性があります。徐々に過熱感が出てきたと見る事ができます。評価損率から見る買い場は、-20%前後のボトムゾーンです。-10%から5%で高値ゾーン、-5%以上は高値警戒ゾーンと見ます。

1月から2月に向けて、-10%から-5%で高値ゾーン、-5%以上に改善したら高値警戒ゾーンの売り場と高値警戒の両面から見てください。買うと高値掴みします。数値の改善は売り場を示すものです。1月の観察ポイントです。

日経平均 610評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

今週も週間で、+500円以上の高値まで上げ幅がありました。1月の上げ幅は、+1200円以上に上げ幅を伸ばしました。2万9000円に接近し、3万円相場が見えてきました。月足チャートでは、昨年11月の大幅高からカイリ幅が大きくなっています。2万9000円に乗せてくると、利食い売りが出てくると見ています。オーバーシュートすると3万円を上回ってくる可能性も残っています。週間で-500円以上下落したら売り転換と見てください。

チャート的には、60ヶ月移動平均線は上向き上昇トレンド、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線も上向きで、株価は大陽線で6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線を上回る強い上昇局面です。現在は6ヶ月移動平均線から、カイリ幅が大きくなっています。2万9000円以上から高値感は強まると見ています。下段の9ヶ月SRV-D(85)は80ポイント以上をキープしている強い上昇局面のため、大きく下げたら買い場(押し目)を示しています。1月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週は1月SQ明けの相場です。1月SQ値は2万7774円です。前週末SQ値を上回って引けました。今週はSQ値を上回って始まりました。強い相場を示す動きでした。週末もSQ値を上回って引けた動きから、来週も下回らなければ強気相場を維持していると見ます。高値は週間で+500円以上の上げ幅から強い上昇局面となりましたが、週末に売られ、上げ幅は縮小しました。引き続き、チャートでは10日から25日移動平均線を上回る状態は、強い上昇局面が続きます。週間で-500円以上下落したら売り転換です。

日足チャートは、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃って、株価は10日から25日移動平均線を上回る強い上昇基調のまま引けました。短期的には25日移動平均線からカイリ幅が大きくなっており、伸び悩む可能性もあります。10日から25日移動平均線を上回る状態は、強気相場を維持していると言えます。1月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

緊急事態宣言から株価は国策相場となっている。米国は強気の高値更新相場です。外国人投資家はどう動くのか。世界はどう動く。

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