今週はNYダウの下落の影響を受けて、今年初めて下落に転じた週となりました。昨年末より1月中旬以降、日経平均の2万9000円前後は利食い売り場と述べてきましたが、やはり利食い売りに押され、伸び悩むかっこうとなりました。引き続き、日経平均の上昇基調は維持しています。2月から3月に向けた2022年業績見通しを先取りする銘柄の取捨選択の動きと見ています。
株価は業績に先行して動くもの。また業績に連動して動くもの。また業績の伸び率で動くもの。どちらの場合でも業績の影響から株価は動き、株価水準は落ち着いていきます。日経225種株の牽引から、日経平均は2万9000円に迫るまで値上がりしましたが、東証一部銘柄では、まだ6割程度しか6ヶ月移動平均線を上回っていません。残りの銘柄は、2022年度業績見通しを待っています。
225種株牽引から、2万9000円まで値上がりし、2022年度業績見通しを前にして、高くなった株では、売られる株、さらに買われる株に分かれます。買われていない株でも、これから買われる株、買われない株、売られる株に分かれます。2月以降、業績見通しから取捨選択の株価の動きに向かいます。
日経平均は、利食い売りに押されている間は、まだ上昇基調を維持し、上値余地を残していると言えるでしょう。日経平均の下落転換は、外国人投資家の売り転換から下落に向かいます。週間で-500円以上下落するか、チャート的に25日移動平均線を下回る売られ方をしたら、短期の売り転換の可能性がありますが、これから決算処分売り時期を迎えますので、決算処分売りで売られた場合は、下げたところは買い場になると見ています。
来週から2月相場入りします。期末決算時期を前にして、どう動くか。決算利食い売りに押されるか。2022年業績を期待し、買われるか。個別株で25日移動平均線を下回る売られ方は利食い売り、決算処分売りのどちらも考えられます。25日移動平均線を下回ってきたら、高値形成から売り場と見てください。
1月4週目の東証1部銘柄(2195銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数を見ると225種株に過熱感が出始めているが、強気を維持している。2020年3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月末1104銘柄(225種90)→7月末796銘柄(225種65)→8月末1419銘柄(225種163)→9月末1643銘柄(225種115)→10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月(7)1336銘柄(225種186)→1月(14)1463銘柄(225種207)→1月(21)1368銘柄(225種194)→1月(28)1407銘柄(225種195)と225種株は8割を維持し過熱感が出始めているが、強気相場を維持している。2月に向けた観察ポイントです。
1月4週目の「107」マザーズ市場(346銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は上昇転換したが、再度調整に転換か。2020年3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月末277銘柄→7月末115銘柄→8月末180銘柄→9月末218銘柄→10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月(8)88銘柄→1月(15)80銘柄→1月(22)125銘柄→1月(29)94銘柄と調整中に逆戻りか。増加に戻せるか。2月に向けた観察ポイントです。
1月4週目の「105」JASDAQ市場(705銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は増加後、減少に転じた。2020年3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月末586銘柄→7月末281銘柄→8月末363銘柄→9月末439銘柄→10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月(8)374銘柄→1月(15)383銘柄→1月(22)426銘柄→1月(29)365銘柄と減少に転じた。増加に戻せるか。2月に向けた観察ポイントです。
1月4週目の東証2部銘柄(475銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は横ばいの範囲で推移続く。2020年3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月末409銘柄→7月末199銘柄→8月末251銘柄→9月末311銘柄→10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月(8)259銘柄→1月(15)262銘柄→1月(22)288→1月(29)267と横ばいで推移する。増加に戻せるか。2月に向けた観察ポイントです。
1月4週目の東証1部銘柄(2195銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は強気相場は維持している。2020年3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月末1671銘柄(225種166)→7月末622銘柄(225種54)→8月末1144銘柄(225種135)→9月末1581銘柄(225種97)→10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月(8)1296銘柄(225種191)→1月(15)1205銘柄(225種194)→1月(22)1169銘柄(225種188)→1月(29)1098銘柄(225種168)と強気相場は維持している。増加は続くか。2月に向けた観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
バイデン新大統領が誕生し、高値更新相場は続いていました。今週は3万1000ドル台で伸び悩んでいた事から利食い売りに押され、3万1000ドルを下回りました。「801」NYダウは3万1000ドルから売られても、上昇基調はキープしています。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順は維持しています。引き続き、バイデン新大統領の政策が支持されるなら、高値更新相場は続くでしょう。2月は調整に転ずるか。2月に向けた観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も売られましたが、25日移動平均線を上回る上昇基調は維持しています。NYダウと同じく、チャート的には、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に強い上昇基調です。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る高値更新相場は続くと見ます。こちらもバイデン新大統領の政策効果で維持しています。2月に向けた観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
「850」ドル円(為替)相場は、中心線まで円安に動きました。円高→株高の動きから、円安→株安に動くか?1月は、25日移動平均線を下回らず推移が続いた事から、今週は75日移動平均線(中心線)を上回る円安に戻しました。中心線を上回り維持できれば、円安に動く可能性はあります。中心線を下回れば、再度、円高に戻されます。ボリンジャーバンド幅は拡大→縮小に動き出したので、少しの期間は円安で推移しそうです。
日足チャート的に、75日ボリンジャーバンド中心線(104円)の上値抵抗線を上回る円安に動いています。75日移動平均線を下回れば円高に戻ります。25日移動平均線を下回れば、さらに円高は大きくなります。75日ボリンジャーバンド中心線を上回ってきた事から、105円から106円くらいまで円安に戻しやすくなります。2月に向けた観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
1月の「105」JASDAQ指数は、上昇相場を維持しています。10日から25日移動平均線に沿った上昇相場を維持しています。75日移動平均線を上回る銘柄数の増加が続けば、上昇は強まります。銘柄数の減少は売り転換になります。チャート的には、25日から75日移動平均線は上向き上昇基調です。引き続き、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃っている上昇基調です。2月に向けた観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
1月の「107」マザーズ指数は75日移動平均線を上回ったが、再度75日移動平均線まで売られてしまったが、75日移動平均線を上回る銘柄数は増加してきたが、再度減少した。今後も75日移動平均線を上回る銘柄数の増加が必要です。75日移動平均線(上値抵抗線)を上回っていれば上昇相場はキープされます。再度75日移動平均線を下回ると戻り売り転換です。2月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
1月3週の「610」評価損率は、ー10%で引けました。今週売られたのは、評価損率が-10%台まで改善したことから、利食い売りで売られた事が分かります。賢い投資家は、評価損率の数値に敏感である事がわかります。これから決算対策売りを控え、売られる事が分かっているのだから、高くなったら、一先ず売っておけとなるでしょう。現在の水準は高値ゾーンと言う事がわかります。評価損率から見る買い場は、-20%前後のボトムゾーンです。-10%から5%で高値ゾーン、-5%以上は高値警戒ゾーンと見ます。
-10%前後は利食い売りに押された事から、2月に向けて利食い売りが続く可能性が残っています。当面は-10%前後が利食いり売りになっている。さらに数字が改善したら高値警戒ゾーンの売り場となるでしょう。買うと高値掴みする事もわかります。数値の改善は売り場を示すものです。数値が悪化したら買い場になります。2月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
1月の上げ幅は+1300円以上に伸ばした後、最後の最後に売られ、上ヒゲ陽線になり、上げ幅を+210円まで縮小して引けました。非常に強い上昇局面を維持しましたが、最後は利食い売りに押され、1月の上げ幅は消し去った形となりました。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線からカイリ幅が大きくなっていて、利食い売りが出やすい状態でしたが、プラスを維持した事は、強い相場を維持したと言えるでしょう。
チャート的には、60ヶ月移動平均線は上向き上昇トレンド、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線も上向きで、11月以降の大陽線は6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線を上回る強い上昇局面ですが、2月もカイリ幅が大きい状態が続くので、利食い売りに押されやすい状況は続きます。2月も6ヶ月移動平均線から、大幅カイリ局面は続くでしょう。下段の9ヶ月SRV-D(85)は80ポイント以上をキープし、強い上昇局面を維持しています。2月も強い上昇局面が続くか観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
1月は強い上昇局面をキープしてきましたが、今週は週間で-500円以上の下落となり、売り転換の下げ幅となりました。株価は25日移動平均線まで売られる形となりました。株価は25日移動平均線を下回ると売り転換か、上昇基調の押し目のどちらかになります。強い上昇局面を維持しているので、下げたら押し目と見ています。チャートでは25日移動平均線を上回る状態は、上昇基調です。株価は10日移動平均線を上回ってくると高値更新相場に戻します。25日移動平均線を下回ると売り転換か、押し目形成の買い場になります。
日足チャートは、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃って、株価は25日移動平均線を上回る上昇基調をキープしています。短期的には25日移動平均線からカイリ幅が大きくなっていた事から利食い売りに押されましたが、来週以降、10日移動平均線を上回ってくれば強気相場に戻します。2月に向けた観察ポイントです。
日米ともに強気の高値更新相場はいつまで続くのか。2022年の業績を外国人投資家はどう見ているか。世界はどう動く。
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