日経平均株価の動き(2021年02月12日)

今週は2月SQ週(SQ値2万9718円)でした。株価は2万9000円台に乗せてきました。いよいよ3万円は射程圏内と言える水準ですが、当面は2月SQ値を上回れなければ上値は重いと言えます。次は3月SQに向けて、どこまで上値を伸ばしてくるか。戻り売られるか。すべて2月SQ値を上回って推移するか、上回れないかで決まるでしょう。

今週の2万9000円台に乗せた事は大きい。日経平均の上昇局面は、値がさ優良株の牽引が一番大きいです。特に大きいのは、ファーストリテイリングやソフトバンク株です。相場形成上、値がさ優良株の上昇が一番最後まで続くことが多く見られます。2000年当時、ソフトバンク株は額面50円でした。2000年2月に初めて額面50円の株が20万円になるのを見ました。

その後、何度も分割を繰り返し、現在の株価(1万円)になりました。2000年の分割修正後の高値は約11000円です。現在の株価約1万円は2000年の高値に迫っています。50円額面なら20万円まで値上がりした事になります。分割を繰り返しても20年で20倍になりました。長期投資の魅力と言えます。

この様に値がさ優良株の牽引力は大きいし、相場の最後まで高値を維持する事が多い。逆に下げ始めたら、相場はピークを付けて下げ始めたか?と言う見方ができます。そのくらい値がさ優良株は相場への影響が大きいと見ておかなければなりません。相場観察の上で値がさ株の動きは重要です。

日経平均が2万9000円台に乗せてきたことから、外国人投資家の強い買いが続いている事が分かります。そうは言っても、外国人投資家も利食いし、利益を出さなければならない。高くなれば売ってきます。3万円が射程圏内となる中で、好材料が出て出来高を伴って高くなった株は売り場と見なければなりません。値がさ株の伸びが止まってきたら売り場と見ることもできます。

有名な相場格言「人の行く裏に道あり花の山あり」。相場は人と同じ方向に進むなと言う相場格言です。多くの投資家が強気になったときは、弱気になれと言っています。相場格言は市場心理や投資家心理を表しています。今週は2月SQ週(SQ値2万9718円)でした。来週以降、SQ値を上回れず、下回って推移してきたら、上値が伸び悩んでいると言う高値警戒シグナルと言えます。みんなと一緒に歩むか、みんなとは別な道を選ぶか。高値の投資家心理です。

株価の上昇は、今後の業績を先取りするものであったり、今後の成長を期待するものだったり。これから良くなるのなら、安いうちに買っておけ!!と言うのが投資家心理である。値上がり益が出れば、いったん売ろうとするもの投資家心理です。株価が高くなれば、売り買いのサイクルは早くなっていきます。売り買いが早くなると出来高が増えてきます。出来高が増えてきたら売りが増えてきたと見る事ができます。高値買いは銘柄選びの愚策です。

2月2週目の東証1部銘柄(2200銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数を見ると225種株の過熱感は強まっている。2020年3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月末1104銘柄(225種90)→7月末796銘柄(225種65)→8月末1419銘柄(225種163)→9月末1643銘柄(225種115)→10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月(4)1505銘柄(225種205)→2月(10)1664銘柄(225種213)と225種株は9割まで増加が続く過熱ぶり。強気相場を維持するか、売り場になるか。2月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

2月2週目の「107」マザーズ市場(342銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数の増加は続き、新興市場は買われだしている。2020年3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月末277銘柄→7月末115銘柄→8月末180銘柄→9月末218銘柄→10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月末120銘柄→2月(5)160銘柄→2月(12)183銘柄と増加は続いている。上昇は続くか。2月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

2月2週目の「105」JASDAQ市場(704銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は増加し買われている事が分かる。2020年3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月末586銘柄→7月末281銘柄→8月末363銘柄→9月末439銘柄→10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月末424銘柄→2月(5)502銘柄→2月(12)503銘柄と増加は続いている。増加は続くか。2月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

2月2週目の東証2部銘柄(473銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加している。2020年3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月末409銘柄→7月末199銘柄→8月末251銘柄→9月末311銘柄→10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月末298銘柄→2月(5)344銘柄→2月(12)349銘柄と増加は続いている。増加は続くか。2月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

2月2週目の東証1部銘柄(2200銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は増加を維持し強気相場は続いている。2020年3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月末1671銘柄(225種166)→7月末622銘柄(225種54)→8月末1144銘柄(225種135)→9月末1581銘柄(225種97)→10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月(5)1553銘柄(225種205)→2月(12)1634銘柄(225種206)と強気水準は続いている。増加は続くか。2月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

今週も3万1000ドル台に戻してきました。こちらも強い動きを維持しています。ワクチン接種が進み、経済の回復が早まる事が期待されています。ワクチン接種のあと、コロナ患者の減少がハッキリすれば、経済回復を先取りすることになるでしょう。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順を維持しています。高値更新相場に戻し、さらに高値更新相場は期待されるでしょう。2月は調整に転ずるか、高値更新相場は続くか。2月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数は、コロナ禍のテレワークなどで好調企業が多い。こう言った背景から、下げても25日移動平均線を上回る水準で下げ止まり、上昇基調を維持しています。チャート的には、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に強い上昇基調をキープしています。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る高値更新相場は続くと見ます。2月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

前週に「850」ドル円(為替)は、中心線を上回り105円まで円安に動きました。200日移動平均線(上値抵抗線)に届いたところで円安にブレーキがかかりました。やはり200日移動平均線は上値抵抗線と言えます。目先は25日移動平均線と75日移動平均線はGクロスしたので、75日移動平均線(中心線104円)は下回りにくくなった可能性があります。ボリンジャーバンド(中心線)を上回って推移してきたので、しばらく円安で推移しそうです。

日足チャートでは、前週に75日ボリンジャーバンド中心線(104円)を上回った事から、円安に動きやすくなっています。75日移動平均線(中心線)を下回ると円高に逆戻りするでしょう。75日移動平均線を上回る状態続くなら円安で推移します。75日ボリンジャーバンド中心線を上回る状態を維持できるか。円安か円高かのフシメになります。2月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

2月の「105」JASDAQ指数は上昇相場を維持し、好調が続いています。上値更新相場は強い上昇基調と見る事ができます。チャート的に、10日から25日移動平均線に沿った上昇相場を維持します。75日移動平均線を上回る銘柄数の増加は続き、個別株の回復が増加している事が分かります。チャート的には、10日移動平均線、25日から75日移動平均線は上向き上昇基調です。引き続き、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃う上昇基調をキープしています。2月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

2月の「107」マザーズ指数は75日移動平均線を上回る切り返しから、10日から25日移動平均線を上回ってきました。前週の切り返し、今週は上昇に戻す動きとなりました。75日移動平均線を上回る銘柄数の増加は続き、個別株は買われ出す銘柄が増えている事が分かります。今後も75日移動平均線を上回る銘柄数の増加が続くなら、上値更新は続きそうです。10日から25日移動平均線を上回る状態は上昇相場をキープし、高値更新に向かいます。再度75日移動平均線を下回ると戻り売り転換です。2月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

2月1週の「610」評価損率は、ー8%まで改善しました。今週の2万9000円台乗せから、来週発表の2月2週の数値は高くなっているだろう事が推測されます。2月1週の「610」評価損率はー8%と、今週の2万9000円台を考えると、来週発表の評価損率は、さらに数値の改善は見込まれる事を考えると、評価損率の数値は高値ゾーンから高値警戒ゾーンが近づいていると言えます。評価損率から見る買い場は-20%前後のボトムゾーンです。-10%から5%で高値ゾーン、-5%以上は高値警戒ゾーンと見ます。

-8%(2/5)まで改善してきた事から、来週以降は利食い売り、売り場、高値ゾーンから高値警戒ゾーンに向かっています。株は買い場から売り場に向かっている事が分かります。1月に続き、2月も売り場接近から高値警戒ゾーンは近づいていると言えます。買い場は次の押し目を待ちたい。2月の観察ポイントです。

日経平均 610評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

2月相場は1月の下げ幅を取り戻して始まり、2週目には2万9000円に乗せて始まりました。今週も非常に強い動きと言えます。2月の上げ幅は1月の高安幅を上回り、+1800円以上の大幅高となっています。非常に強い上昇局面を維持しています。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線からカイリ幅が大きい状態が続いています。利食い売りが出ても強い買いで切り返す動きが続きました。3万円から3万2000円に向け強気相場は続くが、利食い場も近づいている。

チャート的には、60ヶ月移動平均線は上向き上昇トレンド、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線も上向きで、11月以降の大陽線の上昇上放れから、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線を上回る強い上昇局面を維持しています。2月も6ヶ月移動平均線から大幅カイリ局面は続き、強い上昇局面を維持しています。下段の9ヶ月SRV-D(86)と80ポイント以上の強い上昇局面を示しています。2月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

2月は1月の大幅安を切り返し、今週も週間で+500円以上の値上がり幅から2週続けての大幅高となっています。日経平均株価は、25日移動平均線からカイリ幅は大きくなっています。株価は25日移動平均線からカイリ幅が大きいことから、3万円に接近する様なら売り場になりやすいでしょう。下げてもチャートでは25日移動平均線を下回らなければ、上昇基調は維持し、押し目となります。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る上昇基調を維持できるか。

日足チャートは、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃って、株価は10日から25日移動平均線を上回る強い上昇基調に戻してきました。短期的に25日移動平均線カイリ幅は拡大し、高値警戒感は強まっています。来週以降、10日から25日移動平均線を上回る状態をキープできるか。下回れば売り場になります。2月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

日米ともに強気の高値更新相場は続く。2022年の業績を外国人投資家はどう見ているか。コロナワクチンから終息に向けるか。世界はどう動く。

→日経平均株価の動き:目次へ

臨時コメントについて

相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。

↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/