日経平均株価の動き(2021年03月19日)

今週は3月SQ週の翌週です。3月SQ値は2万9282円でした。前週はSQ値を上回って引けた事から、今週もSQ値を上回る上昇相場は強まると見ていましたが、米国FRBが0金利を23年まで続けると発表した事から、大幅高となり3万400円まで上値を伸ばしましたが、日銀会合でETF買い入れを外された事を嫌気して週末は売られました。

売られたというより、高くなり過ぎた分だけ利食い売りに押されました。売られても、3月SQ値(2万9282円)を上回って推移する強い上昇基調を維持していると判断できます。また本日-400円以上の下落でも、6割以上の銘柄が値上がりしました。日経平均は下落でも6割以上の値上がりは強いと言えます。

米国債(長期金利)が高くなっている事が下落要因とニュースは言っています。金利が上がっている(債券売られ→株式に資金流入)事が心配されています。米国は200兆円もの景気対策資金の債券(米国債)を発行します。多くの債券を発行するには、魅力的な金利にしなければ買ってくれる人はいません。今後もより多くの債券(米国債)を発行するために金利高(魅力)維持が必要です。

金利を上げる事は、今後も多くの債券を計画的に発行する事が予定されているとも取れます。債券発行が必要なければ金利は下がるでしょう。ニュースを利用し、こんなに米国債は安全で金利が得られる魅力的な金融商品だ。米国債を買ってくれと宣伝に利用してるとしか見えません。債券発行が減るなら、既存の債券が買われ、金利安に向かうでしょう。しばらく魅力的な金利水準を維持する様に見えます。株式市場には良い状態と言えるでしょう。

東証1部銘柄を見ても2極化しています。まだPBR0.5倍以下の銘柄も多くあります。税引利益が10億円以上あるのにPBRが0.5倍以下で推移しているなど、人気が無いと言うより割安で放置されていると言えます。この様な株は過去では水準訂正しているから、今後も水準訂正(値上がり)すると考えられます。地方銀行株の上昇は水準訂正と言えます。

相場は2022年度業績予想にシフトしています。業績とは前年比に過ぎず、赤字決算の後、1万円でも黒字になれば黒字転換となり、変化率は大きくなります。コロナ禍で赤字転落した企業が多い中で、2022年度業績予想が黒字転換しそうな株価は大きく買われます。底値割安株も買われるでしょう。引き続き、この様な出遅れ株の注目は続くと見ています。

東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、約9割まで回復しています。225種銘柄は210銘柄と9割以上が6ヶ月移動平均線を上回っています。どちらを見ても高値警戒感と強気が交差しています。東証1部銘柄数は約8割以上が6ヶ月移動平均線を上回っていれば、強気は続いていると言えます。上昇局面は買われ続けていると判断できます。高値警戒感は続いていますが、底値立ち上がり銘柄を多く残しており、出遅れ株の注目は続きます。こちらは買われ過ぎと出遅れの2極化と見る事が出来ます。

相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けると述べてきましたが、再度、半導体関連株に回復が見られます。半導体関連株の上昇回復は、再度、上昇相場に戻してきたと見る動きです。今後も半導体関連株が崩れず上昇を維持する間は、相場全体の上昇局面は続くと見る状態です。

個別株では、全体が高くなる中で、2月チャート教室で取り上げた低PBR銘柄・出遅れ株が買われています。日経平均が売られても影響は受けにくく底値から立ち上がっています。買われていると言うより売られ過ぎた分、水準訂正している動きです。3月末まで、この様な出遅れ株・割安株、高配当銘柄など、割安株物色買いは続くと見ています。引き続き、出遅れ株、割安株狙いが安全です。

3月3週目の東証1部銘柄(2205銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数の増加は続く。強気に戻す。2020年3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月末1104銘柄(225種90)→7月末796銘柄(225種65)→8月末1419銘柄(225種163)→9月末1643銘柄(225種115)→10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月(4)1520銘柄(225種197)→3月(11)1886銘柄(225種213)→3月(18)1935銘柄(225種214)と大幅に増加した。高値感と強気が交差する。3月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

3月3週目の「107」マザーズ市場(346銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数の増加は続く。2020年3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月末277銘柄→7月末115銘柄→8月末180銘柄→9月末218銘柄→10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月(5)115銘柄→3月(12)159銘柄→3月(19)189銘柄と増加は続く。増加は続くか。3月に向けた観察ポイントです。

マザーズ銘柄

3月3週目の「105」JASDAQ市場(705銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の増加は続く。2020年3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月末586銘柄→7月末281銘柄→8月末363銘柄→9月末439銘柄→10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月(5)359銘柄→3月(12)437銘柄→3月(19)502銘柄と大幅に増加し切り返した。増加は続くか。3月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

3月3週目の東証2部銘柄(472銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加は続く。2020年3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月末409銘柄→7月末199銘柄→8月末251銘柄→9月末311銘柄→10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月(5)280銘柄→3月(12)326銘柄→3月(19)362銘柄と増加は続く。増加は続くか。3月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

3月3週目の東証1部銘柄(2205銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も増加は続く。2020年3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月末1671銘柄(225種166)→7月末622銘柄(225種54)→8月末1144銘柄(225種135)→9月末1581銘柄(225種97)→10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月(5)1336銘柄(225種178)→3月(12)1606銘柄(225種197)→3月(19)1864銘柄(225種204)と増加は続く。増加は続くか。3月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

大規模景気対策の後は0金利政策を好感し、「801」NYダウは連日高値更新相場から続伸しています。強い上昇基調に戻し、高値更新相場の期待は続くでしょう。引き続き、高値更新相場は続くと見る動きです。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順を戻し、強い上昇基調を維持しています。短期的に10日から25日移動平均線を上回る強い上昇局面を維持しています。3月の観察ポイントです。

ハイテク銘柄の多い「803」NASDAQ指数は、25日移動平均線に押さえられています。75日移動平均線を上回り、25日移動平均線を上回るまで戻しています。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の状態から、株価は25日移動平均線を上回ろうとしています。25日移動平均線を上回れば、短期調整局面は終わり、再上昇相場に戻したと見ます。10日移動平均線が25日移動平均線を上回れず下落したら、調整局面と見てください。3月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

今週の「850」ドル円(為替)は、引き続き、月足60ヶ月移動平均線(109円)が上値抵抗線となり、円安は伸び悩んでいます。景気対策200兆円の資金調達が終われば、ドル買いが細るため、109円のもみ合いから少し円高に戻すだろうと見ています。目先は、10日から25日移動平均線を上回る円安局面は維持しています。短期的には10日移動平均線を下回ると円高局面に戻す可能性があります。

日足では10日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線(中心線)は上向きに転じ、25日移動平均線は200日移動平均線を上回った状態です。チャート的には10日から25日移動平均線を上回る状態は、円安基調を維持しています。短期的には10日移動平均線を上回る状態は、円安が続くでしょう。10日移動平均線を下回ると円高に戻ると見てください。3月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

今週の「105」JASDAQ指数は75日移動平均線から切り返し、再度25日移動平均線を上回る上昇基調に戻しました。JASDAQ市場の75日移動平均線を上回る銘柄数は、500銘柄まで回復してきました。この回復を見ても、JASDAQ銘柄は買われてきたことが分かります。引き続き、75日移動平均線を上回る銘柄数の増加が続くなら、JASDAQ銘柄が買われていると言えます。チャート的には、10日から25日移動平均線を上回る上昇基調は続くと見ます。10日から25日移動平均線を下回ると再度売り転換したと見て下さい。3月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

今週の「107」マザーズ指数は200日移動平均線で切り返し、再度25日から75日移動平均線まで戻してきました。25日から75日移動平均線を上回る状態に戻すと上昇基調に戻したと見る事ができます。75日から25日移動平均線で売られると戻り売りになります。上昇は続くか。戻り売りになるか。3月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

3月の「610」評価損率は、高値ゾーンと強気状態が続く。2月ー8%をピーク・3月1週-10%・3月2週-8%と高値ゾーンと強気局面の両面で推移しています。高くなった株は売られ、底値立ち上がり銘柄は買われています。半導体銘柄が回復したことも、評価損は改善した事に繋がります。高い株は売られ、買われる株は上がる。高値ゾーンと強気局面の両面を維持しています。評価損率は-10%以上から高値警戒ゾーン・-5%以上は高値警戒ゾーン・買い場は-20%前後ボトムゾーンです。現在-8%まで改善し、-5%まで改善なら高値警戒ゾーンと見てください。

6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の増加は、強気相場と見ます。評価損率の改善は高値ゾーンと見ます。株価が上がれば評価損は改善は続くが、週足の日経平均は13週移動平均線を上回る状態を維持しているので、強気上昇局面と言えます。下回って初めて売り転換と見るからです。上回る状態は強気を維持していると感じられます。3月の観察ポイントです。

日経平均 610評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、6ヶ月移動平均線を上回り、上昇が続くことは、当面の上値目標は3万円から3万2000円までと感じられます。3月決算売りを吸収し、大幅高から高値更新が続いているからです。これだけ期末決算売りを吸収し、さらに強い買いから大幅高となっています。チャート的に一時的な陰線は陽線に変わり、11月以降、続伸相場が続いています。強い上昇局面を維持していると見ます。チャート的には、6ヶ月移動平均線を上回る強い上昇基調を維持しています。

今週も、NYダウの高値更新相場に牽引され、大幅高は続いています。引き続き、NYダウの上昇が続くなら、日経平均の連動相場は続くと見る状態です。来週もNYダウの牽引相場が続くのか。売られて調整局面に転ずるか。このあたりが上昇基調維持か、調整の分かれ目となります。3月期末が近づいても高値維持は強いと言えます。3月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

前週に25日移動平均線を上回る切り返しから再上昇相場に戻し、今週末-400円以上下落しても、週間の上げ幅が崩されただけで、25日移動平均線は上回っています。今週は週末に売られても、再上昇相場に戻してから上昇基調に戻し、強い上昇局面を維持しました。10日から25日移動平均線を上回る上昇基調に戻したことから、来週も維持するなら上昇相場は続くと見ます。3月末に向けて高値引け相場は続くか。

日足チャートは、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線は上向きを維持し、上昇基調は続いています。株価は10日から25日移動平均線を上回る状態は、来週も高値更新相場は続くと見ます。10日から25日移動平均線を下回ると再度調整局面入りします。3月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

緊急事態宣言は解除へ。解除後の変異ウイルスは脅威か。日銀のETF買い見直された。米国の200兆円景気対策・0金利政策は追い風か。EUの中国制裁の影響はあるか。世界はどう動く。

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