6月相場は終わり、いよいよ7月にオリンピックを迎えます。オリンピック中も有効なコロナ対策はできるのか心配は残りますが、金メダルを目指す選手を思えば、ぜひ成功させて頂きたいと願うばかりです。オリンピック開会式は4連休の中で行われます。株式市場は長い連休を嫌います。7月は、オリンピック開催前に手持ち株を売っておこうと言うのも投資家心理です。どの様な行動を取るのか?
6月の株式市場(終値28791円)は、75日移動平均線を下回った状態が続き、急落後、いったん急騰し、戻しても、やはり75日移動平均線は上回れませんでした。75日移動平均線を上値抵抗線とする動きが続きました。それでも6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1000銘柄以上を維持し、上昇基調は維持して終わりました。
7月相場も6月に続き、75日移動平均線を上回れるかどうか。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、半数以上を維持できるかどうか。これができれば上昇基調は維持されます。75日移動平均線を上回れない状態は、需給が改善されていない事が上値を重くしています。上値に戻り売りが控えているからです。需給整理が終わらない事には、75日移動平均線は上回れそうにありません。または好材料待ちの状況は続きます。
株式投資は「銘柄選び&タイミング」が全てだ!と「グランビル氏」が述べた様に、何十年見てきても、その通りだと思います。いつ買うが、どの水準で買うか。これを間違わなければ必ず勝ちます。昨年3月の16000円を底値に上昇相場を続けきました。今年2月に3万円に乗せました。ここをピークに信用買い残は膨らみ、調整局面は続いています。
多くの人(素人)は今年になってから株を買い始めたり。需給が悪化している市況が読めなかったり、上がらなくなってから株を買うのですから、勝てるはずがありません。次の上がるタイミングを待てなければ、負けを増やす事になります。「グランビル氏」の言う、次の上昇タイミングを待つ事も、株式投資家の必須条件と言えます。
または好業績株など、市況に影響を受けずに値上がりする個別株も一定数あります。上がる株を選べる力こそ投資家と言える必須条件です。上がる株を選べる力があれば、買うタイミングも理解できます。今後の買うタイミングを待てるし、上がる株を選別できます。75日移動平均線を下回る状況では、7月以降の相場も、上昇タイミングを待つ持久戦と言えそうです。
2月以降、積み上がった信用買い残の需給悪化が続くことで、信用評価損率は高値ゾーンで推移し続けています。この信用買い残の整理が進まなければ、株は上がらないと言い続けてますが、この改善するまでの我慢が出来ないとなかなか勝てません。需給整理には、(1)値幅整理(下落)か、(2)日柄整理しかありません。これを待つのも投資家です。
なかなか値幅整理(大幅下落)が進まない状態から、日柄整理になっています。2月から3月高値から日柄整理の場合、8月から9月まで整理期間と見ます。その前に値幅整理がなければ、日柄整理を待つしかありません。そう見ると次の買い場は、8月から11月ころの整理が進んだ銘柄から買いに転ずると見ています。投資家としては、次の買い場に向け、準備ができるかどうかにかかっています。
この相場の中で高値更新を続けている銘柄は、2ケタ増収増益銘柄が多くあります。この様な強い株の押し目を待つのも良い方法と考えます。
7月1週の東証1部銘柄(2203銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は減少して始まった。2020年10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月(1)1006銘柄(225種112)と減少する。上昇相場に戻すには増加が続くことが条件です。しばらく買い疲れ相場は続くか。7月の観察ポイントです。
7月1週の「107」マザーズ市場(369銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は少し増加する。2020年10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月(2)129銘柄と少し増加する。回復に向かうか。7月の観察ポイントです。
7月1週の「105」JASDAQ市場(701銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も横ばいです。2020年10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月(2)318銘柄と横ばい。回復に戻せるか。7月の観察ポイントです。
7月1週の東証2部銘柄(473銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し減少です。2020年10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月(2)213銘柄と少し減少です。回復に戻せるか。7月の観察ポイントです。
7月1週の東証1部銘柄(2203銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は横ばいです。2020年10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月(2)938銘柄(225種104)と横ばいです。増加に戻せるか。7月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、上昇基調に戻しました。6月に75日移動平均線まで下落してから、再度25日移動平均線を上回る強い切り返しで、5月高値に迫っています。7月相場は、25日移動平均線を上回る上昇基調が期待されるでしょう。10日から25日移動平均線を上回る状態は、上昇基調に戻す動きです。10日から25日移動平均線を下回ると、戻り売りに転じてしまいます。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に上昇基調は維持しています。25日移動平均線をキープできるか。7月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数は、4月高値を上回り、強い高値更新相場を維持しています。押し目らしい押し目もなく、高値更新相場が続いています。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態を維持なら、高値更新相場は続きます。1万5000ポイントは射程圏内に。7月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は、3月安値を上回る円安局面が続いています。今年3月の110円を上回り→111円の円安を更新しています。6月の「851」ユーロ円とは動きが逆転しています。日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド+3Σ(111円)に達しましたが、ボリンジャーバンド先端が拡大に動き出した動きから、+3Σ(111円)はさらに拡大傾向に向き→円安の動きは続くように見えます。75日ボリンジャーバンド先端拡大が続くと、+2Σに沿って推移するなら円安は続くと見ます。
今週は75日ボリンジャーバンド+3Σ(111円)は拡大し、円安局面が強まってきた事がわかります。チャートでは、10日から25日移動平均線を下値支持線に、上向き拡大は続いています。しばらく円安方向で推移するトレンドが伝わってきます。目先は、10日から25日移動平均線に沿った円安基調と+3Σ(111円)の拡大に支えられています。7月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は上昇基調に回復し、上値更新相場に戻しました。10日から25日移動平均線を上回る状態なら、上昇基調は続きます。10日から25日移動平均線を上回る状態は、上昇基調から上値更新は続きます。下回れば押し目になります。新興市場は日経平均に左右されず、バリュー株は買われている事が分かります。7月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」マザーズ指数は、200日移動平均線まで戻しましたが、200日移動平均線を上回れず伸び悩んた状態です。200日移動平均線を上回ってくれば、上昇相場に戻す動きと判断できます。200日移動平均線を上回れないと戻り売り相場か、調整局面と判断されます。200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れると勢いがつきます。7月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
今週発表(6/25)の「610」評価損率(8.19%)も、高止まりは続いています。評価損率が高止まりしている事が、日経平均の上値が重い事を表しています。2月以降の高値で積み上がった信用買い残の整理が進まない状態は、上値は重いと言えます。2月から3月高値をピークとすれば、8月から9月まで信用整理は進まない事がわかります。今週(6/25)発表の評価損率は-8.19%と高値ゾーンが続いています。評価損率からみる株式市場は、引き続き、上値が重い状態が続くと見ています。
週足チャートでは、13週移動平均線(上値抵抗線)を上回れずにいます。13週移動平均線と26週移動平均線はDクロスしてきました。13週移動平均線を上回れない状況は、戻り売りの需給改善待ちです。需給改善が相場浮揚のタイミングです。買いタイミングまで待てるか。7月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、6月(28791円-69円)相場は陰線で引け、4ヶ月連続陰線です。6ヶ月移動平均線(28700円)は上回って引けましたが、下回りそうな状況です。7月相場も陰線でスタートし、5ヶ月連続陰線となるのか。6ヶ月移動平均線を下回ってくると売られやすくなります。日柄整理待ち状態は続くでしょう。
これだけ陰線が続けば、相場全体的に上値が重い事が分かります。6ヶ月移動平均線を下回らなければ、上昇相場は維持するものの強いとは言えません。7月は6ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回れば、12ヶ月移動平均線(27000円)に向けた調整局面に向かう心配があります。7月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、株価の高止まりが続いている事から、200日移動平均線(下値支持線)は27400円まで上がってきました。下げても下げ幅は浅くなると見る事ができます。75日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず、戻り売り状態です。何か好材料などキッカケがあれば、75日移動平均線(上値抵抗線)を上回りますが、何もなければ、戻り売り状態は続きそうです。
6月の急回復した後、75日移動平均線を上回れなかった事から、しばらく75日移動平均線(上値抵抗線)は、上回れそうにありません。75日移動平均線を上回れない事は、どこかの時点で下落に転ずると見ていますが、下値に買いが控えている事もあり、なかなか需給整理が進みません。75日移動平均線を上回る上昇待ちの状況は続くでしょう。待つのも相場か。7月の観察ポイントです。
7月オリンピック開催に向けてコロナは感染拡大するのか。オリンピック中の相場はどう動くのか。世界はどう動く。
臨時コメントについて
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