日経平均株価の動き(2021年07月16日)

オリンピック開催を前にして、また感染者増加に転じ、コロナ対策が急を要しています。決めてとなる対策はなく、繰り返し、外出、飲食の自粛をお願いするに限られています。世界的に変異ウイルスの拡大は続いています。ニュースを見ている限りでは、また強力となったウイルスが国内に入り続ける事は想像できます。このままズルズル年内も続く心配が残ります。

株式市場は、コロナ禍の対策、業績見通し、需給改善が挙げられます。当面は8月から9月は、2月から3月の高値信用期日を迎えます。8月から9月に向け、日柄整理から需給改善が期待できます。6月、7月の急落後に反騰しましたが、75日移動平均線を上回るまでの勢いはなく、売られ過ぎの戻りで終わっています。8月に似たような急落が起きれば、需給改善と重なる急落のため、戻りは大きくなると見ています。オリンピック閉会式後はチャンスが来るとみています。

前週は一時-1000円以上急落しました。慌ててロスカットする人も少なくないと思われます。今週月曜日は、+600円以上値上がりして始まりました。また慌てて買いついた人も少なくないと思います。急落でロスカットされ、急騰に乗り、高値掴みした形となりました。うまく乗れないときの荒い値動きで、方向性がない市場の動きと言えます。やはり相場は上昇局面に入らないと、うまく取れないのも相場と思います。

長い相場観察の中で、株式相場で一番高い授業料は「買い場を待てるかどうか」、これを身に着けられるかどうか。これが成功のカギとも言えます。相場格言の「休むも相場」と思います。休むと言っても相場観察をしているのですから、チャンスを待っていると言うところです。

本格的な相場上昇局面は、8月から9月の需給整理が終わり、9月の中間決算見通しが出る10月か11月頃からスタートすると見ています。需給が改善し、見通しが良くなれば、また大きな上昇局面が始まると見ています。チャンスに資金を温存できるか、投資家の先見力です。秋以降の上昇局面を期待したい。

来週はオリンピックの開幕があり、4連休です。連休前に買う人は少ないでしょう。一先ず様子見するので、出来高は細ってくると見ています。またオリンピック中は、増加したコロナ対策で動きが取れそうにありません。オリンピック後の急落を待ちたい。8月の急落は、需給整理が進むと見ているので、買い向かう局面と見ています。

本日(週末)は日経平均は下落しましたが、東証1部銘柄の値上がり銘柄数は、半数以上(1100)と多かった。やはり下げると買ってくるようです。多くの人は下げを待っている事が分かります。買い銘柄を抽出しておき、オリンピック後のチャンスを待ちたいところです。

7月3週の東証1部銘柄(2205銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、前週に半減し、下降転換と判断する数値から切り返し、1000銘柄を回復した。月末まで維持できるかがカギです。2020年10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月(1)1006銘柄(225種112)→7月(8)891銘柄(225種91)→7月(15)1058銘柄(225種102)と戻した。月末までで死できるか。7月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

7月3週の「107」マザーズ市場(372銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は横ばい。2020年10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月(2)129銘柄→7月(9)103銘柄→7月(16)103銘柄と横ばい。7月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

7月3週の「105」JASDAQ市場(701銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し増加する。2020年10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月(2)331銘柄→7月(9)286銘柄→7月(16)303銘柄と少し増加する。7月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

7月3週の東証2部銘柄(473銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し増加する。2020年10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月(2)225銘柄→7月(9)196銘柄→7月(16)217銘柄と少し増加する。回復に戻せるか。7月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

7月3週の東証1部銘柄(2205銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も少し戻す。2020年10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月(2)938銘柄(225種104)→7月(9)716銘柄(225種66)→7月(16)931銘柄(225種72)と少し戻すが弱い。オリンピック中戻せるか。7月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

引き続き、「801」NYダウは強い上昇基調を維持しています。昔は11000ドルで天井だ!!と言っていた時期もありましたが、現在は35000ドルです。NYダウの高値は誰もわからず、悲観論者がいなくなった現在、トレンドと基調で判断するしかありません。引き続き、チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に強い上昇基調を維持しています。トレンド&基調が崩れない状態は、上昇は続くでしょう。8月に向けた観察ポイントです。

GAFAと呼ばれる巨大IT企業の誕生から、「803」NASDAQ指数は1万5000ポイントに迫っています。多くのアナリストは通過点と言っています。こちらも高値予想はできないでしょう。同じくトレンドと基調で判断するしかありません。引き続き、チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に、強い上昇基調を維持しています。トレンド&基調が崩れない状態は、上昇は続くでしょう。8月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

7月始めに111円を付けた後、前週に続き、109円前後で推移しています。日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)を上回っているので、円安基調は維持しています。ボリンジャーバンド先端が拡大した状態を維持しているので、円安余地を残していると言えます。

今週は、75日ボリンジャーバンド(中心線・109円)をキープしています。チャートでは、75日移動平均線(中心線・下値支持線)を維持していますが、25日移動平均線を下回っているので小幅ボックスの動きと言えます。75日移動平均線を上回る状態は、円安基調を維持しながら小幅ボックスと見ます。7月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は上昇基調に戻し、高値更新しました。NASDAQ指数の動きに似ていて、強い上昇基調に戻した動きです。今後の日経平均の乱高下の時は、影響を受ける可能性を残していますが、下がれば買われます。今週の高値更新を見ても、買い意欲は強いと言えます。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る状態は、上昇基調を維持します。75日移動平均線を下回る下げとなれば、買い場になります。8月に向けた観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

こちらは対照的に、「107」マザーズ指数は200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず、調整局面が続いています。200日移動平均線を上回ってこなければ、上昇基調に戻せません。引き続き、200日移動平均線を上回る上昇基調に戻すか、大きく下げたところの買い場待ちになっています。8月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

「610」評価損率(7/9/8.48%)の高止まりは続く。需給の改善を見る指標ですが、株価が下がらない事もあり、なかなか改善しません。8月から9月の信用買い残の期日迎えに向けた日柄整理待ちです。8月以降、需給改善に向けた時期になります。信用買い残の整理が進み、需給の改善を待ちたい。

週足チャートでは13週移動平均線(上値抵抗線)を上回れず、前週は週間で-500円以上(-843円)の下落し、下降転換しました。上昇転換に戻すには、週間で+500円以上値上がり、または13週移動平均線を上回ってこなければ確認できません。まだ13週移動平均線を下回っており、需給改善待ちは続くでしょう。5週総売買代金平均線を重ねました。3月前後のシコリが大きい事がわかります。オリンピック後の需給改善から、買いタイミングを待ちたい。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 610評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、7月陰線で5ヶ月連続陰線です。陰線で6ヶ月移動平均線(28800円)を下回り、下降転換の動きです。まだ月中ザラ場ですが、-500円以上下げています。また6ヶ月移動平均線(28800円)を下回る動きは、下降転換の戻り売り相場と言えます。8月値幅調整に向かう形になりつつあります。

前週は-500円以上(-843円)下落し、6ヶ月移動平均線を下回って推移しています。下値支持線と見ていた12ヶ月移動平均線(27000円)との価格差は縮小しているので、次は24ヶ月移動平均線(24500円)も下値目途と見ておきたい。下げ幅は大きくなるか。小幅で止まるか。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

前週は、日足チャートでは、200日移動平均線まで急落しました。今週月曜日は+600円以上急伸して始まりましたが、75日移動平均線を上回る勢いにはならなかった。まだ75日移動平均線(上値抵抗線)の域は脱しそうにありません。8月から9月に向けた需給整理まで待たなければならないようです。

オリンピック終了後、200日移動平均線を下回るまで売られたら、需給改善から買い場接近と言えます。上値は75日移動平均線を上回れなければ上昇基調に戻せないため、先に大きく売られた買い場を待つしかありません。オリンピック後に急落があれば、需給改善と重なる大きな買い場と見ています。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

東京コロナ1000人超え・さらに増加は続くか。オリンピック開催中はコロナ対策で動けないか。人権問題で中国包囲網か。世界はどう動く。

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