日経平均株価の動き(2021年07月21日)

オリンピック開催を迎えました。コロナ感染は急拡大しています。オリンピック対策はイコール、コロナ対策となりそうです。こういう状況下で、日本に来てベストで戦わなければならない選手は、大変な苦労だと思われます。テレビ観戦しかできない事は残念ですが、家でオリンピックを見るのもコロナ対策への協力と言えます。

7月の下落を見ていると、オリンピックの終了後には、いよいよ大きな買い場が来そうな下げ方となっています。ある意味、楽しみな下げ方と言えるでしょう。投資は買い場が待てるかどうかが重要なポイントです。グランビル氏の格言では「投資はタイミングが全て」と言っています。

昨年からの相場の流れを振り返ると、昨年3月16000円から今年2月に30700円まで、1年かけて約2倍に値上がりしました。この高値から約半年経ち、押し目形成の時期を迎えようとしています。需給整理と重なる買い場のため、8月の上昇はワンチャンスと見ています。また本格上昇は10月以降と見ています。

この様に相場には上昇サイクルがあります。底値で買い、上昇サイクルに乗れば持っているだけで利益が乗ってくる。黒潮に乗ってくるカツオの様に漁師さんに利益をもたらす。黒潮が来ないときに漁に出ても魚は取れない。下降局面で投資しても成功しにくい事に似ています。

この下げ局面で、どれだけ需給改善が進むのかが観察ポイントと言えます。株は需給改善した銘柄から上昇が始まります。オリンピック観戦しながら、買えそうな銘柄探しをチェックして頂きたい。8月ワンチャンス銘柄、今年の秋以降の上昇局面で仕込む銘柄と二刀流(オオタニさん投資)で分類して頂きたい。

テクニカル分析では大幅に下落した銘柄、上昇基調を維持し、下げなかった銘柄と極端に分類されます。ファンダメンタルでは2ケタ増収増益銘柄、1ケタ増収増益銘柄で上方修正が期待できる銘柄(成長株)が分類対象と考えます。下げた局面が買いのチャンスと見ています。

7月4週の東証1部銘柄(2206銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、1000銘柄以下に減少し、下降転換と判断する数値です。月末まで維持できるかがカギです。2020年10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月(1)1006銘柄(225種112)→7月(8)891銘柄(225種91)→7月(15)1058銘柄(225種102)→7月(20)812銘柄(225種64)大きく減少した。買い場形成に向かう。8月に向けた観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

7月4週の「107」マザーズ市場(374銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、再び減少に転ずる。2020年10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月(2)129銘柄→7月(9)103銘柄→7月(16)103銘柄→7月(21)88銘柄と減少する。切り返せるか。8月に向けた観察ポイントです。

マザーズ銘柄

7月4週の「105」JASDAQ市場(701銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少に転ずる。2020年10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月(2)331銘柄→7月(9)286銘柄→7月(16)320銘柄→7月(21)272銘柄と減少する。回復に戻せるか。8月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

7月4週の東証2部銘柄(472銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少する。2020年10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月(2)225銘柄→7月(9)196銘柄→7月(16)234銘柄→7月(21)202銘柄と減少する。回復に戻せるか。8月に向けた観察ポイントです。

東証2部銘柄

7月4週の東証1部銘柄(2206銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も減少する。2020年10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月(2)938銘柄(225種104)→7月(9)716銘柄(225種66)→7月(16)931銘柄(225種72)→7月(21)804銘柄(225種47)と減少傾向続く。オリンピック中戻せるか。8月に向けた観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは下げ幅を大きくしましたが、切り替えも大きく、上昇基調は維持しています。75日移動平均線を下回る下げ幅となりましたが、25日移動平均線を上回る切り返しとなりました。引き続き、長期上昇の中での調整と見てください。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に、強い上昇基調は崩れていません。トレンド&基調が崩れない状態は上昇基調です。8月に向けた観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数は25日移動平均線を下回る下落も、すぐ25日移動平均線を上回る切り返しとなりました。これだけ長く上昇基調を維持しているので、少しの下げはトレンドの範囲内です。引き続き、トレンドと基調で判断していきます。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に強い上昇基調を維持しています。トレンド&基調が崩れない状態は上昇は続くでしょう。8月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

今週は株安につられて、75日移動平均線を下回る円高に下振れしました。日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)を下回りました。-1Σ(109円)は上回っているので、再度、75日ボリンジャーバンド(中心線)を上回ってきた動きを見ても、円安基調は維持すると見る事が出来ます。今週の動きから、株安に振れたとき円高に振れる心配はあります。

今週は75日ボリンジャーバンド(中心線・109円)を下回りました。チャートでは、75日移動平均線(中心線・下値支持線)を下回る円高へ下振れしました。75日ボリンジャーバンド-1Σは上回っているので、円安に戻す可能性は残しています。オリンピック中、円高へ下振れする不安は残っています。8月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、高値更新から25日移動平均線を下回ってきましたが、強い上昇基調は維持しています。NASDAQ指数の動きに似ています。今週の日経平均の下落の影響は、小さくシッカリしていると言えます。強い時は下がれば買われる。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る状態は、上昇基調を維持します。75日移動平均線を下回る下げは買い場になります。8月に向けた観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

引き続き、対照的に「107」マザーズ指数は、200日移動平均線(上値抵抗線)から75日移動平均線を上回れず反落し、調整局面が続いています。75日から200日移動平均線を上回ってこれなければ、上昇基調に戻せません。引き続き、75日から200日移動平均線を上回る上昇基調に戻せるか。こちらも大幅に下げたら買い場になります。8月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、7月の陰線幅(-1300円)は大きくなり、5月の下ヒゲ安値(27385円)を下回りました。8月に向け、ワンチャンスの買い場が近づいています。上昇局面では、下げなければ買い場にならないでしょう。6ヶ月移動平均線は、12ヶ月移動平均線を上回っている上昇基調です。当面は12ヶ月移動平均線(27000円)が下値支持線です。下回ると24ヶ月移動平均線(下値支持線・24500円)を下値メドと見てください。

7月2週に週間で-500円以上(-843円)下落し、下降転換の下げ幅となりました。今週も週間で-500円以上下落しています。週間で-500円以上下落すると、週間で+500円以上値上がりしなければ、反転しないため下げが続きます。この下げは、週間で+500円以上の値上がりするまで続くと見ます。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週は、日足チャートでは、200日移動平均線を下回ってきました。調整色が強まってきた動きと言えます。また週間で-450円以上下落しており、まだ下げ相場は続くと見る状況です。200日移動平均線を下回ってきたことから、さらに下がれば買い場が近づいているとも言えますが、投げ売りが出尽くすまで反発はしません。

チャート的には、まず200日移動平均線を上回る回復が無ければ、下げ止まり確認はできません。また週間で+500円以上値上がりしなければ、下げ止まったと言えません。また22日総売買代金平均線が増加に切り返すか。オリンピックが終わるまで、しばらく様子見相場は続くと見ています。オリンピック後の買い場を待ちたい。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

コロナ感染者は爆発的に増加するのか。オリンピック開催中はコロナ対策で動けないか。NYダウの上昇は続くか。世界はどう動く。

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