日経平均株価の動き(2021年07月30日)

オリンピックは始まり、心配した人の心理は、不安から大歓迎ムードに大きく変わりました。応援へと一変した感じがしました。オリンピア時代の槍投げ、砲丸投げ、ハンマー投げの競技から、スケボー、サーフィン、ゴルフ、自転車レースと見て応援したくなる競技になりました。プロがいる経済効果の高い競技が増えています。スケボーは13歳女子が金メダルを取るなど、若年から世界での活躍に感動しました。次の世代に繋がる競技と言えよう。世界の選手はコロナ禍でも努力を続けていた事も伝わってきます。

オリンピックの応援とは真逆に、コロナ感染は過去最大になりました。また早急なコロナ対策が望まれています。国産ワクチンも待望される中で、東京から関東圏へ、また全国規模の緊急事態宣言へと拡大しそうです。大規模なコロナ対策が出たら、感染縮小を先取りする株高が期待できると見ています。

中国では、教育熱が高まり、塾や予備校など教育費用が高騰し、一人しか育てられない状況が問題となっています。IT長者、IPO長者が増えて貧富差が拡大している事を中国政府は重く受け止め、塾や予備校は国営化、米国IPO上場禁止など、大きく政策転換する方向です。こういうところが、共産党一党支配のすごさと言えます。これを受けて中国市場は大幅安となりました。まだ引きずる可能性を残し、方針転換は日本企業への影響を受けるところも少なくなさそうです。

米国市場に上場している中国企業には、新たに「外国企業説明責任法」に基づく上場基準が設けられました。不正会計の排除に、調達資金が人民解放軍の軍事費に使われない事、人権侵害監視技術向上に使われない事、人権侵害監視に関わる企業への投資の禁止など、この様な企業投資への米国人投資家を守るための法から、米国市場からも中国企業の撤退が増えると見ています。

今まで中国株に投資していたり、IPOを期待していた外国人投資家は、早めに処分する動きに出ています。外国人投資家の中国投資撤退が始まる心配が出てきました。日本市場でも、中国の政策転換の影響を受ける企業は売られる心配があります。逆に米・イギリス・EUから、日本にラブコールが増えています。

来週から8月相場はスタートします。四半期決算の発表が始まり、本格的な第一四半期決算発表を迎えます。コロナ禍で業績を伸ばしたところなど、買われる材料になります。上方修正が発表されて下がる銘柄は、業績は織り込み済みと見てください。中国の方針転換の影響を受けるところは売られ続けそうです。

7月の日経平均は、ソフトバンクG、ファーストリテイリングなど、寄与率の高い株が下げ続ける中でも、12ヶ月移動平均線(27000円)を下回らなかった。強いと言えます。いよいよ8月相場を迎え、12ヶ月移動平均線を維持できれば強いと言えるでしょう。下げないときに売られて下がれば買い場になります。8月は2万7000円を下回ってくるかも観察ポイントです。売られたら需給絵改善から、ワンチャンスが来ると見ています。

株式市場では、オリンピックが終わったあと、2月から3月高値期日の需給整理が進む中で、8月相場は切り返してくると見ています。その後は需給整理が終わり、本格反騰に向かうのは秋以降と見ているので、好業績株、割安株、上昇基調、底値銘柄など、上昇期待のある銘柄、下げにくい銘柄選びが良いと見ています。四半期決算発表後の動きも参考に見てください。

7月末の東証1部銘柄(2204銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は1000銘柄以上に回復したが、週末の下落で下降転換した可能性もります。2020年10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月(1)1006銘柄(225種112)→7月(8)891銘柄(225種91)→7月(15)1058銘柄(225種102)→7月(20)812銘柄(225種64)→7月(29)1104銘柄(225種95)と個別株は回復している。8月に向けた観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

7月末の「107」マザーズ市場(377銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は弱い状態と言える。2020年10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月(2)129銘柄→7月(9)103銘柄→7月(16)103銘柄→7月(21)89銘柄→7月末81銘柄と弱い状態が続いている。切り返せるか。8月に向けた観察ポイントです。

マザーズ銘柄

7月末の「105」JASDAQ市場(697銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少で引けた。2020年10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月(2)331銘柄→7月(9)286銘柄→7月(16)320銘柄→7月(21)284銘柄→7月末238銘柄は減少で引けた。回復に戻せるか。8月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

7月末の東証2部銘柄(472銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少で引けた。2020年10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月(2)225銘柄→7月(9)196銘柄→7月(16)234銘柄→7月(21)211銘柄→7月末188銘柄と減少で引けた。回復に戻せるか。8月に向けた観察ポイントです。

東証2部銘柄

7月末の東証1部銘柄(2204銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は弱含みで引けた。2020年10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月(2)938銘柄(225種104)→7月(9)716銘柄(225種66)→7月(16)931銘柄(225種72)→7月(21)806銘柄(225種47)→7月末827銘柄(225種52)と弱含みで引けた。オリンピック後に戻せるか。8月に向けた観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは上昇基調を維持し、高値更新しています。強い上昇相場と言えます。10日から25日移動平均線を上回る状態を維持しています。引き続き、チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に強い上昇基調は続いています。トレンド&基調を維持している状態は、上昇基調です。8月に向けた観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数も10日から25日移動平均線を上回る上昇基調を維持し、高値更新しています。引き続き、トレンドと基調を維持する状態は上昇基調です。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に強い上昇基調を維持しています。トレンド&基調を維持する状態は上昇は続く。8月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

7月初めに111円を付けた後、円安基調を維持しながら110円を挟んで、小幅ボックスが続いています。75日移動平均線を上回る状態を維持しているので、円安状態は維持しています。日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)と25日移動平均線の2線間で推移しています。75日ボリンジャーバンド(中心線)を上回っているので、8月も小幅ボックスが続きそうに見えます。

チャートでは、75日移動平均線(中心線・下値支持線)を、25日移動平均線が上回る状態です。75日ボリンジャーバンドでは+1Σの範囲です。円安で推移していると言えます。オリンピック中も小幅ボックスで推移しそうです。8月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

7月も日経平均が乱高下する中で、「105」JASDAQ指数は高値更新し、上昇基調を維持しています。株価は25日移動平均線を上回る状態を維持し、強い上昇基調を維持しています。NASDAQ指数の動きに似ています。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る状態は、上昇基調を維持します。75日移動平均線を下回る下げは買い場になります。8月に向けた観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

引き続き、対照的に「107」マザーズ指数は、25日移動平均線(上値抵抗線)から下振れが続いています。25日から75日移動平均線を上回れず反落してから、下振れが続いています。75日から200日移動平均線を上回ってこれなければ、上昇基調に戻せません。引き続き、75日から200日移動平均線を上回る上昇基調に戻すには日柄がかかりそうですが、大幅に下げたら買い場になります。8月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

「610」評価損率(7/21/9.65%)まで悪化しましたが、まだ-10%以上の高止まりで推移しています。今週の株価下落を見ても、来週発表の数値は悪化しているだろうと連想できます。悪化することは、8月入りから需給改善が近づく期待に変わるでしょう。今後の評価損率の数値動向に注目は続きます。

週足チャートでは、13週移動平均線(上値抵抗線)に沿って上値を切り下げています。過去を見ても、評価損率の数値高いところで13週移動平均線を下回ったところから、相場は崩れています。13週移動平均線を下回ってから14週目に入り、来週8月に入ってからも売られる可能性を残しています。売られたら需給改善が進み、反発局面が近づくと期待できます。その後は13週移動平均線を上回れなければ、大きな上昇は期待できません。需給改善後、13週移動平均線を上回り、上昇に戻すのは秋以降になると見ています。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 610評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、7月の陰線幅は-1450円と拡大して引けました。5月の下ヒゲ安値(27385円)を下回ったところから、信用期日売りが増加していると見られます。7月に12ヶ月移動平均線を下回らなかった事は、思ったより7月はシッカリしていると感じられました。8月に向け、需給整理から大きく下げたらワンチャンスの買い場と見ていましたが、8月にズレ込んだ可能性も残っています。上昇局面は下げたら買い場になりますが、12ヶ月移動平均線を上回った状態を維持なら強いと言えます。当面12ヶ月移動平均線(27000円)が下値支持線です。もし下回ったら24ヶ月移動平均線(下値支持線・24500円)が下値メドになります。

7月2週に週間で-500円以上(-843円)下落しました。週間で-500円以上下の下落は、下降転換です。上昇に転ずるには、週間で+500円以上の値上がり確認が必要です。今週の下落を見ても、7月2週の-500円以上の下落転換から流れが加速し始めた事がわかります。下降転換から下降状態で推移していると言えます。8月以降に週間で+500円以上の値上がりがあれば、上昇転換です。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週の日足チャートでは、200日移動平均線を下回った状態で推移しています。調整色は強まったままですが、8月は需給整理から底固めしてくると見ています。短期的には10日移動平均線を上回ってくれば、下げ止まってきます。現在は、まだ10日移動平均線を下回っていますが、今後の株価の状態に注目です。

チャート的には、まず10日移動平均線を上回ると下げ止まりです。次に25日移動平均線を上回ってくれば、反発に転じます。75日移動平均線を上回ってくれば、底入れから上昇転換と見ます。オリンピックが終わり、10日移動平均線を上回ってきたら、短期的な反発局面の買い場と見てください。オリンピックを見ながらチャートを確認してください。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

コロナ感染者は爆発的に増加中。オリンピックは金メダルラッシュ。NYダウは強い上昇を維持する。世界はどう動く。

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