日経平均株価の動き(2021年09月17日)

今週は大幅高が続いた後、利食い売りが出るか観察していましたが、順調過ぎるほど状態を維持し、株価は3万円台を維持しました。今年2月の高値3万700円を上回り、新高値を取った事は、今後の株価上昇への期待は強まったと言えます。思っていた以上に早い上昇に見えますが、強い上昇局面と言えます。弱気は総負けしました。

今回は自民総裁選がキッカケになったのか。コロナワクチン接種率50%超えがキッカケとなったのか。中国の共産化がキッカケとなったのか。上昇要因は分からないが、外国人投資家が動機づく要因があった事は間違いない。ともかく2022年業績を先取りする上昇局面になった事も間違いない。中国離れしている外国人投資家の資金が、日本に入ってきたようにも感じられます。

現在の街場景気はコロナ禍で最悪ですが、株価は業績や景気を先取りして動くもの。コロナ禍が収まり、2022年の景気回復には、どの様な業種が良くなっているのだろうか。そう考えながら銘柄選びをし、これから上がる株を探してください。上昇局面が強いほど上がる銘柄は増えます。

注目されている自民総裁選では、誰が首相に選ばれるか。どんな経済対策を打ち出して、次の衆院選を戦うか。当選させる事ができた議席数によって、次の首相が実行しようとする政策が実現できます。当選させてもらって、打ち出す政策にNOは言えないからです。求心力がある首相が誕生できるかどうかで、株価の力学も変わってくるでしょう。

当面の指標銘柄は、半導体関連株である事に変わりはありません。9月に日本もデジタル庁を発足させました。これからは半導体・電子部品の需要が増えると言っている様です。また世界では2025から30年をメドに、電気自動車比率を増やす経済社会にするとも言っています。世界的に半導体・電子部品の需要が増加すると言っています。半導体関連は、中期指標から長期指標に大きさを増しています。半導体関連株が牽引する間は、投資期間は追い風と言えるでしょう。

本当に電気自動車の時代が来るか分からないが、カーボーンニュートラルの方向に電気自動車が必要な事が分かります。またその先に、どの様な燃料の自動車の時代になるのか。2025から30年に向けて、半導体・電子部品を多く必要とする時代が迫っている事が、牽引力に繋がっています。

9月大幅高でのスタートから、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(東証1部)は、半数(1653・225種170)と大幅な増加が続いています。銘柄数の増加スピードから、買い意欲が強い事が分かります。引き続き、銘柄数の増加は続くか、銘柄数が減らない状態が続くなら、強い上昇局面を維持していると見る事ができます。半導体関連株の牽引力は強く、半導体関連株の上昇が続いている間は、相場全体が強い上昇が続いている状態であり、銘柄数は減らないだろうと見る事ができます。

個別株では、引き続き、半導体関連株が強い上昇を維持している間は、好業績で上昇基調の銘柄、底値から立ち上がり始めた株、底入れから立ち上がった株など、多くの銘柄選びができそうです。この様な銘柄を観察してみてください。

9月3週の東証1部銘柄(2203銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は半数を上回り、強い上昇転換は続いている。2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月(2)1252銘柄(225種118)→9月(9)1287銘柄(225種171)→9月(16)1653銘柄(225種170)と強い上昇転換は続いている。上昇は強まっている動き。9月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

9月3週の「107」マザーズ市場(382銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は少し減少した。2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月(3)114銘柄→9月(10)158銘柄→9月(17)134銘柄と伸び悩む。底入れから上昇転換は続く。9月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

9月3週の「105」JASDAQ市場(695銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し減少した。2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月(3)284銘柄→9月(10)331銘柄→9月(17)294銘柄と少し減少した。上昇は強めている。9月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

9月3週の東証2部銘柄(469銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し減少した。2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月(3)194銘柄→9月(10)234銘柄→9月(17)230銘柄と少し減少した。上昇は強めている。9月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

9月3週の東証1部銘柄(2203銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は少し増加した。2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月(3)1382銘柄(225種137)→9月(10)1699銘柄(225種162)→9月(17)1711銘柄(225種165)と少し増加した。強い上昇局面を維持したと言える。9月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは3万5000ドルを下回り、75日移動平均線まで下げました。目先的には一服感はありますが、押し目形成から反発の動きと見ています。引き続き、チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に強い上昇基調を維持しています。トレンド&基調を維持している状態は、上昇基調・高値更新相場は続きます。9月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数は1万5000ポイントをキープし、強い上昇局面を維持しています。また25日移動平均線を下値支持線に、下値を切り上げています。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に、強い上昇基調・高値更新相場を維持しています。トレンド&基調を維持する状態は、上昇基調・高値更新相場は続きます。9月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場の動きは110円を挟み、少し円高に動きました。今週は75日ボリンジャーバンド(中心線)を下回り、中心線から-2Σまで円高になりましたが、バンド幅が狭まったからです。中心線まで戻し、少し円安に動いています。株価上昇も円高になった理由に含まれます。75日ボリンジャーバンド(中心線)を上回る円安まで戻せるか。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)から、-2Σの範囲まで円高で動きました。秋は為替のシーズンの言葉通り、動き始めた感じはします。総選挙を控え、勝敗によっては急に動き出すことも考えられます。75日ボリンジャーバンド(中心線)から-2Σ間で円高に動きました。円安に戻せるか。9月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

強い相場の中で、「105」JASDAQ指数は、高値更新相場を維持していました。9月は一気に高値更新相場に戻しました。今週も高値更新相場を維持しているのは強い動きと言えます。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る動きは、高値更新相場は続くと言えます。9月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

「107」マザーズ指数は、5月と8月の2点の底型形成から、この強い上昇転換しました。立ち上がりから、200日移動平均線を上回るまで戻しました。これから上昇に向かう動きか観察したい。引き続き75日移動平均線を上回る状態を維持できれば、底固めから上昇立ち上がりに向けた動きは続いていると見ます。9月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

8月安値から日経平均は、約+3800円値上がりしました。今週は利食い売りが心配されましたが下げなかった。今週の評価損率値は幾らか気になりましたが、-7.47%まで改善した事に強いと感じました。来週の数値も気になるところです。「610」評価損率(前々週8/20・-12.88%)→(前週8/27・-10.78%)→(今週発表9/3・-9.23%)→(今週発表9/10・-7.47%)と4週の推移を見れば、数値は大きく改善しました。今後は(-5%から-10%)の範囲は高値ゾーン、(0%から-5%)の範囲は高値警戒ゾーンと見てください。

週足チャートでは、2月高値を上回り、高値更新相場に戻したことは、強い上昇転換であった事が分かります。2週続けた大陽線で13週移動平均線(上値抵抗線)を上回り、上昇転換から、強い上昇局面を維持しています。引き続き、13週から26週移動平均線(下値支持線)を上回る状態は、上昇相場は続くと見る動きです。9月の観察ポイントです。

日経平均 610評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

9月相場は大幅高から、あっさり2月高値を上回ってきました。月足チャートでは、3月から5ヶ月連続陰線を9月の陽線だけで上回りました。10月も強い上昇局面は続くか期待されます。6ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回った事で、強い上昇基調に戻しました。6ヶ月移動平均線を上回る状態なら、強い上昇基調は続くと見る事ができます。年末から2月に向けて、3万2000円から3万4000円に向けた上昇局面が続くと見ています。

チャート的には、6ヶ月移動平均線を上回る状態から高値更新は続きそうです。6ヶ月移動平均線を下回ると高値形成と見ますが、上昇は始まったばかりであり、ようやく買い場から上昇基調に戻したばかりです。9月はさらに上げ幅伸ばすと、10月は買いと利食いが交錯する可能性から伸び悩むかもしれません。9月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週の日経平均は、3週で約+3300円幅を上げた後の利食い売りに押されても下げなかった。日足チャートでは、目先の10日移動平均線を下回らなかった事も強いと言えます。株価の続伸が移動平均線を引っ張り上げて、下値支持線にしました。これで目先のカイリ幅を縮小させました。目先は10日移動平均線が下値支持線となり、下回らなければ下げにくい状態と言えます。

上昇の初動では、チャート的に10日移動平均線を下回ったところが、初押しと見るポイントです。株価的には、常に3日前の株価を上回っている状態なら、下げにくい状態を維持していると判断できます。引き続き、3万円台をキープしている状態は、上値指向と言えます。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態は、上昇基調の上値更新相場は続きます。9月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

自民総裁選の候補者は出揃った。勝者の経済対策が期待される。コロナの感染は落ち着くか。世界はどう動く。

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