日経平均株価の動き(2021年09月24日)

今週は大幅高した後で、週に2日休日があり、様子見されやすい週でした。大幅高した後は高値の心配が残るため処分売り、利食い売りに押されました。また中国大手不動産会社の信用不安の影響が心配され、NYダウは大幅に売られる場面がありました。中国は国策として不動産会社に締め付けを行っています。短期的な乱高下はあるかも知れないが、日本市場への影響は小さいと見ています。

中国は、毛沢東思想から習近平思想へ共産化を回帰させています。国際的な約束の反故に始まり、香港民主化の禁止、塾の無償化、ゲームの禁止、ジャニーズ系の禁止、未成年の化粧の禁止、英語の勉強の禁止、上海取引所の縮小、不動産価格の抑制等など、不動産価格抑制から大手不動産は締め付けの影響を受け、NYダウを乱高下させました。上海族が負けて北京族が政権を掌握したと言えるでしょう。

90年代以降、世界の投資は日本を通り越して中国に向かいました。日本の投資マネーも日本国内ではなく中国に向かいました。中国が政策転換し、色々な抑制から今まで投資した資金の回収が難しくなっています。今まで中国関連株と言われ、中国への投資を膨らませてきた企業にとっては心配される部分です。中国にドップリ投資した企業の株は、持ち高調整の方向が良いかもしれません。

日本は、ワクチン接種割合が増えた事や緊急事態宣言下の行動抑制が功を奏したのか、また夏休みが終わったからか、急にコロナ感染者数が減ってきました。非常事態宣言が解除されれば、人の行動は広がり、また旅行など活発になります。旅行、ホテル、飲食、スポーツジムなど、低迷していた株価が動き出す可能性があります。今後のコロナ宣言がどうなるのか注目されます。

いよいよ来週は、自民党総裁選を迎えます。誰が総理になるのか、経済政策は期待されます。初の女性首相は誕生するのか。所得だけ2極化デフレ状態が続いているので、できれば証券税制を引き下げてくれる首相が誕生するとありがたい。首相が決まり、10月には新たな政策発表されます。市場の反応が良ければ上げ幅を伸ばし、続伸の可能性は強まると考えます。

個別株は、中期的には割安株が良いと考えますが、9月末に配当取りがあり、10月から中間決算を意識した銘柄選びに変わります。来年以降、業績の回復が見込める業種や銘柄は買われると考えます。個別株では増収増益予想で上方修正する株が買われます。このあたりをチェックしてください。

9月4週の東証1部銘柄(2202銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、利食い売りに押されたが週末は切り返した。2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月(2)1252銘柄(225種118)→9月(9)1287銘柄(225種171)→9月(16)1653銘柄(225種170)→9月(22)1434銘柄(225種142)と少し減少したが週末切り返した。増加に戻せるか。9月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

9月4週の「107」マザーズ市場(384銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、横ばいをキープした。2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月(3)114銘柄→9月(10)158銘柄→9月(17)134銘柄→9月(24)136銘柄とキープした。底入れから上昇転換は続く。9月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

9月4週の「105」JASDAQ市場(695銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数もキープした。2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月(3)284銘柄→9月(10)331銘柄→9月(17)310銘柄→9月(24)307銘柄とキープした。上昇は維持できるか。9月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

9月3週の東証2部銘柄(469銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数もキープした。2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月(3)194銘柄→9月(10)234銘柄→9月(17)240銘柄→9月(24)227銘柄とキープした。上昇は維持できるか。9月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

9月4週の東証1部銘柄(2202銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数もほぼキープした。2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月(3)1382銘柄(225種137)→9月(10)1699銘柄(225種162)→9月(17)1712銘柄(225種165)→9月(24)1656銘柄(225種159)とほぼキープした。強い上昇局面を維持したと言える。9月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、中国不動産会社の信用不安から3万5000ドルを下回りました。75日移動平均線を下回ったが、不動産会社の利払い、FRB議長発言から大きく切り返しました。今までの下げ幅を取り戻し、週間でプラスに戻しました。再度75日移動平均線まで戻し、上回れば上昇相場に戻したと見ます。短期の切り返しなら短期調整と言えます。逆に200日移動平均線まで売られる事があれば、ボトムゾーンと見ています。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に上昇基調は維持しています。9月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数も75日移動平均線まで売られたが、25日移動平均線まで切り返しました。短期調整に見られる切り返しと言えます。また25日移動平均線を上回ってくれば、高値更新相場に戻したと言えます。200日移動平均線まで売られたらボトムと見ています。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に上昇基調を維持しています。9月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場の動きは、75日ボリンジャーバンド(中心線)を挟んで中心線から+-2Σで推移しています。バンド幅が狭くなってきた事は、上下どちらかに動きやすくなってきているが、値動きは小さい事を意味します。まだしばらく75日ボリンジャーバンド(中心線)を挟んで+-2Σのボックス幅で推移しそうです。しばらく小幅での動きは続くと見られます。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)から、+-2Σの範囲が狭まって推移しています。75日ボリンジャーバンド(中心線)から+-2Σ間で小幅で推移しています。しばらくボックス幅は狭まっているが、上下どちらかに動きやすくなっているともいえます。9月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は高値更新相場を維持しています。9月は一気に高値更新相場に戻した反動から、10日移動平均線割れしましたが、短期の調整局面と見ています。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る動きは、強い上昇相場は続くと見ています。9月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

「107」マザーズ指数は、200日移動平均線まで戻した後、利食い売りに押されてしまいました。75日移動平均線を下回ったところから切り返しました。こちらも短期調整で切り返した動きと言えます。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る状態は、再度200日移動平均線を上回る動きと見ています。9月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

中国不動産会社の信用不安の影響から売られましたが、週の間に切り返しました。月足チャートでは、3万円に乗せてから利食い売りに押された動きとなりましたが、また+2100円以上の上げ幅をキープしています。9月末を3万円を上回って引けると30年ぶりの回復になります。9月末を3万円を上回って引けるか観察です。

チャート的には、6ヶ月移動平均線を上回る状態はキープしています。高値更新に変わりはありません。6ヶ月移動平均線を下回ると高値形成とみますが、6ヶ月移動平均線はキープしそうです。9月末を3万円以上で引けることはできるか。9月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週は2日祝日が入り、あまり買おうとする週ではなかった。そこに中国不動産会社の信用不安があり、NYダウも売られ、日経平均は3万円を下回りました。大幅高した反動と見ていましたが、また大きく切り返しました。強い動きと言えます。日足チャートでは、目先の10日移動平均線を下回ったが、25日移動平均線を上回った状態で切り返したので強い上昇局面と見る事ができます。

チャート的に、9月の急騰局面から10日移動平均線を下回ったところは初押しとなりました。株価的には、25日移動平均線を上回る上昇基調です。引き続き、3万円キープを期待したい。引き続き、25日移動平均線を上回る状態は上昇基調と見ています。9月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

自民総裁選は誰がなる。中国は共産主義を強めるのか。中国不動産の信用不安は。コロナは終息に向かうか。NYダウは上昇に戻すか。世界はどう動く。

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