日経平均株価の動き(2021年10月01日)

今週は中間決算月でした。9月は+2500円以上大幅高し、3万円に乗せた事から、いったん期末の利益確定売りに押されました。また配当落ちも加わり、大きく下げた様に見えますが、9月の上げ幅が大きかった反動と言えるでしょう。3万円乗せは10月に持ち越しとなりましたが、10月から中間決算の発表を控えています。大幅安の後であり、期待から買われる銘柄は増えると見ています。

ようやく自民総裁が決まり、岸田新総理大臣の誕生です。ぜひ持論の所得倍増論を実行して頂きたい。コロナ禍で社会保障、ワクチン代など予算を使ったから、すぐ増税する様な首相では短命で終わるし、大不景気に逆戻りするでしょう。景気が良くなるまで政策を持続する内閣でなければ、長期政権にならないでしょう。短命政権では、株価上昇は期待できません。

持論の所得倍増論はデフレ脱却、少子化対策に必要な政策と言えます。所得倍増には、まず仕事を増やさなければ所得は得られない。新産業の立ち上げ、賃金の引上げ、社会保障の充実など、所得の増加に繋がる政策を打ち出し、景気が良くなるまで実行して頂きたいです。また、実現できるのかどうか。

10月から11月に向けて中間決算を控えています。ほぼ中間決算は、期末決算を先取りした発表と言えます。その後も上方修正する株価の上昇は期待できますが、発表後は2023年度業績予想を先取りするため、業績予想が出揃ってくると、来年2月から3月に向けて先取り相場から、上昇は強まると見ています。

相場は半導体の牽引から上昇基調に戻します。目先は株価が高いので、短期調整していますが、75日移動平均線は上回っています。上昇基調を維持していると言えます。10月入りから中間決算の上方修正が期待されます。上方修正なら相場牽引期待は強まります。

米国では、予算採決に応じない事を理由に、予算が成立しない不安から、NYダウは大幅安したとニュースでは言っています。予算のカードは政治の駆け引きのカードに過ぎません。駆け引きが終われば成立します。ニュースでは株価の下げる理由にしていますが、長期大幅上昇が続いて3万5000ドルに乗せた調整に過ぎない。大幅高が続いたから調整しているに過ぎないと見ています。株価を下げる大統領は支持されません。

コロナ感染拡大は収まり、10月から緊急事態宣言は解除されます。今まで営業が厳しかった飲食店、カラオケ、観光ホテル、旅行業、スポーツジム、イベント、鉄道など業績回復が期待されるでしょう。即効性がある飲食店などから株価は値上がりします。その他も期待買いから先買いが入ります。株価水準が低い分だけ、一定の株価回復期待があります。

9月末の東証1部銘柄(2188銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、9月末は大幅増加で引けた。10月相場の上昇期待は強まる。2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)と増加し上昇転換に戻して引けた。10月相場も上昇期待は強まってくる。10月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

10月1週の「107」マザーズ市場(390銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数の増加は続く。2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月(1)130銘柄と増加は続く。10月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

10月1週の「105」JASDAQ市場(693銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加は続く。2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月(1)255銘柄と増加は続く。10月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

10月1週の東証2部銘柄(467銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加は続く。2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月(1)203銘柄と増加は続く。10月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

10月1週の東証1部銘柄(2188銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も増加は続く。2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月(1)1043銘柄(225種109)と増加は続く。10月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

米国も四半期決算から、利益確定売りに押された短期調整局面です。「801」NYダウは四半期決算の利益確定売りに押され、また3万5000ドルを下回りました。75日移動平均線を下回ってきたので、再度75日移動平均線を上回るまで戻せば、上昇相場に戻したと見ます。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に上昇基調は維持しています。10月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数も四半期決算の利益確定売りに押され、75日移動平均線を下回りました。75日移動平均線を下回ってきたので、短期調整局面と見ています。また75日移動平均線を上回るまで戻せば、上昇相場に戻したと言えます。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に上昇基調を維持しています。9月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は、75日ボリンジャーバンドの上下幅が狭まっていた事から、上下どちらかに放れやすかったところ(円安)を上放れました。中心線を挟み、+-3Σの範囲まで円安に動きました。さらに円安に動くには、バンド幅が拡大しなければならない。やはり動き出した事から、秋は為替のシーズンと言えます。当面は中心線から+3Σ幅で推移すると見られるので、110円から112円で推移しそうです。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)を上放れる円安から、+3Σの範囲まで円安は進みました。75日ボリンジャーバンドは拡大に動きつつあるので、中心線から+3Σ間で推移すると見る動きです。しばらく円安で推移しそうです。10月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

9月の「105」JASDAQ指数は、月足では前月比プラスで引けました。高値でもみ合っていますが、高値更新相場を維持しています。9月は一気に高値更新相場に戻し、10月相場も高値更新相場の期待は強いでしょう。引き続き、75日移動平均線を上回っている状態は、上昇相場を維持しています。10月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

9月の「107」マザーズ指数はマイナスで引けました。9月は200日移動平均線を上回れないままで終わりました。10月相場は、75日から200日移動平均線を上回れるかどうか。上昇相場に戻せるかどうか。この点が観察ポイントと言えます。200日移動平均線を下回る状態は調整局面です。10月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

8月安値から、日経平均は約+3800円値上がりしました。今年1月から2月の上げ幅に匹敵します。ひと月で上げたのですから、短期的に評価損率は大きく改善しました。8月-12.88%→9月(24)-7.68%まで大幅に改善しました。ひと月で約10%も改善したのですから、数値的には高値ゾーン(-7.68%)に達したと言えます。今週の大幅下げ幅から、来週の評価損率値は悪化すると予想されます。評価損率の数値の悪化は、押し目と見る事ができます。

株価は大幅下落しましたが、週足チャートでは、13週移動平均線(下値支持線)を上回っています。これだけ大幅下落しても上昇基調を維持しています。短期的な上げ幅が大きかったので、中間決算の利益確定売りが大きく出たと言えます。引き続き、13週から26週移動平均線(下値支持線)を上回る状態は、上昇相場は続くと見る動きです。10月の観察ポイントです。

日経平均 610評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

9月は3万円に乗せましたが、引けでは下回りました。前月比+1363円高(29452円)で引けました。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回って引けた事は、10月相場も6ヶ月移動平均線を上回っていれば、上昇相場は続きます。引き続き、6ヶ月移動平均線を上回る状態は、高値更新期待は続きます。

9月末の3万円は、10月に持ち越されました。チャート的には、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態をキープし、陽線に戻し、6ヶ月移動平均線を上回る状態をキープできれば、10月相場は強いといえます。中間決算を控え、6ヶ月移動平均線を上回る状態を維持できれば、年末から年明けに向け、高値更新相場は続くと見る動きです。10月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

9月は大幅高で引けて、自民総裁が決まり、10月相場入りしました。10月入りは大幅下落で始まりました。来週以降、政策期待と中間決算期待があります。しばらくコロナ禍で売られ過ぎた業種などの水準訂正相場が続くと見ています。来週は、大幅に売られた銘柄の買戻し期待があります。引き続き、日銀買い支えの国策相場に大きな変更がなければ、上昇相場は維持すると見ています。

チャート的に75日移動平均線をキープしているので、上昇基調は維持しています。10月から年末に向けて、上昇相場の期待は強いと言えます。株価的には、25日から75日移動平均線は上向きであり、上昇基調です。引き続き、再度3万円乗せ相場に期待したい。引き続き、200日から75日移動平均線を上回る状態は、上昇基調と見ています。10月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

岸田総理の国策は期待できるか。中国の政策転換の行方は。中国不動産会社の信用不安は。コロナは終息か。NYダウは上昇に戻すか。世界はどう動く。

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