岸田内閣がスタートしました。総理が掲げた「新しい資本主義」「成長と分配の好循環」とはどんなものなのか。一向に中身が出てこない。詳しい内容を言ってくれなければ、株式市場へのインパクトはありません。市場では中間決算は出揃いました。値上がりする銘柄もあるが、業績下方修正か織り込み済みから売られる銘柄が多い事にビックリしました。「成長と分配の好循環」は実現可能なのか?
株式相場では、相場循環の最後には、大型株相場、値がさ株相場が活況となります。現在は半導体関連株、電子部品株など、値がさ株相場で支えている様に見えます。この様な動きから、相場は終盤に入ってきた様に感じられます。9月に作ったコブ型高値に近づくと売り物に押され、下がれば買われるが、上値に売り物が多い事が分かります。目先はコブ型高値の売り物に押されることから、2万9500円を上回ると売られやすい動きは続くでしょう。
好業績発表から、年明けに向け高値取りを期待しましたが、今回の業績発表から、この業績内容と株価水準から、12月から1月は高値形成から、いったん売り場形成の可能性が高くなってきたと見方を修正したい。年末の日経平均価格を意識している事もあり、今年1月始値27575円は年末まで保とうとしそうですが、年明け1月相場は高値形成から売りで始まる心配は強まっています。この上昇相場は、12月から1月に向けて高値形成と見方を修正します。次の大きな買い場は2023年業績予想が出る5月以降になりそうです。
テクニカル的には、日経平均は200日から75日移動平均線を上回る状態を維持しているので、上昇基調は維持しています。200日から75日移動平均線を下回れば、下降転換の心配が出てきます。今後も200日から75日移動平均線を維持している状態は、上昇基調を維持しています。年明け以降、上昇基調を維持できるかどうか。基調転換の判断ポイントになります。
個別株は、相場先導株の半導体関連株が牽引している間は、半導体関連株を中心としたところが動いてきました。半導体関連株(ソニー、アドバンテスト、レーザーテック、東京エレクなど)が高値維持している間は続くと見られますが、高値形成などの動きが出てきたら、相場全体の高値形成の警戒信号と見なければなりません。
11月は、残すところで業績発表が上方修正した株で、上昇基調を維持する銘柄が良いと考えます。2ケタ増収増益、大きく変化した株は買われる流れは続いています。引き続き、好業績株、上方修正の大きい株は短期的に買われると見ています。
11月2週の東証1部銘柄(2192銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、分割銘柄が増えた事もあり1000銘柄を下回ってきました。2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月(4)1270銘柄(225種158)→11月(11)840銘柄(225種105)と減少した。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。
11月2週の「107」マザーズ市場(393銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数も減少し、弱い状態続く。2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月(5)171銘柄→11月(12)154銘柄と減少した。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。
11月2週の「105」JASDAQ市場(694銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も半数を下回る弱さ続く。2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月(5)257銘柄→11月(12)269銘柄は横ばいです。増加は続くか。11月の観察ポイントです。
11月2週の東証2部銘柄(469銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少傾向です。2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月(5)196銘柄→11月(12)184銘柄と横ばいです。増加は続くか。11月の観察ポイントです。
11月2週の東証1部銘柄(2192銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は1000銘柄を下回った。2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月(5)1075(225種126)→11月(12)929(225種113)と弱気に転換した。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
11月相場は高値を維持しています。「801」NYダウは最高値更新相場を維持し、強い相場は続いています。引き続き、10日移動平均線が25日移動平均線を上回る強い上昇基調で始まり、高値更新相場を維持します。チャート的に、下から200日移動平均線は上向き、75日移動平均線、25日移動平均線の順に上昇パターンを維持しています。目先は10日から25日移動平均線を上回る上昇基調の押し目と見ています。11月の観察ポイントです。
11月の「803」NASDAQ指数は16000ポイントに乗せました。チャート的に、下から200日移動平均線は上向き、まだ25日移動平均線が75日移動平均線を上回る高値更新相場から、強い状態を維持しています。株価は10日から25日移動平均線を上回る強い上昇基調です。目先は10日から25日移動平均線を上回る高値更新相場の押し目と見ています。11月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は、75日ボリンジャーバンド+1Σで切り返し、円安相場を維持しています。円安相場の一服感を再度円安に切り返してきました。+1Σを上回る状態は、円安基調が続く事を意味します。+1Σを下回ると円高にブレます。+1Σを上回った状態維持から円安は続くと見ます。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)は上向きから、10日移動平均線は25日移動平均線も上向きの円安基調です。75日ボリンジャーバンドの先端拡大→縮小→拡大と円安を維持しています。次は115円台に向けた円安基調となってきました。11月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
11月の「105」JASDAQ指数は、75日移動平均線をキープして始まりました。今週はかろうじて75日移動平均線を上回る状態を維持しています。75日移動平均線を下回ると200日移動平均線が下値支持線になります。引き続き、200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順ですが、目先はボックスで推移しています。上下どちらか放れ待ちです。11月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
日柄調整が続く「107」マザーズ指数は、75日移動平均線を維持しています。75日移動平均線を下回ると、調整不足から、再度、底探りの動きに向かいます。75日移動平均線を下回らなければ200日移動平均線に向けた戻り相場は続いていると見ます。まだ日柄調整局面ですが、75日移動平均線をキープしています。11月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
11月の評価損率は、-9.44%(10/1)→-9.80%(10/8)→-7.76%(10/15)→-7.30%(10/22)→-7.68%(10/29)→-7.87%(11/5)と高値ゾーンでの推移は続いています。数値を見れば-5%から-10%の範囲は、-5%に近づくと売られ-10%に近づくと買われるボックスが続いています。評価損率から見る11月相場の動きも、10月と同じように高値ゾーンでの推移が続くと見なければなりません。大きく売られればボトムから買われ反発しますが、戻し高くなれば売られます。
週足チャートでは、10月末に13週移動平均線(下値支持線)を上回って引けました。11月も13週移動平均線(下値支持線)を上回る状態を維持しています。13週移動平均線を上回る状態を維持しても、評価損率の数値から高値ボックスで推移は続くと見ています。週間では-500円以上の下げが無い間は上昇は続きます。11月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足では、11月は反発して始まり、陽線をキープしています。陽線で、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。なかなか9月高値を上回るには日柄を必要としそうです。引き続き、6ヶ月移動平均線を上回る上昇基調はキープしていますが、9月高値は重いと見る状態です。
チャート的には、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(28600~28500・下値支持線)を上回る状態は、上昇基調をキープしています。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(28600~28500・下値支持線)を上回る状態をキープできている状態は、上昇相場は続くと見る事はできます。11月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
11月は10月末の衆院選挙結果で大幅高で始まった事から、大幅高で始まり、初動で窓空けができました。今週はこの窓空けを埋めにいった動きと見るところです。当面は、75日から200日移動平均線までの窓埋めしたらボトムです。やはりチャート的に、窓空け、窓空けの連続上昇の調整に動きやすかった。
チャート的には、75日移動平均線から200日移動平均線を上回る状態でも、9月のコブ型高値のシコリが強い様に感じられます。またチャートで75日移動平均線が200日移動平均線を上回ってこなければ、本格的な上昇基調に向かいません。株価が75日移動平均線を上回る状態は上昇基調は維持するものの、まだコブ型高値を意識するボックスで推移しそうです。11月の観察ポイントです。
日本のコロナは終息に向かっているのか。新資本主義は夢か実現できるか。米国の高値更新相場は続く。世界はどう動く。
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