日経平均株価の動き(2022年01月28日)

今週の日経平均は週間で-1300円安以上の大幅安となり、週末は切り返し、約-800円安でした。月間でも-2500円以上の大幅下落で、月間高安幅では-3300円となり、週末は約-2000円安まで戻して終わりました。日本市場は大幅な調整局面となりました。米国市場の下落は、世界の株式市場に大きな影響をもたらしました。短期的には、売られ過ぎから2月中旬に向けて戻りやすくなりました。

大幅下落は、9月高値の信用期日売りを迎える3月以降と見ていましたが、前倒しした形で早めに下げ相場に向かいました。需給整理は早まる可能性も残していますが、当初の見方より、早めに下げ相場に転じてきました。相場が弱くなったと見る事もできます。弱い相場が続くなら、2月に向け戻した後、4月から5月に向けボトム形成の下げ相場は続く可能性があります。

目先は、売られ過ぎからリバウンドの局面と見ています。下落は米国市場の動きに左右されますが、戻しても3月に9月高値の信用期日を迎えます。また年度決算売りも控えています。戻りの上値を低くする要因です。また4月に新市場に変わるため、インデックスを含めた処分売りが控えています。これも売り要因になります。4月中旬から5月に向け、2023年業績予想の発表を控えています。この業績予想が出るまで新規買いは入りにくいと見ています。

相場は半導体から始まり、半導体からピークを付け、市場に反映されます。この相場の下落局面は、半導体関連株のピークから、日経平均は下落しました。半導体関連株が戻せば、日経平均は戻します。また半導体が下げると全体も下げます。短期的には売られ過ぎ銘柄のリバウンド狙いになります。今後も半導体関連株の動きは注目されます。

オミクロン(新型コロナ)の第6波の感染急拡大が止まりません。大都市圏は蔓延防止条例が発令されましたが、拡大の勢いは止まりません。街場の人流が減ってきたと感じます。飲食店、小売業など人流が減っていて、急拡大する感染者数から心理的に不安は大きくなっています。相場へ少なからず影響を与えている様にも感じます。

1月4週の東証1部銘柄(2195銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は弱い状況が続く。2021年6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月末801銘柄(225種92)→2022年1月(6)714銘柄(225種119)→1月(13)773銘柄(225種141))→1月(20)485銘柄(225種94)→1月(27)285銘柄(225種74)と225種も減少に転じた。リバウンドはあるか。1月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

1月4週の「107」マザーズ市場(421銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は弱い状態は続く。2021年6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月末64銘柄→2022年1月(7)40銘柄→1月(14)38銘柄→1月(21)30銘柄→1月(28)13銘柄と弱い状態が続く。下げ止まるか。1月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

1月4週の「105」JASDAQ市場(694銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少です。2021年6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月末211→2022年1月(7)203銘柄→1月(14)203銘柄→1月(21)141銘柄→1月(28)88銘柄と弱い状態が続いている。下げ止まるか。1月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

1月4週の東証2部銘柄(473銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少続く。2021年6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月末165銘柄→2022年1月(7)148銘柄→1月(14)136銘柄→1月(21)99銘柄→1月(28)76銘柄と弱い状態です。下げ止まるか。1月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

1月4週の東証1部銘柄(2195銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は大きく減少した。2021年6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月末692銘柄(225種69)→2022年1月(7)645銘柄(225種107)→1月(14)707銘柄(225種108)→1月(21)466銘柄(225種76)→1月(28)422銘柄(225種82)とボトム接近です。ボトムから切り返すか。1月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、200日移動平均線を下回ってから荒い値動きが続いています。最高値(1/5)から短期間に3800ドルも下落しました。この下落から、世界の株式市場は大きな影響を受けました。まずは200日移動平均線を下回ったので、再度200日移動平均線を上回ってこなければ下げ止まり確認はできません。まずは下げ止まり確認からです。2月に向けた観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数は、200日移動平均線を下回ってから下げ幅を拡大する中で、まだ下げ止まり確認はできない動きです。こちらも短期急落局面ですが、再度200日移動平均線を上回ってこれなければ、下げ止まり確認とは見ません。200日移動平均線を上回れなければ戻り売り相場に向かいます。まずは下げ止まり確認からになります。2月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は円安基調を維持しています。前週に113円まで押し戻されましたが、75日ボリンジャーバンド中心線は下回らず、円安を維持しました。ボリンジャーバンド幅が狭まった事で、中心線から+2Σまで戻しました。バンド幅が狭まったので、中心線を下回らなければ+2Σ範囲で推移しそうです。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅は縮小に転じてきました。バンド幅が縮小している状態は、今後のドル円相場の値幅が小さくなる事を意味します。今日の動きが+1Σを上回ったので、中心線から+2Σの幅で推移しそうです。75日ボリンジャーバンド+1Σを下回らなければ、+1Σから+2Σで推移します。バンド幅が狭まったので、中心線から+2Σの範囲と見ています。+1Σを維持できるかどうかがポイントです。2月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

4月に無くなる市場なので売られています。4月に向けて、「105」JASDAQ指数の下落が止まらない可能性があります。4月の市場変更を控えている事が、JASDAQ指数の下落要因と考えます。短期的には10日から25日移動平均線を上回ってこなければ、下げ相場は続くと見ます。市場消滅から下落相場は4月まで続くか。2月に向けた観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

こちらも4月に無くなる市場なので売られています。「107」マザーズ指数の下落も止まらない可能性があります。無くなる市場から、マザーズ先物売り、マザーズETF売りから、現物株の投げ売りが止まりません。短期的には10日から25日移動平均線を上回ってこなければ、下げは続くと見ます。4月まで下落は続くか。2月に向け観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

1月の評価損率は、-11.30%(1/7)→-10.61%(1/14)→-12.93%(1/21)とボトムゾーンに近づくほど悪化しています。今週は週間で-1300円以上の下落であり、来週の評価損率は-15%前後まで悪化してそうです。-15%以上の悪化は反発局面が近づいていると言えます。短期的には売られ過ぎから、2月に向けて戻ると言えます。

1月の下げ幅は、-2600円以上と大きくなりました。週間で-500円以上の下落が続いている間は弱い相場です。週間で+500円以上値上がりすれば、下げ止まりから反発に転ずると判断できる上げ幅です。週間で+500円以上の上げが無い間は、戻り売り相場は続くと見てください。2月に向けた観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、1月は-2600円以上の下げ幅となり、週末は約-2000円安まで戻して引けました。1月中に24ヶ月移動平均線(2年平均線)まで下げるとは、思ってもみていませんでした。24ヶ月移動平均線までは、2月以降だろうと見ていましたが、早め、早めに下げがきている感じです。

チャート的に、昨年から上値を切り下げながら、2万7000円から3万円のボックスの範囲で推移してきましたが、1月に一気に24ヶ月移動平均線まで売られてきました。売られ過ぎから、2月に向けて戻すと見ていますが、戻りは上値が重いので上値抵抗線までと見ています。2月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週は、NYダウの下落に連動して、週間で-1300円以上下げ、週末は約-800円安まで戻して終わりました。短期的に大幅下落で、下降転換の動きです。下降転換後の売られ過ぎの戻り相場になります。売られ過ぎは、下げ止まれば急速な戻り相場になまりす。

チャート的には、上値を切り下げ、75日移動平均線、200日移動平均線から大幅下落が続きました。売られ過ぎ状態です。株価は75日から200日移動平均線を上回ってこなければ、下げ相場は続きます。売られ過ぎから上値抵抗線までの戻り相場を期待したい。戻すか、戻り売りは続くか。2月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

日本も新型コロナ(オミクロン)感染拡大中。北京冬季オリンピックはどうなる。ウクライナどうなる。米国相場は落ち着くか。下落は続くか。世界はどう動く。

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