日経平均株価の動き(2022年02月04日)

前週に約2万6000円まで売られた事から、今週は売られ過ぎからのリバウンドの戻り相場となりました。2月中旬に向け、投げ売り売られ過ぎの戻り相場が続くと見ています。上値の戻りメドは2万8000円前後から2万8500円くらいと見ています。2月中旬以降から決算益出し売りが控えているため、3月に向け上値は重く、戻りは弱くなっていくと見ています。

2月中旬に向けた戻りの後は、3月期末売り、4月の市場変更、5月の来期予想の発表を控えていますから、4月から5月に向けて売られていくと見ています。4月から5月に向け、2万5000円から2万4000円くらいまで売られる可能性もあると見ています。次の買い場は、4月から5月の下落を待ってからと見ています。

相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けると述べてきました。この戻り局面でも、半導体関連株の戻りは弱く売られていますから、調整局面に転じた事が分かります。半導体がピークから下落に転じ、戻りが弱い事から、半導体が先導する上昇相場は調整に転じたと判断できます。次の半導体の下げ止まりと上昇転換を待たなければ、相場の底入れと上昇転換の確認はできません。

半導体関連の次は、金鉱株など非鉄金属株は上昇基調を維持しています。非鉄金属が下げに転じ、崩れてきた場合、本格的に相場が下落に転ずるシグナルとなります。2月中旬に向けた戻り相場の後、非鉄株が上昇基調を維持している間は大きく下げにくいが、3月に向け崩れてきたら要注意と見なければなりません。

第三四半期決算が発表され、株価水準が低い株で上方修正した株は反発する場合があります。この様な一部の好業績株、材料株などは買われる可能性は残しています。一般的な銘柄は4月の市場変更を控え、売られてくる可能性は高いと見ています。この戻り局面では持ち高を減らし、4月から5月に向けた買い場を待ちたい。

短期的には、売られ過ぎた銘柄が買戻しも加わり、戻りやすい局面です。75日カイリ率で-20%以下まで下落し、売り物が出尽くした株が戻りやすいでしょう。強い戻りメドは75日移動平均線前後まで戻すケースが多いです。75日移動平均線まで戻せない銘柄は、まだ売り物を残していて弱い動きと見てください。

2月1週の東証1部銘柄(2194銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、少し戻しても弱い状況が続く。2021年6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月末801銘柄(225種92)→2022年1月末508銘柄(225種86)→2月(3)658銘柄(225種108)と半数以下で弱い状態が続いています。リバウンドは続くか。2月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

2月1週の「107」マザーズ市場(422銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は弱い状態は続く。2021年6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月末64銘柄→2022年1月末20銘柄→2月(4)33銘柄と弱い状態が続く。下げ止まるか。2月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

2月1週の「105」JASDAQ市場(694銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱い状態続く。2021年6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月末211→2022年1月末124銘柄→2月(4)140銘柄と弱い状態は続く。下げ止まるか。2月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

2月1週の東証2部銘柄(473銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱い状態続く。2021年6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月末165銘柄→2022年1月末90銘柄→2月(4)109銘柄と弱い状態続く。下げ止まるか。2月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

2月1週の東証1部銘柄(2194銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は少し戻しても弱い状況続く。2021年6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月末692銘柄(225種69)→2022年1月末533銘柄(225種81)→2月(4)754銘柄(225種112)と弱い状況続く。ボトムから切り返すか。2月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、200日移動平均線を下回りましたが、強い切り返しが続き、75日移動平均線まで戻してきました。高値(1/5)から安値(1/24)の下げ幅3800ドルの半値(1900ドル)以上の強い戻り局面となりました。まずは75日移動平均線を上回る状態まで戻してくれば、再上昇に戻したと言えます。75日移動平均線を上回り、維持できるか。2月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数は200日移動平均線を下回る下落から戻していますが、まだ200日移動平均線を上回るまで戻せていません。200日移動平均線を上回ってこれなければ、下げ止まり確認が出来ません。200日移動平均線を上回れなければ、再度戻り売り相場が続きます。まずは下げ止まり確認からです。2月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は円安基調は維持しています。75日ボリンジャーバンド中心線(113円)を上回り、円安を維持しています。ボリンジャーバンド幅が狭まっている事で、値動きが小さくなってきています。バンド幅が狭まる状態は、しばらく値動きは小さくなります。中心線を維持なら+2Σ範囲で推移しそうです。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅は縮小しつつあります。バンド幅が縮小している状態は、今後のドル円相場の値幅が小さくなる事を意味します。さらに幅が狭まってくることは、再度上下どちらかに動く事が近づく事を意味します。円安に動きやすくなるが、円高に振れる可能性も出てくる事を意味します。75日ボリンジャーバンド幅の縮小はいつまで続くか。2月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

4月の市場変更からなくなるので、売られ続ける心配があります。4月に向けて「105」JASDAQ指数の下落は続くのか。4月の市場変更まで下げ続けるか、短期的には10日から25日移動平均線を上回ってくれば、下げ相場は止まります。まだ下げ止まったとは言えません。2月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

4月の市場変更から、こちらも売られ続ける心配があります。「107」マザーズ指数の下落も止まらない可能性があります。短期的には10日から25日移動平均線を上回ってくれば、下げは止まります。まだ下げ止まったとは言えません。2月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

1月末の評価損率は、-11.30%(1/7)→-10.61%(1/14)→-12.93%(1/21)→-15.75%(1/28)まで投げ売られ、ボトムゾーンまで悪化した事が分かります。評価損率の悪化は、短期的に投げ売り出尽くしからリバウンドが近い事を意味します。前週は週間で-1300円以上下落し、投げ売られました。今週は安値から約1500円戻しました。この様に評価損率の悪化は、投げ売り出尽くしからリバウンドの幅が大きくなります。短期的に2月中旬に向けて戻すと見ています。

1月は-1790円安で引けました。今週は週間で+500円以上戻しています。投げ売り売られ過ぎから戻り幅が大きくなりました。週間で+500円以上値上がりは、上昇転換の上げ幅と見ます。久しぶりの週間+500円以上の上げ幅でした。週間で-500円以上下げない間は、戻り相場は続くと見てください。2月の観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、1月安値は-2600円以上の下げ幅となり、24ヶ月移動平均線(2年平均線)で下げ止まりました。当面の下値支持線と見ていた、24ヶ月移動平均線まで下げたので、2月の戻りは、12ヶ月移動平均線(28350)が戻りメドになります。しばらく12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)から24ヶ月移動平均線(下値支持線)の幅で推移すると見ます。

チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線に上値を押さえられながら、上値を切り下げてきました。1月に24ヶ月移動平均線(下値支持線)まで売られた事で、今後4月から5月に向けて、12ヶ月移動平均線から24ヶ月移動平均線の幅を上下どちらかに放れる相場展開に向かうと見ます。2月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週は、NYダウの切り返しから、日経平均も戻しています。前週末は約-800円安で終わりました。今週は週間で+500円以上値上がりしました。上昇転換の上げ幅です。昨年11月に-500円以上下落し、下降転換後してから、1月末まで戻り売り相場が続きましたが、今週の+500円以上の上げ幅から、売られ過ぎの切り返しが上昇転換になったと見る事ができます。

チャート的には、上値を切り下げ、75日移動平均線、200日移動平均線から大幅下落し、売られ過ぎ状態から+500円以上リバウントしてきましたが、まだ10日から25日移動平均線を上回ってこなければ下げ止まりと判断できません。2月中旬に向けて、売られ過ぎから75日移動平均線(上値抵抗線)に向けた戻り相場を期待したい。2月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

新型コロナ(オミクロン)感染拡大続く。北京冬季オリンピックはどうなる。米とウクライナどうなる。米国相場の切り返しは続くか。世界はどう動く。

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