前週は昨年11月の下降転換以来、週間で+500円以上値上がりしました。今週も続伸が期待されましたが、月曜日に-600円以上急落し、水曜日から下落分を取り戻す切り返しをしましたが、木曜日から露・ウクライナで売られてしまいました。チャートでは25日移動平均線を上回れず、上値抵抗線となり、戻り売られた形です。25日移動平均線を上回れず戻り売られる動きは、上値に強い売り物が控えている事を示すものです。再度週間で-500円以上の下落となり、再下降転換しました。
昨年9月に高値を付けてから、上値を切り下げる調整局面は続いています。半導体関連株は1/4にピークを付けた銘柄が多い。昨年まで半導体関連株がシッカリしていましたから、日経平均は高値維持が出来ましたが、半導体関連株が崩れ始めたら、日経平均は不安定な動きになり売られています。半導体は先行指標であり、半導体が切り返せない間は下降局面と言えます。
昨年から述べております様に、すでに上昇相場は終わり、調整局面に入っているから「休むも相場」局面と見ておく方が安全です。昨年9月高値の信用期日を3月に迎えます。信用期日が近づくにつれて、日経平均の上値は売られやすくなります。また3月末の期末決算売りが控えている事も重なり、上値は重くなります。新年度の4月入りから市場変更があり、プライム市場に残る銘柄以外は、投信などの組み入れから外れるため売られやすくなっていることなどが重なっています。
4月から5月に2023年度業績予想の発表を控えていますので、新市場への変更後の業績予想を見るまでは買いにくいと考えます。2月から3月の戻りが2万8000円以上を維持できなければ、戻りが弱く、上値が重い事を意味するため、3月から5月に向けて1月安値(2万6000円)を下回ってくると見ています。4月から5月に向けた下げ局面は、底入れに向かう下げと見ています。
東証1部銘柄数で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が、800から1000(225種113)銘柄以上の増加傾向を参考に相場観察しています。この戻り局面で、225種だけ半数以上に増加しました。225種だけ買って相場維持されています。相場に歪感があります。今後225種の銘柄数が減少する売られ方になれば、一気に日経平均は崩れてくでしょう。
チャート的には、相場は75日移動平均線を上回って上昇転換し、75日移動平均線を下回って下降転換します。1月初旬の下落から、75日移動平均線を下回る状態が続いています。25日移動平均線も上回れていません。下落の調整局面が続いていると言えます。75日移動平均線を上回ってこなければ底入れしたと見ません。75日移動平均線を下回る間は、調整局面から下降基調に向かう動きです。
前週は、売られ過ぎた銘柄の買戻しからの戻り局面でありました。もう少し続くと期待しましたが、翌週すぐ反落したので売り物が多いと感じられました。やはり4月から5月のボトムを待たないと難しいと感じられました。いま上昇基調で残っているグループは鉄鋼、非鉄、商社、地銀です。後は調整局面の銘柄ばかりです。少しの上昇基調銘柄と大半の下落基調銘柄の2極になっています。
2月3週の東証1部銘柄(2193銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は戻しても、まだ弱い状況の範囲です。2021年6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月末801銘柄(225種92)→2022年1月末508銘柄(225種86)→2月(3)658銘柄(225種108)→2月(9)811銘柄(225種121)→2月(17)848銘柄(225種130)と、225種は半数以上に増加し225種だけで戻している。いつまでリバウンドは続くか。2月の観察ポイントです。
2月3週の「107」マザーズ市場(424銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は弱い状態は続く。2021年6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月末64銘柄→2022年1月末20銘柄→2月(4)33銘柄→2月(10)32銘柄→2月(18)35銘柄と弱い状態が続く。下げ止まるか。2月の観察ポイントです。
2月3週の「105」JASDAQ市場(694銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は戻り局面続く。2021年6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月末211→2022年1月末124銘柄→2月(4)157銘柄→2月(10)203銘柄→2月(18)172銘柄と戻り局面は続く。切り返しは続くか。2月の観察ポイントです。
2月3週の東証2部銘柄(472銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も戻り局面続く。2021年6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月末165銘柄→2022年1月末90銘柄→2月(4)118銘柄→2月(10)168銘柄→2月(18)138銘柄と戻り局面続く。切り返しは続くか。2月の観察ポイントです。
2月3週の東証1部銘柄(2193銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は増加に戻す状況続く。2021年6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月末692銘柄(225種69)→2022年1月末533銘柄(225種81)→2月(4)755銘柄(225種112)→2月(10)948銘柄(225種154)→2月(18)942銘柄(225種128)と戻り局面続く。切り返し続くか。2月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、200日移動平均線で下げ渋っていましたが、また200日移動平均線を下回ってきました。200日移動平均線を上回る状態を維持できないので弱い動きであり、調整局面か下降局面に向かうと見る動きです。再度200日移動平均線を上回れるかどうか。75日移動平均線を上回るまで戻せないと上昇基調に戻しません。3月に向けて、200日移動平均線を上回れなければ、下げ局面は続く動きです。2月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数は200日移動平均線を下回ったまま、短期的に25日移動平均線を上回れない状態です。10日から25日移動平均線を下回る状態は、下降相場に向かう事を意味します。まずは25日移動平均線を上回ってこなければ、下げ止まり確認と言えません。短期的に10日から25日移動平均線を下回る状態は、下降基調に向かうと言う状態です。いまは25日移動平均線を下回る下降基調です。まずは下げ止まり確認からです。2月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は、米国の金利高を背景に円安基調は維持しています。75日ボリンジャーバンド幅が再度拡大に転じた事も、円安の状態を維持しています。ボリンジャーバンド幅が拡大する状態は、円安に動く事を意味します。ボリンジャーバンド+1Σから+2Σで推移する円安局面です。+1Σ(114円)を維持できれば+3Σ(116円)範囲の円安で推移します。
日足チャートでは、今後も75日ボリンジャーバンド幅が拡大の状態を維持できるなら、円安は続くと見ます。しばらく拡大傾向が続くかどうか。75日ボリンジャーバンド+1Σ以上で推移が続くなら円安局面は続くと見ます。2月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
4月に市場変更でなくなる事も、売りが強まり下げの理由になっています。「105」JASDAQ指数は、10日から25日移動平均線を下回る下降基調が続いています。4月の市場変更まで、10日から25日移動平均線を下回る戻り売り相場が続く可能性があります。10日から25日移動平均線を下回っている間は、下げ止まりません。2月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
こちらも4月の市場変更まで売られ続けそうな動きです。「107」マザーズ指数も、10日から25日移動平均線を下回る下降基調で、下げ止まり確認が出来そうにありません。短期的には、10日から25日移動平均線を下回っている間は下げ止まりません。下降基調は続きそうです。2月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
評価損率は-15.75%(1/28)→-12.18%(2/4)→-10.90%(2/10)と、いったん1月末をボトムに戻している事が分かります。今週の下落も、評価損率の改善から戻り売りが出ている事を察することができます。1月末のボトムから2月-10.90%(2/10)と約4%改善し、-10%から-5%の範囲の売り場に近づいたから売られやすくなったと言えます。
前週に週間で+500円以上値上がりし上昇転換し、今週も続伸を期待しましたが、露・ウクライナ緊張が続き、不安定要因から乱高下が大きくなりました。再度週間で-500円以上下落し、再下落に転じたと言えます。また週間で+500円以上の値上がりするまで下げ止まらないと言えます。引き続き、来週も再下落の流れは続きそうです。2月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、1月安値は24ヶ月移動平均線(2年平均線)で下げ止まり、2月は12ヶ月移動平均線に向けた戻り相場を期待しましたが、戻りは弱い状態が続いていて、上げ幅は縮小しています。かろうじて2月はプラスを維持していますが、上げ幅は縮小しています。3月に向けて12ヶ月移動平均線(28350)に向けた戻りが弱ければ、24ヶ月移動平均線(26000円)を下回ると考えます。
チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に上値を押さえられた状態です。12ヶ月移動平均線を上回れなければ、再上昇に戻せません。しばらく24ヶ月移動平均線(下値支持線)から12ヶ月移動平均線の幅で推移しますが、戻りが弱いので、4月から5月に向けて24ヶ月移動平均線を下回る底割れに向かう心配があります。2月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
11月に週間で-500円以上下落し、下降転換してから、前週に週間で+500円以上値上がりし、上昇転換しました。今週も上昇転換の流れが続くと見ていましたが、月曜日から売られ、上値に強い売り物が控えていて戻りきりませんでした。現在は10日から25日移動平均線を下回る戻り売り状態です。
チャート的には、10日から25日移動平均線を上回ってこなければ、下げ止まり確認はできません。10日から25日移動平均線を下回る状態は、下降相場です。まだ戻り売り相場は続くと見る状況です。まずは25日移動平均線を上回るまで戻せるかどうかです。来週以降、25日移動平均線を上回る事はできるか。25日移動平均線を上回れなければ、戻り売りは続きます。2月の観察ポイントです。
新型コロナ(オミクロン)感染拡大続く。露・ウクライナはどうなる。米国のIT相場は終わったか。世界はどう動く。
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