前週に週間で-500円以上下落し、再下落に転じました。今週も-1200円(安値)売りこまれる大幅続落となりました。露・ウクライナの軍事緊張が高まった事が、株価下落の理由に挙げられているようですが、米NASDAQ指数の下落の影響が一番大きいと見ています。NASDAQ指数は1月の安値を下回りました。同じく日経平均が1月安値(26000円)を下回ってきました。露・ウクライナ動向の影響も否定できないが、NASDAQ指数の動きを注意深く見ておきましょう。
米NYダウ、NASDAQ指数の一番の下落要因は利益の先取りです。米アップルの時価総額は、アップルの30年分の利益を先取りした時価総額(300兆円)になりました。EV自動車のテスラ(100兆円)をはじめ、他のIT大手も同じく、30年先の利益を先取りした時価総額まで膨れ上がった事が、投資先として見送られているからです。
30年先の利益の先取りは、成長の先取りを意味します。30年先の利益を先取りしたと言う事は、もう成長分は織り込んでしまったと言う事です。米国投資家がIT大手の成長を先取りし、売りに転じた事がNASDAQ指数の下落に繋がっています。露・ウクライナ問題もありますが、NASDAQ指数の調整が終わり、切り返すまで、日経平均の調整も終わらず、切り返せないと見ておいた方が良いでしょう。
NASDAQ指数の下落に、露・ウクライナ問題が加わった事が、4月から5月に向けた下げ幅を深くする可能性が出てきました。当初は60ヶ月移動平均線前後の2万4000円から2万5000円と見ていましたが、10年平均線(2万円)前後まで売られる心配も出てきました。3月以降の相場局面から下げ止まりを待つまでは、手が出せなくなったと見ています。
まず日本市場は、昨年9月高値信用期日売りが続いています。相場が崩れてきた事から、3月の信用期日に加え、10月以降の信用期日売りが続く事になりました。評価損率的には、投げ売りが出尽くす-20%以上の評価損率の悪化を待たなければ、売り物は出尽くしそうにありません。
この様な状況では、底入れを待つまで、しばらく戻り売り相場が続くと言えます。短期的には、露・ウクライナ問題を相場が引きずる間は売りは続きそうですが、主要国の仲裁により状況が好転するなどした時は、大きくリバウンドするでしょう。それでもNASDAQ指数が下げ止まらなければ戻り売りは続きます。
日本市場では、半導体関連株が日経平均に先行して底入れします。半導体関連株の底入れ待ちの動きに注目は続きます。まずは半導体関連株が底入れしなければ相場は底入れしません。引き続き、下降基調の底入れ待ちの状況は続きます。そのなかで大幅に売られ過ぎた下落局面はワンチャンスの買い場はあります。
2月4週の東証1部銘柄(2193銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数減少、225種は大幅減少に転ずる。2021年6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月末801銘柄(225種92)→2022年1月末508銘柄(225種86)→2月(3)658銘柄(225種108)→2月(9)811銘柄(225種121)→2月(17)848銘柄(225種130)→2月(24)648銘柄(225種100)と、225種は半数から急減した。減少傾向は下降相場続く。3月に向けた観察ポイントです。
2月4週の「107」マザーズ市場(424銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は弱い状態は続く。2021年6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月末64銘柄→2022年1月末20銘柄→2月(4)33銘柄→2月(10)32銘柄→2月(18)35銘柄→2月(25)29銘柄と弱い状態が続く。下げ止まるか。3月に向けた観察ポイントです。
2月4週の「105」JASDAQ市場(694銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少に転ずる。2021年6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月末211→2022年1月末124銘柄→2月(4)157銘柄→2月(10)203銘柄→2月(18)188銘柄→2月(25)141銘柄と減少に転ずる。減少は続くか。3月に向けた観察ポイントです。
2月4週の東証2部銘柄(472銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少に転ずる。2021年6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月末165銘柄→2022年1月末90銘柄→2月(4)118銘柄→2月(10)168銘柄→2月(18)149銘柄→2月(25)115銘柄と減少に転ずる。再下落に転じたか。3月に向けた観察ポイントです。
2月4週の東証1部銘柄(2193銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は減少に転ずる。2021年6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月末692銘柄(225種69)→2022年1月末533銘柄(225種81)→2月(4)755銘柄(225種112)→2月(10)948銘柄(225種154)→2月(18)942銘柄(225種128)→2月(25)760銘柄(225種84)と減少に転ずる。再下落に転ずる。3月に向けた観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは1月安値を下回ってきました。200日移動平均線から下げ幅が拡大しています。1月安値を下回る動きは安値更新の動きであり、下降基調が強まっている事を示す動きです。短期的には、200日移動平均線から売られ過ぎから下げ渋っても、10日から25日移動平均線を下回る動きは、安値更新の動きから下降基調は続きます。3月に向けた観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も1月安値を下回ってきました。200日移動平均線からの下げ幅を拡大しています。こちらも200日移動平均線から売られ過ぎから戻しても、10日から25日移動平均線を下回る状態は、下降相場の安値更新相場は続くと見ます。短期的に10日から25日移動平均線を上回ってこなければ下げ止まり確認はできません。まずは下げ止まり確認からです。3月に向けた観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は円安をキープしています。75日ボリンジャーバンド中心線から+2Σの範囲の円安を維持しています。ボリンジャーバンド中心線を上回る円安基調を維持しています。ウクライナで不安定な動きをした場合、ボリンジャーバンド中心線を下回ると-1Σから-2Σ位まで円高にブレる心配も少し残ります。
日足チャートでは、今後も75日ボリンジャーバンド幅は拡大状態を維持し、円安が続いています。75日ボリンジャーバンド中心線から+2Σの幅を維持できれば、円安を維持するでしょう。円高にブレるか。3月に向けた観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数も1月安値を下回ってきました。200日移動平均線を下回ってから、10日から25日移動平均線を下回る下降基調が続いています。下げが続く事から、200日移動平均線から大きく-カイリしてきました。一時的にリバウンドの可能性もある下げ幅ですが、米国NASDAQ指数が下げ止まらなければ、下げは続く可能性があります。10日から25日移動平均線を下回っている間は下げ止まりません。3月に向けた観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」マザーズ指数も1月の安値を下回ってきました。10日から25日移動平均線に沿った下降基調で下げ止まりそうにありません。こちらも200日移動平均線から-カイリ幅が大きくなった状態でも下げ止まりそうにありません。短期的には10日から25日移動平均線を下回っている間は、下げ止まりません。3月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
評価損率は-15.75%(1/28)→-12.18%(2/4)→-10.90%(2/10)→-12.93%(2/18)と再悪化しました。-10%から一気に崩れてきた状態です。少し戻すと売りが強い事が分かります。今週の続落から来週発表の評価損率の数値の悪化が予想されます。短期的に数値の悪化は、ボトムが近づく事を意味します。このまま下落が続くと、いったん3月に短期ボトム形成の可能性も残ります。
前週に週間で-500円以上値下がりし下降転換し、今週も-1200円(安値)まで続落となりました。2週前の高値から、今週の安値は約-2000円近く下落しました。1月安値を下回る下落から下降基調が強まる心配があります。露・ウクライナ緊張が続くと続落の心配は残ります。週間で+500円以上値上がりしないと下げ止まり確認はできません。3月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、1月安値は24ヶ月移動平均線(2年平均線)で下げ止まり、2月は12ヶ月移動平均線に向けた戻り相場を期待しましたが、米NASDAQ指数の下落に、露・ウクライナ緊張から1月安値を下回る下落となりました。下値支持線と見ていた24ヶ月移動平均線(26000円)を下回ってきました。このまま下落が続いて、24ヶ月移動平均線(26000)を下回ってくると60ヶ月移動平均線(23000円)まで下げてきます。60ヶ月移動平均線で下げ止まらなければ、10年平均線(2万円)まで下げ幅は大きくなります。
チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に上値を押さえられた状態から、月間で-1000円以上(安値)の下落幅となり、24ヶ月移動平均線(26000円)を下回る心配が強まってきました。しばらく24ヶ月移動平均線(下値支持線)はキープできるかと思いましたが、すぐに24ヶ月移動平均線まで売られてきました。下落スピードが速まっていると感じられました。4月から5月に向けて、10年移動平均線(2万円)まで下げる心配が残っています。3月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
前週に週間で-500円以上下落し、再下降転換し、今週は週間で-1000円(安値)以上値下がりする続落となりました。前週の戻りは25日移動平均線までしか戻すことが出来ず、戻りは弱い事が分かりました。目先は急落局面ですが、10日から25日移動平均線を下回る状態は下降相場の戻り売りです。
チャート的には、10日から25日移動平均線は下向きで、株価が下回っている状態が続いています。10日から25日移動平均線を下回る状態は、下降相場から安値更新相場は続くと見ます。まず下げ止まるには10日から25日移動平均線を上回ってこなければ、下げ止まりません。10日から25日移動平均線を下回る状態は下降相場は続きます。3月に向けた観察ポイントです。
新型コロナ(オミクロン)感染拡大は終わらず。露・ウクライナはどうなる。米国NASDAQ指数の下落相場は続くか。世界はどう動く。
臨時コメントについて
相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。
↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/