不謹慎な表現かもしれないが、相場格言的には「遠くの戦争は買い」と言われてきた。2週続けて週間で-500円以上続落した後、今週も乱高下の後、また大きく下げに転じました。今週のNASDAQ指数が乱高下の後、下げに転じたからだと見ています。日本市場の下落は米国市場の影響が一番大きい。米国市場は下げ渋りましたが、下げ止まったとは言い切れない状態です。今後も不安定な状態が続く可能性は高いでしょう。
世界的にロシアに依存している石油、天然ガス、レアメタル、非鉄金属など、国際的なボイコットから資源価格が急騰しています。日本市場では、全体的に下落の中、穀物、非鉄金属、鉄鋼、石油ガス、商社、海運株などの急騰が続いています。今後もロシアとの貿易がストップする中では、これらの業種はしばらく強い局面を維持する可能性があります。
露・ウクライナの戦争はいつまで続くのか。停戦協定の締結はいつごろか。穀物、石油ガスなど商品価格の上昇ピークは停戦の締結にかかっています。商品価格の上昇はインフレに向かっています。全ての製品加工に石油ガスが使われているからです。業種的にプラスとマイナス作用に分かれ、2極化する可能性があります。
市場的な観測では、東証1部銘柄数で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が800~1000銘柄(225種113)以上に増加してこなければ、相場は上昇転換しません。現状は1000銘柄以下であり、まだ調整局面は続いていると判断されます。露・ウクライナ戦争の行方にも左右されるが、4月に市場変更を控えています。まだ物色相場の状況にあり、本格的な上昇には半導体の切り返しが必要であり、まだ日柄がかかると見ています。
個別株では、非鉄金属、鉄鋼、石油ガス、商社、海運株などが強い局面を維持しています。この相場の中で、下降局面の底入れ下げ止まりした銘柄が切り返すタイミングを買いタイミングと見ています。底入れ下げ止まりから切り返す銘柄を注目したい。米NASDAQ指数の切り返しを待ちたい。
3月1週の東証1部銘柄(2191銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は減少し、225種も減少している。2021年6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月末801銘柄(225種92)→2022年1月末508銘柄(225種86)→2月末784銘柄(225種94)→3月(3)811銘柄(225種95)と減少している。減少傾向は下降相場続く。3月の観察ポイントです。
3月1週の「107」マザーズ市場(428銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は弱い状態は続く。2021年6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月末64銘柄→2022年1月末20銘柄→2月末50銘柄→3月(4)60銘柄と弱い状態が続く。下げ止まるか。3月の観察ポイントです。
3月1週の「105」JASDAQ市場(692銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少に転ずる。2021年6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月末211→2022年1月末124銘柄→2月末192銘柄→3月(4)166銘柄と減少に転ずる。減少は続くか。3月の観察ポイントです。
3月1週の東証2部銘柄(472銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱い状態続く。2021年6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月末165銘柄→2022年1月末90銘柄→2月末138銘柄→3月(4)148銘柄と弱い状態続く。3月の観察ポイントです。
3月1週の東証1部銘柄(2191銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は減少に転ずる。2021年6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月末692銘柄(225種69)→2022年1月末533銘柄(225種81)→2月末924銘柄(225種94)→3月(4)667銘柄(225種71)と減少に転ずる。再下落に転ずる。3月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
3月入りの「801」NYダウは、1月安値を下回ったあと切り返しています。200日移動平均線から下げ幅が拡大した状態から切り返しましたが、まだ10日から25日移動平均線を上回れていません。短期的には、200日移動平均線から大きく下落後、10日から25日移動平均線を上回れていない状態は下降基調は続きます。3月の観察ポイントです。
3月の「803」NASDAQ指数も、1月安値を下回ったあと切り返しています。200日移動平均線から下げ幅を拡大した状態からの切り返しでも、10日から25日移動平均線を上回れていません。短期的に10日から25日移動平均線を上回れない状態は、下降基調です。3月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は円安をキープしています。75日ボリンジャーバンド中心線から+2Σの範囲で円安を維持しています。ドルを買い支えているのは日本だと言われています。ボリンジャーバンド中心線を上回る状態で、+2Σ位で推移は続きそうです。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅やや拡大状態を維持し、円安を維持しています。75日ボリンジャーバンド中心線から+2Σの幅を維持できれば、円安を維持するでしょう。中心線を下回ると円高にブレます。3月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数も1月安値を下回ってきました。200日移動平均線を下回ってから、10日から25日移動平均線を下回る下降基調が続いています。下げが続く事から、200日移動平均線から大きく-カイリしてきました。一時的にリバウンドの可能性がある下げ幅ですが、米国NASDAQ指数が下げ止まらなければ、下げは続く可能性があります。10日から25日移動平均線を下回っている間は下げ止まりません。3月に向けた観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」マザーズ指数も1月の安値を下回った後、戻して10日から25日移動平均線を下回っています。200日移動平均線から-カイリ幅拡大の売られ過ぎでも、まだ10日から25日移動平均線を下回る下降基調です。引き続き下回る状態は下降基調が続きます。3月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
評価損率は-12.18%(2/4)→-10.90%(2/10)→-12.93%(2/18)→-14.32%(2/25)と悪化は続いています。前週値が-14%まで悪化した事も、売られ過ぎから今週の反発に繋がったところもありますが、また売られて引けました。これからも高値期日迎えを控えており、評価損率の悪化状況は続きそうです。
2週続けて、週間で-500円以上値下がりしました。今週は少し切り返す場面もありましたが、再下落して終わりました。週間で+500円以上値上がりしなければ、上昇転換しないでしょう。今週も週間で-500円以上下落が続く下降局面です。まだ戻ったところは戻り売りになりやすいと見る局面です。週間で+500円以上値上がりから下げ止まり確認です。3月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、1月から連続陰線となり、下値支持線と見ていた24ヶ月移動平均線を下割れしてきました。米NASDAQ指数が不安定な事、露・ウクライナ戦争状態にある事など、不安定要因が残っています。引き続き、24ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回れなければ、底割れから60ヶ月移動平均線(23500円)に向け、下げ幅は大きくなる心配が続きます。
チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に上値を押さえられた状態で、24ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回ってきました。上値は切り下がり、24ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回る動きになってきました。次の下値支持線は60ヶ月移動平均線(2350円)→次の下値支持線は10年移動平均線(2万円)と下がります。3月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、米NASDAQ指数の乱高下からプラス場面もありましたが、木曜日の下落から下落して引けました。戻しても10日から25日移動平均線は上回れない動きから、戻り売りパターンでした。10日から25日移動平均線を上回れない戻りは、下降基調の戻り売りは続くと見ます。引き続き、米国市場の動き、ウクライナ状況など左右される状況は続くと見ます。
チャート的には、10日から25日移動平均線を上回るまで株価は安定しません。10日から25日移動平均線を上回れば反発に転ずると判断できますが、現状は10日から25日移動平均線を下回る下降基調の戻り売り状態です。10日から25日移動平均線を下回る状態は、下降相場の戻り売りは続きます。3月の観察ポイントです。
新型コロナ(オミクロン)蔓延防止の延長。露・ウクライナの戦闘激化か。米国NASDAQ指数の下落いつまで続く。世界はどう動く。
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