今週は3月SQ週でした。露・ウクライナ戦争を理由に、SQに向け売り込まれたと感じられました。米NASDAQ指数が下げ止まらない間は下げは続くと見ています。今週は売られ過ぎからリバウンドしましたが、イッテコイとなり底値ゾーンとは言えません。4月SQに向け、また5月SQに向け、さらなる下落要因は残ります。
ロシア産の排除が拡大し、穀物、石油ガス、レアメタルなど価格高騰しました。オペックの増産発表で原油先物は急落しました。商品市場は実質価格に投機筋が価格を吊り上げるため、価格は高騰します。露・ウクライナが停戦しても、ロシア産の排除が続くなら価格高止まりの心配は残ります。
商品価格の高騰が続くと、インフレ懸念から投資の見送りなどから企業業績が縮小する心配があり、株価への影響が大きくなる事も心配されます。政府のインフレ対策などが出れば、株価はV字反転の可能性は残るでしょう。今後の商品価格と政府対策の注視は続きます。
来週3月SQ後は期末決算を控え、4月に市場変更が控えています。大幅下落の局面では、売られ過ぎからワンチャンスの買い場はあるかも知れませんが、期日が迫っている事から上値に売り物が控えているため、戻りは大きくなりにくいでしょう。露・ウクライナが休戦してもロシア産のボイコットは続く間は、商品価格インフレが続くと考えられるため、4月の市場変更から5月の業績発表まで、相場下落が続くかどうか観察する事が安全と考えます。
株価下落の元である米国市場が下げ止まらない間は、日経平均は下げ止まりにくいと見ています。株式市場のボトムを見る指標は、売られた銘柄数か下落幅が物差しとなります。東証1部銘柄数で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数はまだ600銘柄と多く、下げ余地を残しています。さらに売り込まれれば、売られ過ぎ状態に近づいていますが、まだ陰の極とは言えません。
2年前のコロナ暴落時の16300円では、東証1部銘柄数は20銘柄以下まで激減しました。数値的に陰の極と言えました。今回の局面も、ここまで減少するか分からないですが、4月から5月に向け陰の極と見られるところまで買い場を待ちたい。または上昇転換まで待ちたいところです。
2年前のコロナ暴落は、真っ先に金融支援政策、株価対策が打ち出され、株価買い支えからV字回復しました。今後、下落した場合、株価対策が出るかどうかは分かりません。または、インフレ対策など株価対策が無ければV字回復ではなく、通常の底固めの動きになると見ています。底入れから切り返しを見るのは、半導体関連株から動き出さないと上昇に向かわないと見て下さい。
個別株では、資源銘柄などが強い上昇局面を維持しています。株価水準が高く買える位置ではありません。下降局面の底入れを待って、買いタイミングとしたい。底入れ下げ止まりから切り返す銘柄の注目は続きます。米NASDAQ指数が切り返してこなければ、一時的なリバウンドで終わります。
3月2週の東証1部銘柄(2191銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数から下降局面は続いています。2021年6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月末801銘柄(225種92)→2022年1月末508銘柄(225種86)→2月末784銘柄(225種94)→3月(3)811銘柄(225種95)→3月(10)638銘柄(225種64)と減少している。減少傾向は下降相場続く。3月の観察ポイントです。
3月2週の「107」マザーズ市場(428銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は弱い状態は続く。2021年6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月末64銘柄→2022年1月末20銘柄→2月末50銘柄→3月(4)60銘柄→3月(11)64銘柄と弱い状態が続く。3月の観察ポイントです。
3月2週の「105」JASDAQ市場(692銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少に転ずる。2021年6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月末211→2022年1月末124銘柄→2月末192銘柄→3月(4)191銘柄→3月(11)144銘柄と減少している。減少は続くか。3月の観察ポイントです。
3月2週の東証2部銘柄(472銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱い状態続く。2021年6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月末165銘柄→2022年1月末90銘柄→2月末138銘柄→3月(4)153銘柄→3月(11)111銘柄と弱い状態続く。3月の観察ポイントです。
3月2週の東証1部銘柄(2191銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数から下降局面続いている。2021年6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月末692銘柄(225種69)→2022年1月末533銘柄(225種81)→2月末924銘柄(225種94)→3月(4)667銘柄(225種71)→3月(11)594銘柄(225種63)と減少に転ずる。再下落に転ずる。3月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウの乱高下する下落相場は続いています。まだ下げ止まる雰囲気は出ていません。200日移動平均線から下げ幅が拡大すると戻る切り返しを繰り返していますが、戻しても10日から25日移動平均線を上回れません。戻り売り相場の域を脱していないと見る動きです。引き続き、10日から25日移動平均線を上回れていない状態は、下降基調は続きます。3月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も同じく、乱高下の下落相場は続いています。こちらも下げ止まる雰囲気はありません。200日移動平均線から下げ幅が拡大すると戻る切り返しを繰り返していますが、戻しても10日から25日移動平均線を上回れません。戻り売り相場の域を脱していないと見る動きです。引き続き、10日から25日移動平均線を上回れていない状態は、下降基調は続きます。3月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
露・ウクライナ戦争が泥沼化するなか、強いドルが買われ、円安相場が強まっています。引き続き、戦時下から円安が強まる背景となっています。75日ボリンジャーバンド中心線から+2Σの範囲でドル高・円安を維持しています。ボリンジャーバンド中心線を上回る状態で+2Σ位で推移は続きそうです。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅やや拡大状態を維持し、円安が進んでいます。75日ボリンジャーバンド中心線から+2Σの幅を維持する円安が維持されそうです。中心線を下回ると円高にブレます。3月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数も乱高下しながら、下降相場は続いています。200日移動平均線から大きく下げると、10日から25日移動平均線まで戻すが上回れない下降基調が続いています。米国NASDAQ指数に連動し、下げ相場が続くと見る動きです。10日から25日移動平均線を下回っている間は、下げ止まりません。3月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」マザーズ指数も同じく、乱高下しながら下降相場は続いています。200日移動平均線から大きく下げると、10日から25日移動平均線まで戻すが上回れない下降基調が続いています。米国NASDAQ指数に連動し、下げ相場は続くと見る動きです。10日から25日移動平均線を下回っている間は下げ止まりません。3月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
評価損率は-12.18%(2/4)→-10.90%(2/10)→-12.93%(2/18)→-14.32%(2/25)→-13.00%(3/4)と悪化は続いています。前週値が-14%まで悪化した事で、売られ過ぎからリバウンドしたが週末下落しました。今週の下落を考えれば、来週発表の評価損率値は悪化している事でしょう。悪化は反発に繋がると考えますが、3月末が近づくにつれ、買われにくくなってくると見ています。
4週続けて週間で約-500円以上値下がりしています。戻り売り相場が続いていると見る状況です。露・ウクライナ状況、米国市場の下落相場を見ますと、まだ日本市場は下げ止まりそうにありません。週間で+500円以上値上がりしなければ、上昇転換しないでしょう。週間でも下降局面が続いています。週間で+500円以上値上がりするまで、下げ止まり確認はできません。3月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、3月は大陰線となり24ヶ月移動平均線(下値支持線)を下割れし、60ヶ月移動平均線に迫ってきています。24ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回る下落局面から、60ヶ月移動平均線(23500円)に向けた下げは続いていると見る状況です。
チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)の下向き度は強まり、上値抵抗線を強めています。このまま24ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回り上回ってくる事ができなければ、次の下値支持線は60ヶ月移動平均線(2350円)→次の下値支持線は10年移動平均線(2万円)と下げ幅は深くなっていきます。3月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、米NASDAQ指数の乱高下に連動する形で下げ相場は続いています。下げ幅が大きくなるとリバウンドするが、戻しても10日から25日移動平均線は上回れない動きが続いています。10日から25日移動平均線を上回れない戻りで下降基調は続きます。引き続き、米国市場の動き、ウクライナ状況に左右される状況は続きそうです。
チャート的には、25日移動平均線から大幅に下落局面が続いています。-カイリ幅が大きくなると、10日から25日移動平均線まで戻すリバウンドはあるものの、上回れない戻り売り相場になっています。10日から25日移動平均線を上回れず下回る状況は、下降相場が続きます。3月の観察ポイントです。
ロシアは経済制裁の影響でどうなるか。露・ウクライナの戦争はゲリラ戦に向かうか。米国NASDAQ指数の下落いつまで続く。世界はどう動く。
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