もうすぐ3月決算を迎えます。今週は2万8000円まで戻しました。1月から売られた反動もありますが、ビックリするくらいよく戻したと思いました。3月決算に向け、利食い売りで売られると見ていましたが、期末決算対策、4月の市場編成の時価総額など、お化粧買いが勝った上げ幅となりました。大幅な戻り幅となりましたが、戻り相場の域は脱していません。
ニュースでは露・ウクライナ戦争で株価が売られたと言ってきましたが、戦争が続いていても株価は反発しています。日本市場は、NYダウ、NASDAQ指数が強くリバウンドしている動きに連動していると言えます。NYダウ、NASDAQ指数は2段下げの戻り局面の動きです。戻り切れば3段下げに向け、下落に転ずると見ています。
東証1部銘柄で、6ヶ月を上回る銘柄数は、3月初め400銘柄(225種50)以下まで減少しました。ザラ場中では、かなり減少しましたが、3月24日には1100銘柄(225種130)以上まで回復しました。急速な買戻しが入り、短期間に銘柄数の大幅な回復が見られました。個別株で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が回復しても、まだ6ヶ月移動平均線は下向きの状態から、強い戻り局面と判断されます。
下降トレンドでは、強い戻り局面も上値が止まれば再下落に転すると見ます。この戻り局面が伸び切ったところから、売りに転ずると見ています。月足で見る上値抵抗線は12ヶ月移動平均線(28200円)で、下値支持線は24ヶ月移動平均線(26300円)です。3月は24ヶ月移動平均線を下回る下落のあと、急速な回復から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)まで戻した形です。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れなければ、売られやすいと見る動きです。
4月に市場変更が控えています。5月は業績予想があります。市場編成後の動きを見てからの銘柄選びとなります。コロナ、インフレ、露・ウクライナ戦争から、鉄鋼株、非鉄株、商社株、海運株は下げ相場の中で強い上昇局面を維持してきました。4月以降も維持するなら、この業種は非常事態下的な動きと言えます。全体的には底入れから立ち上がるボトム銘柄から絞り込みたいと考えます。
日本市場は、9月高値期日が終わり、大きく売られたあと、ここ2週間で大幅に切り返してきました。急速な戻りから、4月から5月に向けて売られると見ています。市場変更、業績発表のあと買い場に向かうと見ています。3月は2万5000円割れから2万8000円まで急速に戻しました。ある程度、戻り切った様に見えます。今後は75日移動平均線を下回れば再下落に転じたと判断されます。4月から5月に向け買い場を待つ動きです。
3月4週の東証1部銘柄(2190銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、半数以上に増加した。2021年6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月末801銘柄(225種92)→2022年1月末508銘柄(225種86)→2月末784銘柄(225種94)→3月(3)811銘柄(225種95)→3月(10)638銘柄(225種64)→3月(17)899銘柄(225種109)→3月(24)1132銘柄(225種138)と増加したが、月末まで維持出来るかどうか。3月の観察ポイントです。
3月4週の「107」マザーズ市場(427銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は増加している。2021年6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月末64銘柄→2022年1月末20銘柄→2月末50銘柄→3月(4)60銘柄→3月(11)64銘柄→3月(18)134銘柄→3月(25)185銘柄と1月以降増加が続いている。3月の観察ポイントです。
3月4週の「105」JASDAQ市場(691銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加している。2021年6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月末211→2022年1月末124銘柄→2月末192銘柄→3月(4)191銘柄→3月(11)144銘柄→3月(18)251銘柄→3月(25)322銘柄と1月以降増加が続いている。3月の観察ポイントです。
3月4週の東証2部銘柄(473銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加した。2021年6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月末165銘柄→2022年1月末90銘柄→2月末138銘柄→3月(4)153銘柄→3月(11)111銘柄→3月(18)195銘柄→3月(25)221銘柄と増加は続いている。3月の観察ポイントです。
3月4週の東証1部銘柄(2190銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も増加は続いている。2021年6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月末692銘柄(225種69)→2022年1月末533銘柄(225種81)→2月末924銘柄(225種94)→3月(4)667銘柄(225種71)→3月(11)594銘柄(225種63)→3月(18)1129銘柄(225種116)→3月(25)1353銘柄(225種159)と増加は続いている。3月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
今週の「801」NYダウは、下落相場から強い切り返しが続いています。75日から200日移動平均線まで戻してきました。数日で約2000ドル戻す強い局面になりました。今の形は200日移動平均線が上値抵抗線になっています。200日移動平均線を上回ってこなければ上昇転換しません。まだ戻りの域は脱していません。引き続き、200日移動平均線を上回れるかどうか、下げ止まりと上昇転換の確認待ちです。3月の観察ポイントです。
今週の「803」NASDAQ指数も同じく、下落相場から強い切り返しが続いています。こちらも数日で1500ポイント以上戻しています。大きく戻しても、75日から200日移動平均線(上値抵抗線)を下回る売られ過ぎからの戻り局面です。引き続き、75日から200日移動平均線を上回れるかどうか、下げ止まりと上昇転換の確認待ちです。3月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
米国は利上げ発表、短期金利、長期金利2.5%の上昇局面となっています。ドルが買われ122円まで急速な円安局面となりました。75日ボリンジャーバンド幅は拡大し、+3Σを上回るドル高・円安局面となっています。ボリンジャーバンド+3Σを上回る状態は、何れ+1Σから+2Σの範囲に戻してきます。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅は拡大幅を大きくし、急速な円安局面となりました。75日ボリンジャーバンド+3Σ以上で推移する期間は長くなりません。+1Σから+2Σの範囲に戻してきます。オーバーショートの動きから+2Σを下回って落ち着いてくると見ています。3月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
今週も「105」JASDAQ指数は米国市場の続伸に連動し、75日移動平均線に接近するまで戻しています。JASDAQ個別株は、75日移動平均線を上回る銘柄数の増加が続いています。指数は75日移動平均線を上回るまで戻していないが、個別株は戻しています。米国NASDAQ指数に連動しており、米NASDAQが戻る間は戻りは続くと見る動きです。引き続き、個別株のボトムが増えるか観察です。3月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
今週の「107」マザーズ指数は伸び悩んでいます。200日移動平均線から大きく下げた局面から25日移動平均線を上回り、75日移動平均線に接近していますが、戻りは強くありません。マザーす個別株も、75日移動平均線を上回る銘柄数の増加は続きそうです。引き続き、個別株の切り返しが増えるか観察です。3月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
今週も続伸し、前週から見ると評価損率の数値は大きく改善しているだろうと言う事がわかります。評価損率は-14.32%(2/25)→-13.00%(3/4)→-15.66%(3/11)→-12.27%(3/18)と、前週より3%以上改善しました。今週の上げ幅を考えれば、-10%以上に改善しただろうと思われます。ただ-10%以上に改善なら、高値ゾーンに戻す事になります。今週は2万8000円まで大幅に戻した事から、戻りのピークを付けたと見ています。
2週続けて週間で約+1000円以上値上がりし、2週で安値から約+3500円も値上がりしました。下げた分を取り戻した上げ幅でも、50週移動平均線までの戻りで達成感はあります。評価損率の改善は、上値に戻り売りが控えている事を意味します。来週以降、週間で-500円以上値下がりしたら、下降転換の下げ幅です。3月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、3月は大陰線から大陽線へと安値から約3500円切り返しました。非常に強い切り返しとなりました。一時は24ヶ月移動平均線(下値支持線)を下割れしていましたが、前週から大きく戻し、12ヶ月移動平均線まで戻す大幅な切り返しとなりました。このまま24ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る状態を維持できれば、下げ止まる可能性も残しています。
チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)は下向きです。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回ってこれるかどうか。上回ってくれば、非常に強い切り返しの上昇転換になります。逆に24ヶ月移動平均線を下回ると下降転換します。上下どちらに放れるか。3月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、前週は週間で+1665円高し、今週も週間で約+1200円高と大幅に切り返す続伸となりました。短期間に安値から約3500円戻し、200日移動平均線(上値抵抗線)まで戻す強い上昇局面です。まだ移動平均線の順番は上から長期線の順に並んでおり、下降基調の戻り局面と判断されます。引き続き、米国市場の動き、ウクライナ状況に左右される状況は続きそうです。
チャート的には、大幅な下落局面から200日移動平均線まで戻してきました。75日から200日移動平均線を上回る状態に戻せないと上昇基調には戻しません。まだ下降相場のリバウンド局面と判断されます。3月の観察ポイントです。
露は戦況次第では核兵器を使うのか。米国NASDAQ指数の切り返しいつまで続く。4月の市場編成どうなる。世界はどう動く。
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