日経平均株価の動き(2022年04月01日)

3月末に向け、日銀の強力な株式市場の買い支え介入により2万8000円に乗せました。ここまで日銀が買ってくるとは予想外と言えました。世界で中央銀行が株を買い支えるのは日本と中国くらい。これも新資本主義なのか。今週末から4月相場入りしました。来週月曜日から東証1部市場と言う分類はなくなり、プライムに市場変更されます。市場の混乱はあるか?3月末に向け、急速な戻りの反動安が4月にあると見ています。

来週の市場変更時に影響が出るかどうか分からないが、30年前のバブル崩壊のキッカケは、円安・債券安・株安のトリプル安が揃った事でした。このトリプル安はリーマンショックの時も同じであった。3月SQ以降、株価は買い戻されましたが、現在も円安・債券安のW安となっています。これに株が下げ始めればリーマンショック前と同じになります。4月相場はトリプル安の心配が大きくなる心配があります。日銀は買い支えを続けられるのか。

3月末の「401」日本国債は、10年平均線を下回るまで下げてきました。国債が売られることは金利高を意味しますが、日本国債が10年平均線を下回ったのは2006年のリーマンショック前です。この時も株価は短期急落しました。3月SQ以降、日銀の強力な株価買い支えは読めなかったが、現在のW安から4月から5月に向け、トリプル安に繋がる心配は残っていると言えます。

為替は今月リーマンショック前の124円を上回る円安となりました。急激な円安局面は反動で寄り戻しがあるでしょう。「401」国債が値下がりが続いているので、寄り戻しがあるかも知れません。国債が戻す局面は、株は売られやすくなります。またはトリプル安になるか。4月の観察ポイントです。

NASDAQ指数の値上がりは続きました。NASDAQ指数も200日移動平均線まで急速に戻してきました。75日から200日移動平均線を上回れば上昇相場に戻しますが、200日移動平均線を上回れないと戻り売られる心配がでてきます。NASDAQ指数の上昇が止まると、日経平均の上昇も連動しているから止まると見る動きです。200日移動平均線を上回れるか観察ポイントです。

世界はコロナ禍でインフレが強まりました。さらに露・ウクライナ戦争で強まりました。米国の利上げもドル買いから円安が強まっています。125円まで急速な円高局面となっているが、米国の利上げから円安は続く可能性が残っています。日本の製品も値上げの季節になってきました。株価にプラスに働くか、マイナスになるか。2023年の業績予想がカギとなりそうです。

個別株は急速に戻しましたが、日銀による3月末のお化粧買いだったから、4月は買ってこない可能性が大きいでしょう。非鉄株、商社株は強い上昇を維持しています。新年度から新たに買われる業種など、銘柄探しの時期になります。インフレから値上げできる業種の業績は大きく増収増益します。4月以降、買われる銘柄に注目したい。4月から5月に向け、大きく売られたら買い場と見ています。

3月末の東証1部銘柄(2190銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は半数を下回って引けた。2021年6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月末801銘柄(225種92)→2022年1月末508銘柄(225種86)→2月末784銘柄(225種94)→3月(3)811銘柄(225種95)→3月(10)638銘柄(225種64)→3月(17)899銘柄(225種109)→3月(24)1132銘柄(225種138)→3月(31)884銘柄(225種119)で引けた。4月はプライムになり観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

4月1週の「107」マザーズ市場(427銘柄)は今日で終わる。来週からスタンダードかグロースになる。2021年6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月末64銘柄→2022年1月末20銘柄→2月末50銘柄→3月末238銘柄→4月(1)244銘柄で最後となった。

マザーズ銘柄

4月1週の「105」JASDAQ市場(691銘柄)も今日で終わる。来週からスタンダードかグロースになる。2021年6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月末211→2022年1月末124銘柄→2月末192銘柄→3月末317銘柄→4月(1)297銘柄で終わる。

JASDAQ銘柄

4月1週の東証2部銘柄(473銘柄)も今日で終わる。来週からスタンダードかグロースになる。2021年6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月末165銘柄→2022年1月末90銘柄→2月末138銘柄→3月末204銘柄→4月(1)184銘柄で終わる。

東証2部銘柄

4月1週の東証1部銘柄(2190銘柄)はプライムかスタンダードになる。2021年6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月末692銘柄(225種69)→2022年1月末533銘柄(225種81)→2月末924銘柄(225種94)→3月末987銘柄(225種120)→4月(1)1013銘柄(225種115)で終わる。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

3月の「801」NYダウは、安値から約2700ドル切り返し、前月比では約+1300ドル高まで切り返して引けました。75日から200日移動平均線を上回るまで戻してきましたが、3月末は陰線で下回りました。75日から200日移動平均線を上回る状態が維持できるなら上昇基調に戻しますが、再度75日から200日移動平均線を下回れば再下落と判断されます。再下落の可能性が残る形です。4月の観察ポイントです。

3月の「803」NASDAQ指数も同じく、安値から2000ポイント回復し、200日移動平均線まで戻してきました。まだ75日から200日移動平均線(上値抵抗線)を下回る状態です。75日から200日移動平均線を上回れば上昇基調に戻しますが、このまま75日から200日移動平均線を上回れなければ、再下落に転じる形です。4月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

3月のドル円相場は125円まで円安は急伸しました。米国の利上げ、短期金利、長期金利の上昇局面からドルが買われ、125円まで急伸しました。75日ボリンジャーバンド幅は拡大し、+3Σを上回るドル高・円安局面となりました。ボリンジャーバンド+3Σを上回る状態はオーバーシュートですが、+2Σを上回る強い円安を維持しています。何れ+1Σから+2Σの範囲に戻すと見ています。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅は拡大し、125円の円安局面となりました。75日ボリンジャーバンド+3Σ以上で推移する期間は、今までも長くありません。何れ+1Σから+2Σの範囲に戻してきますが、今は強い円安を維持しています。オーバーシュートの動きは、+2Σを下回るまで落ち着いてくると見ています。4月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

来週から「105」JASDAQ銘柄はスタンダートかグロース市場に再編成されます。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

来週から「107」マザーズ銘柄はスタンダートかグロース市場に再編成されます。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

日経平均は3月安値から約3500円値上がりしました。これだけ値上がりしても、評価損率は-15%→-11%と約4%しか改善しなかった。もう少し改善したと思いましたが、個別株全体より225種銘柄が大きく戻したことで、日経平均の大幅な値上がりに繋がりました。日銀による3月末に向けたお化粧買いで上がったので、4月以降は伸び悩むか。

評価損率は-14.32%(2/25)→-13.00%(3/4)→-15.66%(3/11)→-12.27%(3/18)→-11.36%(3/25)と前週より1%改善し、安値から4%改善しました。これだけ戻しても、まだ-11%と改善幅は小さい。来週以降、週間で-500円以上値下がりしたら下降転換の下げ幅になります。4月の観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、3月は下ヒゲ大陽線で引けました。安値から約+3500円値上がりしました。3月は24ヶ月移動平均線(下値支持線)を下割れてから急速に戻し、12ヶ月移動平均線まで戻す大幅な切り返しで引けました。まだ12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)は上回っていません。12ヶ月移動平均線を上回れなければ、上昇基調に戻せません。

チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)は下向き状態です。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回ってくれば、上昇基調に戻します。上回れなければ戻り売られます。戻り売られると24ヶ月移動平均線を下回る心配が出てきます。4月は上下どちらに放れるか。4月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

日足チャートでは、前週は週間で+1665円高し、今週も週間は+1322円高し、今週は-484円安と反落しました。日銀による買いで、短期間に安値から約+3500円も値上がりしました。日銀が買っても200日移動平均線(上値抵抗線)は上回れなかった。4月は200日移動平均線を上回れなければ、戻り売り相場になります。引き続き、米国市場の動き、露・ウクライナ戦争に左右される状況は続きそうです。

チャート的には、3月末に200日移動平均線まで戻して終わりました。4月は新市場になり、200日移動平均線を上回れるかどうかで決まるでしょう。200日移動平均線を上回れなければ、戻り売りに転ずる形と言えます。上回れなければ下降相場のリバウンド局面と判断されます。4月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

露はウソばかり。米国NASDAQ指数の戻りは止まったか。4月の市場編成どうなる。世界はどう動く。

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