日経平均株価の動き(2022年04月08日)

毎日、ロシアがウクライナで行った戦争行為、残虐な殺戮(ジェノサイド)など、目を覆いたくなるニュースばかり。庶民レベルの反戦の抗議はロシア産を買わない、食べない、使わない不買運動からでしょうか。この戦争により、平和を維持する代償は大きい事が伝わりました。米国の核の傘の下で安全は守れるのか問いかけた。経済はコロナ後の景気回復も、露への制裁の影響と米国のインフレで読みにくくなっています。

4月4日より2023年の新年度とともに、新市場がスタートとしました。改革と言っていましたが、呼称だけが変わり、何が変わったのか分かりません。新年度スタートまで株価は下げなかったから、新市場編成まで、日銀が株価を買い支えた事がわかりました。市場編成が終わったとたん、ようやく株価は下げ始めてきました。3月は日銀の買い支えで大きくリバウンドしましたが、市場編成まで役割だったのでしょう。

今週は、株安、円安、債券安のトリプル安から、週間で-500円以上の下落となり、再下降転換したと見る下げ幅です。引き続き、4月から5月に向け、調整局面は続くと見ています。4月から5月に向けて、3月安値を下回ってくると見ていますが、大きく下げるかどうか。今後の観察ポイントですが、大きく売られたら買い場が近づくと見て下さい。

4月1日の評価損率は-11.94%でした。3月安値から日経平均は大きく戻しましたが、評価損率の数値は改善しなかった。日経平均が戻した見た目より、個別株の戻りは弱かった事が分かります。今週の下落転換から、来週発表の数値は悪化すると思われますが、-15%以下まで悪化したときは一時的なリバウンドがあります。

これから5月に向けて、2023年度業績予想の発表が控えています。コロナ禍、ロシア制裁による不透明な時期と言えます。この様な状況下で、好業績予想を発表できるところは買われます。逆にコロナ禍、ロシア制裁の影響を受け、減収減益となれば売られます。今後の業績発表は注目されます。防衛関連は動き出すか。

個別株は、日銀による4月4日に向けたお化粧買いの反動で戻り売られています。新年度入りから2023年の業績予想の発表前は、買ってこないと見ています。多くの個別株は下げ基調のため、底入れを待たないと買えません。これから大きく売られてきたら買い場接近と見て下さい。

4月2週の東証1部銘柄(2190銘柄)→東証プライム(1840銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は半数を下回って始まる。2022年4月(4)931銘柄→(7)613銘柄(225種83)と減少して始まりました。4月の観察ポイントです。


4月2週の「107」マザーズ市場(427銘柄)→グロース市場(464銘柄)で再スタートする。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月(8)270銘柄と減少で再スタートする。4月の観察ポイントです。

4月2週の東証2部銘柄(473銘柄)→東証スタンダード(1465銘柄)で再スタートする。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月(8)549銘柄と減少で始まる。4月の観察ポイントです。


4月1週の東証1部銘柄(2190銘柄)→東証プライム(1840銘柄)でスタートする。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月(8)645銘柄(225種77)と減少して再スタートする。4月の観察ポイントです。

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、3月安値から75日から200日移動平均線を上回るまで大きく戻しましたが、戻りいっぱいとなり再下落に転じ、75日から200日移動平均線を上回れない状態にあります。4月は75日から200日移動平均線を下回る状態は、戻り売り相場に向かうと見る状態です。4月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数も同じく、3月安値から75日移動平均線を上回るまで戻しましたが、戻りいっぱいとなり、75日から200日移動平均線(上値抵抗線)を下回る反落に転じました。75日から200日移動平均線を下回る状態は、戻り売り相場に向かうと見る動きです。引き続き、75日から200日移動平均線を下回る状態は続くか、上回れるか。4月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

3月のドル円相場は、125円まで円安は急伸しました。米国の利上げ、短期金利、長期金利の上昇局面から125円まで急伸しました。4月も75日ボリンジャーバンド幅は拡大し、+2Σを上回るドル高・円安局面を維持しています。ボリンジャーバンド+2Σを上回る状態を維持するのは、強い円安状態を表しています。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅は拡大を続ける円安局面です。75日ボリンジャーバンド+2Σ以上で推移する期間は、長く続かないと見ています。何れ+1Σから+2Σの範囲に戻してくると見ていますが、強い円安状態を維持しています。+2Σを下回るまで落ちてくるか。4月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

「125」東証スタンダード単純総合指数は、今までの東証2部指数+JASDAQ指数を引き継ぐ形です。3月末に向けて、200日移動平均線に接近するまで戻しましたが、4月から戻り売られています。まだ75日移動平均線を上回っているので、下回らなければ上昇に向かう可能性も残しています。75日移動平均線を下回ると下降転換します。4月の観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

4月入りしました。今週の日経平均は前週比で-500円以上下落しました。下降転換したと判断する下げ幅となりました。来週の評価損率の数値は悪化しているだろうことがわかります。3月の日経平均の上げ幅よりも、評価損の改善が悪い事が分かります。大幅な悪化はボトムゾーンを意味します。

評価損率は-14.32%(2/25)→-13.00%(3/4)→-15.66%(3/11)→-12.27%(3/18)→-11.36%(3/25)→-11.94%(4/1)と前週と変わりません。個別株の戻りが弱かった事を意味します。今週の下落で、13週移動平均線(上値抵抗線)を下回ってきました。戻り売りパターンになります。下落転換後は、週間で+500円以上値上がりしないと上昇転換しません。4月の観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

今週の月足チャートは、前月比で-830円安で始まりました。売られた事で、24ヶ月移動平均線(下値支持線)割れの心配が出てきました。上値は6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に上値を押さえられ、切り下げています。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)は下向きで、上回れそうにありません。12ヶ月移動平均線を上回れなければ、24ヶ月移動平均線を下回る動きに向かいます。

チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)は下向き状態です。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れば上昇基調に戻しますが、上回れなければ戻り売り相場に向かいます。戻り売られれば、24ヶ月移動平均線を下回る動きに転じます。4月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

日足チャートでは、週間で-680円安し、下降転換の下げ幅です。日銀は新市場の誕生まで買い支えました。今はその反動もあり、売られています。3月末では200日移動平均線(上値抵抗線)は上回ず引けました。今週は75日移動平均線を下回り、再下落に転じたと見る動きです。引き続き、米国市場の動き、露・ウクライナ戦争に左右される状況は続きそうです。

チャート的には、3月末に200日移動平均線を上回れず終わりました。4月も上回れず、75日移動平均線を下回る反落パターンに転じました。来週以降、75日移動平均線を上回れなければ、戻り売り相場は続きます。再度、75日移動平均線を上回れなければ下降相場は続きます。4月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

露は大国の座を失ったか。米国NASDAQ指数は戻り売りに転じたか。日本は5月の業績発表待ちとなった。世界はどう動く。

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