4月は3月急騰の反動安から前月比-1500円安まで売り込まれた後、日銀の買い支えで-728円安まで戻して引けました。下げないから買いが見送られる状況が続いています。4月4日の新市場まで日銀が買い支えの反動で売られましたが、下がれば買ってくる構図が続いています。5月連休明けに、新市場になって初の2023年度業績予想が出揃ってきます。2ケタ増収増益、増収増益など業績予想が良いところは買われますが、減収減益など下方修正は売られる要因です。
新市場まで日銀の買い支えが終わったとたん、株安、円安、債券安のトリプル安が強まった様に見えます。今週も週間で-500円以上の下落で続落する場面があったが、買い支えから+100円高まで買い進まれました。下がるのを待っている投資家が多い中で、日銀の買い支えから手が出せないでいます。5月に向けて、3月安値を下回ってくると見ていましたが、日銀の買い支えで分かりにくくなってきました。あまり下げないまま、5月の業績発表を迎えるかも知れません。それでも大きく売られたら買い場と見て下さい。
大都市圏の商業地や住宅地の土地価格の値上がりが続いています。都心では、リーマンショック後の安値から2倍以上に値上がりしています。コロナ禍で投資マネーの行き場が土地に向かっています。歴史的に、株と土地は双子の関係で推移してきました。先に株から上昇し、先に株価から下げていました。コロナ禍後も過去と同じ動きをしている様に見えますが、このインフレの中で持ち直すか。今後の株価推移を見る上で参考にしたい。
ロシア攻撃でウクライナの戦禍が酷くなるのか。今後の戦禍によっては、G7の制裁は強化され、品不足、原油高騰など、業績への影響、株式市場へ影響が大きくなる事は想像できます。戦禍が大きくなる前に、G7は戦争拡大を止める事はできるのか。経済制裁だけで戦争は止められるのか。
ウクライナの戦禍、世界経済の悪化、株式市場が大幅下落する値幅調整局面へ向かうか。どんな世界状況でも、大きく売られれば買い場になります。最悪の状況は大底と判断できます。常に株式市場は先取りする性質があります。主力株など、質の良い株が大幅に売られれば、大きな買い場と言えます。下げなければ、5月の業績発表が出るまで様子見は続きます。
個別株は、2023年度業績予想は出始めてきました。下げない好業績株、底値の好業績株が値上がりする株と見ています。4月から5月に向けて、大幅に売られたら大きな買い場がくると見ています。2023年業績予想が出てからピックアップしておくのが良いと考えます。
4月3週の東証プライム(1840銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、半数を下回る状況は続いている。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→(7)613銘柄(225種83)→(14)677銘柄(225種105)と225種だけ買い支えている事が分かる。4月の観察ポイントです。
4月3週の東証スタンダード(1465銘柄)の減少は続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月(8)549銘柄→4月(15)519銘柄と減少が続いている。4月の観察ポイントです。
4月3週のグロース市場(464銘柄)も減少は続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月(8)270銘柄→4月(15)244銘柄と減少が続いている。4月の観察ポイントです。
4月3週の東証プライム(1840銘柄)も減少続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月(8)645銘柄(225種77)→4月(15)628銘柄(225種91)と225種は買われている。4月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、3月の戻りのあと75日から200日移動平均線が上値抵抗線となり、上値を切り下げています。今週も、75日移動平均線を上回れない戻り売りが続いています。10日から25日移動平均線を下回る状態は、戻り売り相場は続くと見る状態です。4月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数の下げは強まっています。3月に75日移動平均線を上回るまで戻してから、一気に売られて下げています。75日から25日移動平均線(上値抵抗線)を下回り、下げ相場に転じてきました。10日から25日移動平均線を下回る状態は、戻り売り相場は続くと見る動きです。4月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
4月のドル円相場も円安は加速しています。1ヶ月で10円以上の急速な円安の動きから、126円まで急伸しました。米国の「840」短期金利、「841」長期金利の上昇局面が続いているドルが買われやすくなっています。3月から4月も、75日ボリンジャーバンド幅は急拡大局面が続いています。ボリンジャーバンド+2Σを上回る状態を維持するのは、強い円安状態を表しています。
日足チャートでは、3月から75日ボリンジャーバンド幅の急拡大が続いている円安局面です。75日ボリンジャーバンド+2Σ以上で推移する期間は長く続かないと見ていましたが、長く続いています。戦時下、インフレ、石油高など強いドル買い材料となっています。2002年の135円を目指すのか。4月の観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
「125」東証スタンダード単純総合指数は、3月末に200日移動平均線まで戻して反落しても、まだ75日移動平均線を上回る下げ止まりの動きを維持しています。75日移動平均線を下回ると下降転換します。75日移動平均線を維持できるかどうか。4月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
今週の日経平均は乱高下しています。前週比で-500円以上下落したあと、一気に買い戻されましたが、上値は重い動きが続いています。戻り売りが続いている事から、しばらく評価損率の数値は、悪化状況で推移は続きそうです。5月連休が近づくと、さらに買いは見送られやすくなります。大幅な悪化はボトムゾーンを意味します。
評価損率は、-14.32%(2/25)→-13.00%(3/4)→-15.66%(3/11)→-12.27%(3/18)→-11.36%(3/25)→-11.94%(4/1)→-12.70%(4/8)と悪化しています。日経平均より個別株の戻りが弱い事を意味します。上値は26週から13週移動平均線(上値抵抗線)を上回れずにいます。戻り売りパターンになります。下落転換後は、週間で+500円以上値上がりしないと上昇転換しません。4月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
4月の月足チャートは、前月比で-1500円安まで売られたあと、また日銀に買い支えで-728円安まで戻してきました。いったん24ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回ってきましたが、また上回るまで戻しました。戻しても、上値は6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に押さえられ切り下げています。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)は下向きで、上回れないのは、戻り売りが強い事を意味しています。
チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)は下向き状態ですから、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れば、上昇基調に戻しますが、上回れない状態は、戻り売り相場が続きます。24ヶ月移動平均線を下回れば、60ヶ月移動平均線(23600円)を下値支持線に下がります。日銀の買い支えで24ヶ月移動平均線は維持するか。4月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、2週続けて週間で-500円安する場面がありましたが、水曜日から切り返し、プラスに戻してきました。3月末に200日移動平均線(上値抵抗線)まで戻したところがピークとなり、再下落に転じました。今週は戻しても、25日から75日移動平均線で上値が押さえられています。引き続き、米国市場の動き、露・ウクライナ戦争に左右される状況は続きそうです。
チャート的には、3月末に200日移動平均線を上回れず終わり、4月は反落で始まり、25日から75日移動平均線を下回る戻り売りが続いています。来週以降、25日から75日移動平均線を上回れなければ、戻り売りは続きます。75日移動平均線を上回れば、下げ止まる動きと言えます。4月の観察ポイントです。
露の戦争はゲリラ戦に向かうか。米国NASDAQ指数の下落は続く。日本は5月の業績発表待ちとなった。世界はどう動く。
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