米国市場は上げたり、下げたり、乱高下が強くなってきました。日本市場への影響は言うまでもないが、NASDAQ指数が3月安値を下回った事から、日経平均も3月安値を下回る事が日柄待ちの状態となりました。5月に3月安値を下回るとボトム形成に向かい、買い場がくると見ています。4月末(本日)に、日銀は大規模金融緩和継続と発表しました。発表から上放れて引けましたが、5月に下げてきたら買い場と見ましょう。
日銀が買い支えているから、下げ渋り、5月の下落局面の下げ幅がどの程度になるかは掴みにくいでしょう。下がれば、昨年9月以降の高値の信用期日が明けて需給が改善に向かうから、下げが大きければ、6月以降の上げ幅は大きくなると見ています。円安に原料価格の高騰が続いています。企業は、相次いで商品価格の値上げを発表しています。値上げは増収増益に繋がり、株価の上げ幅にも繋がります。経済にはデフレは大敵です。
業績発表は出始めていますが、5月連休明けには2023年業績予想が出揃います。2023年業績予想が出揃うと、値上げ、増収増益予想発表から底入れ、切り返して上昇に転ずると見ています。大きく下げた後は大きな買い場になると見ています。2ケタ増収増益銘柄、増収増益銘柄、増収増益で底値立ち上がり銘柄、先に上昇基調している増収増益銘柄など、ボトムから買われると見ています。2ケタ増収増益銘柄はプロ(投信・年金など)が買ってくるから、上昇基調が続く銘柄になります。
コロナ禍のインフレ、露の侵略戦争によるロシア製品ボイコットによる価格上昇、円安による価格上昇など、短期的に高価格帯になった商品価格は下がりそうにありません。歴史的に燃料価格の上昇は、新たな技術革新が生まれ、エネルギー依存度を下げる技術を発表した企業の株も値上がりします。技術企業も注目される理由です。
露・ウクライナ戦争から、自国を守る新しい技術が早急に必要な事が伝わっています。世界ではドローン、無人機など、新たな通信制御技術を持って安全保障に役立てています。日本も新たな通信技術で、自国の安全保障に役立てようとするでしょう。半導体、電子部品、通信技術などを持った企業は材料視されるかもしれません。
昨年から、今年4月から5月に向け、ボトムになると述べてきました。調整期間が長かった、ようやく買い場を迎えると見ています。相場格言に「休むも相場」とあります。勝てない時期に買っても負けるだけ。「待つこと」は投資戦略です。株式市場を見てきたが、休みを覚える投資術が一番高い授業料と言えるでしょう。それだけ「休みを覚える」投資戦略は難しい。休みを覚えた投資家は投資に勝利する。米国投資研究家のグランビル氏は「投資はタイミングが全て」と述べています。
日本は週末から5月GWです。世界の市場は営業しています。世界市場はGW中にどう動くか。露・ウクライナの戦争はどうなるか。さらに為替は円安に進むのか、マーケットに影響する出来事が起これば、連休明けの日本市場は荒れて始まる事になります。
4月5週の東証プライム(1839銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、大きく減少してきた。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→(7)613銘柄(225種83)→(14)677銘柄(225種105)→(21)720銘柄(225種126)→(27)525銘柄(225種90)と225種も減少に転じた。5月に向けた観察ポイントです。
4月5週の東証スタンダード(1464銘柄)も減少している。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月(8)549銘柄→4月(15)519銘柄→4月(22)515銘柄→4月(28)500銘柄と減少している。5月に向けた観察ポイントです。
4月5週のグロース市場(466銘柄)も減少している。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月(8)270銘柄→4月(15)244銘柄→4月(22)220銘柄→4月(28)188銘柄と減少は続いている。5月に向けた観察ポイントです。
4月5週の東証プライム(1840銘柄)は増加して引けた。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月(8)645銘柄(225種77)→4月(15)628銘柄(225種91)→4月(22)623銘柄(225種102)→4月(28)739銘柄(225種98)と個別株は増加して引けた。5月に向けた観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
4月の「801」NYダウは、下降ボックスチャートになっています。もう少しで3月安値を下回りそうな状況になってきました。NY市場も、3月安値を下回ってからボトム形成してくると見ています。GW中のNY市場の動きは注目されます。ボトム待ちの状況です。5月に向けた観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数の下落は続き、3月の安値を下回ってきました。日本市場の動きに先行していると言えます。短期的に大きく売られるとリバウンドは強くなりますが、下げ止まったかどうかの判断とは異なります。同じくGW中の動きが注目されます。5月に向けた観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
本日、日銀の金融緩和発表から130円を付けるまで円安は進みました。GW中も世界の為替市場は動いています。4月に130円まで急速な円安になりましたが、GW明けの為替はどうなっているのか。引き続き、75日ボリンジャーバンド+2Σ以上を維持するなら円安は続きます。75日ボリンジャーバンド+2Σを下回ると円高に戻します。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅の急拡大が続く円安局面です。75日ボリンジャーバンド+2Σ以上で推移する間は、円安局面が続くと見る動きです。GW明けはどう動くか。135円を目指すのか。5月に向けた観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
「125」東証スタンダード単純総合指数は、3月に75日移動平均線を上回るまで戻してから、75日移動平均線を上回った状態を維持しています。GW明けも維持できるか。5月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
4月も日経平均は乱高下しました。週末に戻しましたが、前週比で-250円の下げ幅で引けました。今週の日経平均は安値から戻しても-250円の下げで終わった事は、戻り切れなかったと見るのか。下げて終わった事は、評価損率の数値は悪化が続くと見えます。5月連休明けも悪化は続くと見ています。大きく売られれば、需給改善と信用期日の改善から、買い場に向かうと見ています。
評価損率は-13.00%(3/4)→-15.66%(3/11)→-12.27%(3/18)→-11.36%(3/25)→-11.94%(4/1)→-12.70%(4/8)→-12.49%(4/15)→-12.81%(4/22)と悪化は続いています。日経225種より個別株の戻りが弱い状態が続いている事を意味します。上値は26週から13週移動平均線(上値抵抗線)を上回れず売られています。週間で+500円以上値上りしないと上昇転換はしてません。5月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
4月の月足チャートでは、前月比は前週比の動きを見ると-1500円安→-700円安→-970円安で推移していました。下値支持線と見ていた24ヶ月移動平均線(下値支持線)で下げ渋っていますが、上値は切り下げています。5月以降、24ヶ月移動平均線を下回ってくるなら、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に押さえられて売られた動きです。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回ってこれるか。
チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)は下向き状態です。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れば上昇基調に戻しますが、上値は重い動きが続いています。上値に戻り売りが控えているからだと見ています。24ヶ月移動平均線を下回れば、60ヶ月移動平均線(23600円)が下値支持線まで下がります。日銀の買い支えは5月も続くのか。5月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、今週は75日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず、下げが続いています。米NASDAQ指数が3月安値を下回ったので、日経平均も下回ってくると見ています。5月は大幅下落から底入れを待つ状況です。5月連休中はどう動くか。
チャート的には、75日移動平均線を下回る動きは、下げ止まるまで待たなければなりません。5月連休中に、25日から75日移動平均線を上回り、下げ止まる動きまで戻せるかどうか。逆に5月連休中に大きく売られるかどうか。5月に向けた観察ポイントです。
5月GW中の世界の動きが注目される。ウクライナどうなる。米国NASDAQ指数の下落は止まるか。世界はどう動く。
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