日経平均株価の動き(2022年07月29日)

米国FRBは、2ヶ月連続で大幅利上げ(0.75%)を発表しました。2ヶ月連続利上げに市場は好感し、大幅高しました。まだ戻り局面であるから、どの程度まで勢いが続くかは不透明と言えるでしょう。日本市場は米国市場の値上がりを好感し、値上がりして始まりましたが、戻り売りが控えていて伸び悩みました。それでも、日経平均は2万8000円まで戻してきました。

7月に200日移動平均線まで戻してから、来週から8月相場入りします。上値を伸ばせるか。戻り売られるか。試される株価水準です。日経平均が戻すには、半導体関連株が戻さないと上値は伸びません。目先、半導体関連株(アドバンテスト・東京エレク)は、売られ過ぎからリバウンドし、25日移動平均線を上回ってきました。下げ止まりのシグナルと見る事が出来ます。

半導体関連株の動きが、再度25日移動平均線を下回ると日経平均は戻り売りに転じます。このまま25日移動平均線を維持できれば、75日移動平均線に向けた戻りになります。75日移動平均線に向けた戻りが続くなら、日経平均の戻りも続くと見る事が出来ますが、まだ日柄を必要としているように見えます。

5月以降、日経平均や主力株が低迷する中で、スタンダード市場、グロース市場など、小型株の値上がりが目立っていました。短期的には、小型株は急騰した株が多くあり、急騰局面のA型天井を付けた銘柄が多く見受けられる様になりました。短期の小型株相場も、利食い売りが急がれている感じがしました。

8月は、利上げ後の米国市場、為替動向が意識されます。再度の米国の利上げ発表では、為替は135円まで円高に振れました。チャートでは、25日移動平均線を下回ってきました。為替は米国の利上げを織り込んで、円安に一服感が出た事を表してきました。8月も円安は続くか、円高にブレるか。25日移動平均線を上回ってくるか、下回った状態かで分かるでしょう。

相場は半導体から立ち上がるが、その中でも小型株→中型株→大型株の順に動いてきました。現在は小型株から動き始めている事が分かります。まだ中型株で値上がりしている株は少ない。その次に大型株、主力株へ流れは移ってきますが、まだ小型株も立ち上がったばかりであり、主力株相場まで日柄を要すると見ています。

引き続き、小型株、材料株、上昇基調を維持している株など、強い上昇基調から絞り込むことが良いと考えます。

7月5週の東証プライム(1839銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数の増加は続いている。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月(7)836銘柄(225種100)→7月(14)896銘柄(225種105)→7月(21)1147銘柄(225種140)→7月(28)1147銘柄(225種140)と増加は続いている。増加は続くか。8月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

7月5週の東証スタンダード(1451銘柄)も横ばいの範囲です。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月(1)601銘柄→7月(8)623銘柄→7月(15)637銘柄→7月(22)808銘柄→7月(29)774銘柄と横ばいです。増加は続くか。8月の観察ポイントです。

東証スタンダード銘柄

7月5週のグロース市場(481銘柄)も横ばい。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月(1)134銘柄→7月(8)164銘柄→7月(15)171銘柄→7月(22)254銘柄→7月(29)255銘柄と横ばいです。増加は続くか。8月の観察ポイントです。

東証グロース銘柄

7月5週の東証プライム(1839銘柄)は横ばい。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月(1)775銘柄(225種97)→7月(8)926銘柄(225種98)→7月(15)993銘柄(225種102)→7月(22)1352銘柄(225種157)→7月(29)1322銘柄(225種142)は横ばい。増加は続くか。8月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

今週の米国FRBは、2ヶ月連続大幅利上げ(0.75%)を発表。「801」NYダウは2週間で+900ドル以上の上げ幅となり、75日移動平均線まで値上がりしてきました。75日移動平均線を上回れば、次は200日移動平均線が上値抵抗線です。75日移動平均線を下回らなければ、底入れしてきます。まずは75日移動平均線を上回ってこれるか。上回れば75日移動平均線を目指す展開です。8月に向けた観察ポイントです。

今週の「803」NASDAQ指数も続伸し、75日移動平均線を上回るまで戻してきました。75日移動平均線を上回る状態を維持できれば、下げ止まりの動きです。75日移動平均線を維持すれば、200日移動平均線に向かう展開です。8月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

今週は米国FRBが6月に続き、0.75%の利上げを発表。米国公定金利は2.5%になりましたが、それほど高い金利水準とは言えません。まだ利上げ余地を残していると言えます。今週のドル円相場は利上げを先取りし、139円まで円安になっていたか。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅の拡大傾向を維持しながら、75日ボリンジャーバンド+1Σから+2Σの範囲で推移してきましたが、利上げ発表から+1Σを下回り、25日移動平均線を下回ってきました。円安状態は維持するものの、+1Σを下回り、25日移動平均線も下回ってきたので、短期的には円高に転ずるか。また25日移動平均線を上回れば、円安基調に戻します。8月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

「125」東証スタンダード単純総合指数も、75日移動平均線を上回る状態を維持しながら、2週続けて200日移動平均線を上回っています。小型株市場から、底値立ち上がりから動き出した事が分かります。引き続き、25日移動平均線に沿って、200日移動平均線を上回る状態を維持できれば、小型株の上放れや値上がり銘柄の増加が続くと見る事が出来ます。8月の観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

今週発表の評価損率は-11.03%(7/22)です。今週は2万8000円まで戻したことから、来週発表の評価損率の数値は、-10%前後まで改善すると見られます。-10%まで戻すと高値ゾーンまで戻したと言えます。来週以降、戻り売りが強まる可能性があります。株価は13週移動平均線を上回る水準を維持しています。8月も維持できるか。

評価損率の数値の動きを見る事で→-15.66%(3/11)→-11.94%(4/1)→-12.88%(4月末)→-13.19%(5/13)→-12.40%(5/27)→-10.56(6/10)→-13.20(6/17)→-12.23(6/24)→-13.13(7/1)→-12.16(7/8)→-12.36(7/15)→-11.03(7/22)と、3月以降-10%前後まで戻すと戻り売り場が接近しています。週間で+500円以上の値上りは上昇転換。来週以降、週間で-500円以上の下げ幅は下降転換です。8月の観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

今週は値下がりしたが、月間上げ幅+1400円はキープし、24ヶ月移動平均線を上回り、12ヶ月移動平均線まで戻した状態で7月を終えました。8月も24ヶ月移動平均線を上回る状態を維持できれば、上昇基調に戻す可能性もありますが、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回れなければ、戻り売りに転じます。

月足チャートでは、7月末12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)まで戻して引けた事は強いですが、8月は12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調に戻す事はできるか。まずは6ヶ月移動平均線を上回る状態を維持できるかどうか。8月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

7月、日足チャートでは、3月、6月に続き、3度目の200日移動平均線(27500円)を上回り、2万8000円まで戻して引けました。過去2度も、ここから伸び悩んだあと急落しました。8月は200日移動平均線を上回る状態を維持できるか。3度目も売られ、過去2度と同じパターンになるか。200日移動平均線を維持できるかどうかがポイントです。

チャート的には、200日移動平均線を上回るまで戻した水準は、25日騰落レシオでは143ポイントの高値ゾーンです。200日移動平均線(下値支持線)を上回る状態は、高値ゾーンから売られやすいと見る水準です。8月以降、200日移動平均線を上回る高値ゾーンを維持できるかどうか。高値ゾーンから売り場と見た方が安全です。8月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

米国市場は利上げは続くか。利上げで景気を押し下げエネルギー価格どうなる。日本コロナ再拡大の終息はいつか。世界はどう動く。

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