今週、米国NYダウは-1000ドル以上大きく売られました。米国の物価指数が大幅だった事が、追加利上げをイメージさせました。米国の最大消費はクリスマスです。今はクリスマスに向けて多くの在庫を増やしている時です。高くても売れるクリスマスですから、クリスマスに向け、商品確保のため、インフレ、物価高になりやすい時期です。
買う側から見ればインフレだが、売り側から見れば好景気と言えます。クリスマスに向け、ドル高・円安になりやすい価格上昇時期でもあります。クリスマスが終わり、年が明けて3月の決算前には、ドル円相場は一服する可能性がりあります。
NYダウは大幅下落しても、今年6月安値を上回って推移するか、6月安値を下回ってくるかにかかっています。6月に大幅利上げがスタートしました。6月利上げ発表から、NYダウは切り返しました。6月安値を下回らなければ、今後の利上げは織り込んでいると考えます。
日本市場は、秋の中間決算を前にして、国内旅行にテコ入れしたり、外国人入国制限を5万人まで増やした事で、都心でも多くの外国人を見かける様になりました。秋以降、コロナ感染者の減少が続くなら、旅行やインバウンドの回復が期待できる様になります。円安メリットを含め、増収増益が期待される銘柄は先買いされる期待が大きくなります。
月足で見る日経平均は、昨年9月に30700円の高値を付けてから、今年3月に25000円割れするまで調整期間となり、8月から上昇に転じています。昨年9月から約1年に渡る調整相場が続いたと言えます。117東証G指数や116東証S指数の立ち上がりを見ても、小型株から立ち上がっている事が分かります。この1年を見るように、日柄整理は終わり、上昇に転換しつつあることが分かります。
相場は小型株(G市場)から始まり、中型株(S市場)に流れ、最後は大型株(P市場)に向かいます。個別株の動きを見て分かるように、まだ大型株の動きは良くありません。大型株まで反発する様になったら、日経平均は大きく上放れてくるでしょう。
相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けます。また半導体は乱高下しだしました。底値圏から切り返し、ようやく75日移動平均線を上回ってきたところでしたが、また乱高下しています。75日移動平均線を上回ってくるなら、相場の上昇が近づいている事を表しています。10月以降も、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の増加続くなら、小型株から上昇は強まると見ています。引き続き、小型株、中型株の底値立ち上がり、好業績株、割安株、上昇基調の株など、上げ余地のある株探しが続きます。
9月3週の東証プライム(1838銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、半数以上を維持する強い動きです。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月末1125銘柄(225種142)→8月末1182銘柄(225種146)→9月(1)1068銘柄(225種131)→9月(8)1086銘柄(225種141)→9月(15)1066銘柄(225種138)と1000銘柄以上維持し上昇を維持している。シッカリした動きと言えます。9月の観察ポイントです。
9月3週の東証スタンダード(1447銘柄)は減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月末859銘柄→8月末859→9月(2)750銘柄→9月(9)731銘柄→9月(16)669銘柄と減少した。増加に戻せるか。9月の観察ポイントです。
9月3週のグロース市場(482銘柄)も減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月末262銘柄→8月末279銘柄→9月(2)241銘柄→9月(9)262銘柄→9月(16)226銘柄と減少した。増加に戻せるか。9月の観察ポイントです。
9月3週の東証プライム(1838銘柄)も減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月末1186銘柄(225種128)→8月末1275銘柄(225種154)→9月(2)1036銘柄(225種120)→9月(9)1159銘柄(225種149)→9月(16)974銘柄(225種121)と減少した。増加に戻せるか。9月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
今週の「801」NYダウは荒れました。消費者物価指数のインフレ率から、利上げを連想させました。引き続き、6月安値を上回って推移しているので、6月安値を割らなければ、今後の利上げを織り込み、底入れしていると考えます。しばらく下げ止まり確認待ちの状況は続きそうです。6月安値を下回ってくると崩れる心配は残ります。75日移動平均線の上回り待ちです。9月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も荒れました。75日移動平均線を下回っており、底入れ確認はできていません。こちらも6月安値は上回っているので、底値確認待ちの動きと言えます。75日移動平均線を上回ってくれば、底入れ確認です。75日移動平均線を下回っている状況は弱い状況です。9月の観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
「125」東証スタンダード単純総合指数は、25日移動平均線を上回り、上昇基調を維持しています。200日から75日移動平均線を上回っている状態での下げは、押し目と判断します。日経平均は乱高下する中で、スタンダード銘柄はシッカリしていると言えます。9月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
今週も米国消費者物価指数の発表から、一気に144円まで円安に戻しました。米国の利上げを連想させました。ドル円相場は円安ピッチを強めているが、75日移動平均線とのカイリ幅が大きくなっているので、急に75日移動平均線前後の円高に振れるリスクも残っています。150円に向かうか、140円まで円高に戻すか。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅は拡大傾向が続いてて、ドル円は+2Σを上回る状況は、円安が強まる事を意味します。25日移動平均線を下回り、75日ボリンジャーバンド+2Σを下回れば、円高局面は75日移動平均線前後まで一服の可能性はあります。9月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
9月2週の評価損率は、-10.79%(9/2)→-9.42%(9/9)まで改善しました。これだけ日経平均が乱高下する中で、利益は改善しました。今週の下落も買われ過ぎから評価損率の数値の改善から、売られやすくなっていた事が分かります。今週の乱高下から来週発表の評価損率の数値が悪化するなら、買われてくると見ています。
7月以降の評価損率の数値は→-13.13(7/1)→-12.16(7/8)→-12.36(7/15)→-11.03(7/22)→-11.17%(7/29)→-10.56%(8/5)→-10.48%(8/12)→-10.55%(8/19)→-9.80%(8/26)→-10.79%(9/2)→-9.42%(9/9)と改善しました。-10%前後の改善が乱高下しやすい状況をつくっています。前々週は週間で-500円以上値上がりし、前週は週間で+500円以上値上がりしました。今週は週間で-500円以上値下がりし、イッテコイ相場になっています。上放れ待ちの状態です。9月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足では、8月は+290円高で引けました。今週は+500円高まで伸ばした後、約-800円安したり、イッテコイとなったが、6ヶ月移動平均線はキープしています。引き続き、9月は6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態は、上昇基調を維持しています。月足のチャートはペナント型で上下どちらか放れ待ちの状態が続いています。
月足チャートでは、8月に12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回る上昇転換で引けました。9月は-440円→+500円→-600円と乱高下しているが、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇状態はキープし、下値支持線で下げ渋っている状態です。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回るペナント型状態は、上下どちらか放れ待ちの状態です。9月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
9月に入ってから乱高下が続いています。7月から8月に+3000円幅値上がりした後、9月は高値から約半値以下まで売られました。チャート的には、75日から200日移動平均線(下値支持線)で切り返しました。今週の前半は値上がりが続いたが、水曜日に一気に売られました。それでも75日から200日移動平均線(下値支持線)は下回っていません。
チャート的には、乱高下でも75日から200日移動平均線(下値支持線)を上回っているので、上昇基調を維持していると言えます。75日から200日移動平均線(下値支持線)を下回らなければ、切り返してくると見ています。9月の観察ポイントです。
内閣支持率の低下続く。支持率人気取り政策待ち。米国に続きEUも利上げ発表。日本市場は上放れ待ちか。露ウクライナの影響はどうか。世界はどう動く。
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