日経平均株価の動き(2022年09月22日)

今週は3連休に挟まれ、FRBの発表待ち&日銀の発表待ちの中、3営業日と短い事もあり、また来週は配当取り、期末売りが交錯し、戻り売り相場、様子見相場となりました。21日に米国FRBは3度目0.75%の発表しました。発表からNYダウは-500ドルの下げ幅となりました。NYダウはズルズルと6月安値に近づいています。

22日は日銀の金融会合では、金融緩和継続が発表されました。米国はインフレ対策、日本はデフレ脱却と対照的だが、ブレない金融政策を行っています。対照的な政策でもNYダウが下がれば、世界の株価指数は売られます。米国市場が今後の利上げ余地など金融政策を先取り、織り込めば切り返してくると見ています。日本の金融緩和は米国への金融支援に繋がっています。

米国市場動向もあるが、日本市場は中間決算を控えている事もあり、目先は期末売りと配当取りが交錯しやすい。また個別株では、市場の落ち着きと決算確認できるまで、様子見相場は続きやすいでしょう。10月中旬までボックスでの動きが続くと見ています。9月は世界で色々な出来事が重なり、当初は10月から上昇に転ずると述べましたが、10月中旬以降から11月中旬に再上昇はズレそうです。

度重なる米国利上げ、スピードピッチを上げる円安水準から、為替の動きと中間決算まで様子見相場になりやすいでしょう。7月から8月の上げ幅から、半値以下落ちまで調整してきたのでボトムは近づいてると見ていますが、9月末までは期末売りと配当取りで乱高下しやすくなっています。

来週は中間配当取りに向け、処分売りに押されるか。配当取りで買われるか。外国人投資家動向が気になるところです。大きく売られなければ、これまでの下げで処分り売りは出尽くしたと見る事ができるでしょう。また下がれば買い場が近づきます。中間決算の処分売りが終わり、10月入りから落ち着いてくると見ています。

今週は全体的に利食い売りに押されました。9月から外国人旅行者枠を5万人まで増やしました。徐々にインバウンド効果が表れてくると見ています。個別株でもインバウンド銘柄、円安メリット、中間決算上方修正銘柄などが買われやすく、絞り込まれると見ています。

9月4週の東証プライム(1838銘柄)の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は半数以上を維持している。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月末1125銘柄(225種142)→8月末1182銘柄(225種146)→9月(1)1068銘柄(225種131)→9月(8)1086銘柄(225種141)→9月(15)1066銘柄(225種138)→9月(21)1086銘柄(225種141)と1000銘柄以上維持した。乱高下の中でシッカリしている。10月に向けた観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

9月4週の東証スタンダード(1447銘柄)は減少が続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月末859銘柄→8月末859→9月(2)750銘柄→9月(9)731銘柄→9月(16)698銘柄→9月(22)630銘柄と減少が続いている。増加に戻せるか。10月に向けた観察ポイントです。

東証スタンダード銘柄

9月4週のグロース市場(482銘柄)も減少が続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月末262銘柄→8月末279銘柄→9月(2)241銘柄→9月(9)262銘柄→9月(16)226銘柄→9月(22)197銘柄と減少が続いている。増加に戻せるか。10月に向けた観察ポイントです。

東証グロース銘柄

9月4週の東証プライム(1838銘柄)も減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月末1186銘柄(225種128)→8月末1275銘柄(225種154)→9月(2)1036銘柄(225種120)→9月(9)1159銘柄(225種149)→9月(16)974銘柄(225種121)→9月(22)934銘柄(225種105)と減少した。増加に戻せるか。10月に向けた観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

今週はFRBの追加利上げの発表から、「801」NYダウは-500ドル以上下落して引けました。引き続き、6月安値を下回らない間は、追加利上げを織り込むか、先取りしている事になります。6月安値を下回らなければ、今後の利上げを織り込むと考えます。しばらく下げ止まり確認待ちの状況は続きそうです。6月安値を下回ってくると崩れる心配は残ります。10月に向けた観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数もNYダウに連動しています。こちらも75日移動平均線を下回っており、底入れ確認はできていませんが、6月安値は上回っているので底値確認待ちの動きと言えます。75日移動平均線を上回ってくれば底入れ確認です。NYダウと同じく75日移動平均線を下回っている状況は弱い状況です。10月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

「125」東証スタンダード単純総合指数は、25日移動平均線前後を維持する上昇基調を維持しています。200日から75日移動平均線を上回る上昇基調です。日経平均は乱高下する中でスタンダード銘柄はシッカリしていると言えます。10月に向けた観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

米国FRBの利上げ&日銀金融緩和の発表から、ドル円相場は145円を付けました。ドル円相場は円安ピッチを強め、75日移動平均線とのカイリ幅が大きくなっています。米国が利上げした場合、先取りから急に75日移動平均線前後の円高に振れるリスクも残っています。150円に向かうか、140円まで円高に戻すか。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅は拡大傾向が続いています。ドル円が+2Σを上回る状況は、円安が強まる事を意味します。25日移動平均線を下回り、75日ボリンジャーバンド+2Σを下回る円高局面に転じた場合、75日移動平均線前後まで一服の可能性はあります。10月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

今週の月足では、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を下回ってきました。残り1週間で、6ヶ月移動平均線を上回る上昇基調を維持して引けることは出来るか。月足チャートはペナント型に煮詰まっており、上下どちらかに放れ待ちの状態が続いています。

月足チャートでは、8月に12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回る上昇転換で引けました。9月1週は-440円→+500円→-600円→-900円安と下げ幅は大きくなっています。6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇状態はキープして引けられるか。下回って引けるか。ペナント型では小さな上下幅では、大きな見方に変更はありません。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回るペナント型状態は、上下どちらか放れ待ちの状態です。10月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週はNYダウの下落の影響から、チャート的に75日から200日移動平均線(下値支持線)を割り込んできました。まだ大きく売られてはおりませんが、この水準を下回ると6月安値を意識する心配があります。引き続き、75日から200日移動平均線(下値支持線)前後を保てるか。

9月はチャート的に乱高下しました。75日から200日移動平均線(下値支持線)を上回る水準に戻せないと弱いと言えます。残す1週で75日から200日移動平均線(下値支持線)を上回る状態に戻せれば、切り返してくると見ます。10月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

内閣支持率は下落の一途。支持率回復に政策を出すか・総選挙か。米国の利上げ余地は何%か。日本市場は上放れ待ちか。露ウクライナの影響はどうか。世界はどう動く。

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