前々週に大幅に戻し、前週は2万7000円割れまで売り込まれた後、週末に切り返して引けました。今週は前週の戻り基調を引き継いで、前週の安値を上回って推移し、戻り売りを消化し、買い支えられていた事が分かります。短期的には25日から200日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってこなければ、上昇に戻せません。
これから中間決算発表の時期を迎え、11月に入れば25日から200日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってくると見ています。9月から外国人旅行者の入国制限が緩和されてから、インバウンド銘柄の業績回復期待から買われました。また円安メリットからも買われました。この様に中間決算予想の回復が見込める銘柄や業種は買われてくると見ています。
相場の回復は半導体から始まるが、半導体関連株は下げ止まったものの、また75日移動平均線を下回るっている銘柄は多くあり、底入れ確認の準備と言えます。半導体の回復が無いので本格的な相場回復に至っていません。11月以降、半導体関連株の底入れが確認できれば、相場は回復に向かうと見ています。
それまではインバウンド銘柄、円安メリット、材料株、好業績株など、底入れした株、上昇基調の株などが物色対象になるでしょう。まだコロナは消えたわけではありません。露ウクライナ戦争も続いています。いつ何が起こるか不透明な中では、上がれば売られるが、大きく売られれば買われます。まだ底値銘柄も多く残っており、銘柄選びの絞り込みができます。
10月3週の東証プライム(1838銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、ボトム水準で少し増加した。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月末1125銘柄(225種142)→8月末1182銘柄(225種146)→9月(15)1066銘柄(225種138)→9月(21)1086銘柄(225種141)→9月末715銘柄(225種66)→10月(6)1070銘柄(225種118)→10月(13)709銘柄(225種64)→10月(20)914銘柄(225種84)と225種銘柄は少は増加した。増加は続くか。10月の観察ポイントです。
10月3週の東証スタンダード(1449銘柄)もボトムゾーンで横ばいで推移する。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月末859銘柄→8月末859→9月(16)698銘柄→9月(22)630銘柄→9月(末)435銘柄→10月(7)490銘柄→10月(14)455銘柄→10月(21)468銘柄と横ばいで推移する。増加に転ずるか。10月の観察ポイントです。
10月3週のグロース市場(493銘柄)も少し増加する。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月末262銘柄→8月末279銘柄→9月(16)226銘柄→9月(22)197銘柄→9月(末)145銘柄→10月(7)173銘柄→10月(14)159銘柄→10月(21)191銘柄と少し増加する。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。
10月3週の東証プライム(1838銘柄)の回復は遅れている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月末1186銘柄(225種128)→8月末1275銘柄(225種154)→9月(16)974銘柄(225種121)→9月(22)934銘柄(225種105)→9月(末)585銘柄(225種50)→10月(7)914銘柄(225種87)→10月(14)811銘柄(225種79)→10月(21)680銘柄(225種57)と225種の回復が遅れている。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
利上げを嫌気してきた「801」NYダウの動きを見ていると、10月の安値から切り返しています。利上げを織り込んできていると感じられます。月足では60ヶ月移動平均線(下値支持線)で下げ渋っていて、日足では6月安値を上回っていて、25日移動平均線を上回ってきました。下回らなければ、利上げを織り込み反発局面に向かいます。10月の観察ポイントです。
10月は安値更新後、安値は上回っていますが、「803」NASDAQ指数の動きは弱い。NYダウの切り返しに連動していますが、6月安値を少し上回っている状態です。6月安値を上回る状態は、下げ止まりの動きに向かうと見る動きです。月足では、NASDAQ指数も月足で60ヶ月移動平均線(下値支持線)に接近し、底値ゾーンです。日足では、25日移動平均線を上回ってくれば反発局面です。10月の観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
スタンダード銘柄は10月安値は上回っていますが、まだ200日移動平均線を下回っています。下げ止まりの動きは見られるものの、底入れ確認まで至っていません。「125」東証スタンダード単純総合指数は、200日移動平均線を上回ってくれば底値確認の動きとなります。200日移動平均線を下回る間は下げ止まり確認待ちが続くでしょう。10月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
日米金利差&金融政策の違い、日本の国策から円安基調を強めています。今週は150円台まで円安は進みました。11月に向け、155円台を目指すドル円相場になっています。11月に向け145~155円とレンジ幅は大きくなりました。目先は25日移動平均線を上回っているので、円安は続くでしょう。25日移動平均線を下回ると円高に動きます。
日足チャートでは150円まで進み、75日ボリンジャーバンドでは+2Σを上回る水準で推移しています。+2Σを上回る期間は長くならないことが多いが、円安へ動きは強まっています。ドル円の+2Σに沿った動きはオーバーシュートするか、いつまでも維持できるかどうかです。25日移動平均線を上回る動きは円安を維持しますが、25日移動平均線に収斂もする。10月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
10月2週の評価損率は-12.09%(10/7)→-12.21%(10/14)→と週前と変わらず、-12%台の悪化水準で推移は続きました。9月末から見ると水準的にはボトムゾーンと言えます。大きく悪化した後は需給整理から買われる傾向があります。11月に入れば中間決算発表を控えています。中間決算の発表後、業績改善が増えれば、個別株は買われ、評価損率は改善します。中間決算が悪い株が多ければ、評価損率の数値は悪化するかも知れませんが、ある程度は織り込み済みから買われてきます。
7月以降の評価損率の数値は→-13.13(7/1)→-12.16(7/8)→-12.36(7/15)→-11.03(7/22)→-11.17%(7/29)→-10.56%(8/5)→-10.48%(8/12)→-10.55%(8/19)→-9.80%(8/26)→-10.79%(9/2)→-9.42%(9/9)→-10.56%(9/16)→-10.76%(9/22)→-13.07%(9/30)→-12.09%(10/7)→-12.09%(10/14)と3週続けて悪化は続いています。11月の中間決算の発表から改善に転ずると見ています。10月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
10月の上げ幅は+900円高以上を維持しています。上値(上値抵抗線)の売り物は買われている事が分かります。10月中に6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れるかどうか。まだ不明ですが、10月の上げ幅が+1000円以上を維持するなら買われていると見る事が出来ます。6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回れるか。上回れず戻り売られるか。まずは6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回ってくるか観察です。
月足チャートでは、8月戻り高値から、9月の大陰線の下げ幅を10月の大陽線で切り返しています。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れていないが、上げ幅が大きかった事は切り返しを意味します。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れば上昇転換、6月安値を維持できれば底固め。この点が10月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
今週も25日から200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れずにいますが、10月安値を上回っている動きから、下値は買われている事が分かります。10月安値は6月安値を上回って推移しています。75日から200日移動平均線を上回れば上昇転換です。200日移動平均線を上回れるか観察ポイントです。
今週はチャート的に、25日から200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず推移しました。まずは25日から200日移動平均線を上回る上昇基調に戻せるかどうか。75日移動平均線を上回れば上昇相場に戻したことを意味します。来週以降、まず25日移動平均線を上回れるか観察は続く。10月の観察ポイントです。
露ウクライナ戦争長期化か。米国はクリスマスに向け好景気続く。内閣支持率はどうなる。世界はどう動く。
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