日経平均株価の動き(2022年11月04日)

9月の下げ幅(-1216)を10月1週(+1179)で取り戻す、大幅な上昇転換となりました。月間で+1600円以上値上がりする強い上昇転換で10月を終えました。今週から11月相場入りしました。週間で+500円以上値上がりしていましたが、米国の利上げ発表から売られ、休み明け上げ幅はイッテコイとなったが、辛うじて週間はプラスを維持しました。

一時は75日移動平均線を上回るまで戻しましたが、週末に200日移動平均線まで売られて引けました。9月の下げ幅の切り返しから10月で調整局面は終了し、上昇基調に戻してきたと見る事が出来ます。11月は再度200日移動平均線を上回ってくれば、上昇基調に戻したと見る事が出来ますが、来週以降の戻りに期待したい。

中間決算が発表されてから、上方修正した銘柄は上放れています。これから発表の上昇修正した株は買われると見ています。半導体関連株では、75日移動平均線を上回り、底入れの動きが増えてきています。半導体関連株が底入れし、買われてくる動きは相場は上昇に向かうと見る事が出来ます。今後も上げ幅が大きくなれば、相場の上げ幅も強まってくると言えます。

半導体関連株が底入れし、上昇に向かうと、関連銘柄に波及し、相場の上げ幅を押し上げます。この様なタイミングでは、上昇初動の銘柄を狙うか、上昇基調に乗せた銘柄の押し目を狙うか、まだ動き出していない銘柄を狙うか。その上で業績を上方修正した株は大きく動き出します。

政府の監視下にあるドル円相場は150円を意識し、148円前後で小動きとなってきました。急激な円安の動きにブレーキがかかった様にも見えます。バブル崩壊以降、長い円高時代が続いた事により、安い輸入品(食料品)に慣れているから国産は高いと言うイメージが定着してしまった。円安が定着すれば、国産品が安いと心理的に逆転する日が来るでしょう。made in japanは復活できるか。

これから中間決算の発表待ちの銘柄も残っています。円安メリットが反映され、ソニー、トヨタなど過去最高の売り上げを発表しました。これからも円安メリットなど好業績発表は買われると見ています。引き続き、中間決算発表の注目は続きます。

11月1週の東証プライム(1838銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は9月末のボトム水準で推移している。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月末1125銘柄(225種142)→8月末1182銘柄(225種146)→9月(15)1066銘柄(225種138)→9月(21)1086銘柄(225種141)→9月末715銘柄(225種66)→10月(6)1070銘柄(225種118)→10月(13)709銘柄(225種64)→10月(20)914銘柄(225種84)→10月末989銘柄(225種103)→11月(2)917銘柄(225種113)と225種銘柄は回復している。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

11月1週の東証スタンダード(1449銘柄)もボトムゾーンで推移している。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月末859銘柄→8月末859→9月末435銘柄→10月(7)490銘柄→10月(14)455銘柄→10月(21)468銘柄→10月末538銘柄→11月(4)487銘柄と少し売られた。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。

東証スタンダード銘柄

11月1週のグロース市場(496銘柄)も少し売られた。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月末262銘柄→8月末279銘柄→9月末145銘柄→10月(7)173銘柄→10月(14)159銘柄→10月(21)191銘柄→10月末194銘柄→11月(4)177銘柄と少し売られた。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。

東証グロース銘柄

11月1週の東証プライム(1838銘柄)も少し減少する。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月末1186銘柄(225種128)→8月末1275銘柄(225種154)→9月末585銘柄(225種50)→10月(7)914銘柄(225種87)→10月(14)811銘柄(225種79)→10月(21)680銘柄(225種57)→10月末858銘柄(225種90)→11月(4)689銘柄(225種78)と225種が減少する。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

8月・9月で約4000ドル下落しました。この大幅下落幅を10月に+4000ドル値上がりし、切り返しました。米国は利上げを織り込んだ動きをしています。10月の「801」NYダウは大幅な切り返しで引けました。大幅な上げ幅から、底入れ、上昇転換した事が分かります。日足チャートでは、一気に200日移動平均線まで戻してきたところで売られました。これから75日移動平均線を下回らなければ、底入れ上昇転換と判断できます。11月の観察ポイントです。

NYダウに比べ、「803」NASDAQ指数は大きく出遅れています。25日移動平均線を下回る下落に転じました。まだハイテク株はNASDAQ指数の動きから調整が終わっていないか。弱い戻り局面に戻してしまいました。再度25日移動平均線を上回ってこなければ、下げ止まり確認はできません。25日移動平均線を上回ってくれば、下げ止まり判断が出来ます。11月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

まだスタンダード指数は、200日移動平均線を下回っています。下げ渋っているが、弱い戻り局面から脱し切れていません。「125」東証スタンダード単純総合指数は、200日移動平均線を上回れなければ反落の心配を残すが、上回ってくれば底入れの動きとなります。11月の観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は政府の監視下から、150円を意識し、動きは鈍っています。2度の為替介入から、当面150円を意識した動きから鈍りそうです。当面は米国利上げは織り込んだか。監視下のレンジは145円から150円で推移しそうです。

日足チャートでは75日ボリンジャーバンドでは、政府介入から+2Σから+1Σ幅にレンジは下がりました。しばらく+1Σから25日移動平均線で横ばいで推移しそうです。また+2Σを上回るなら、円安へ向かう時は政府の力を上回る動きの時です。25日移動平均線を下回ると、75日移動平均線までブレる下値支持線となります。11月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

10月4週の評価損率は、-12.21%(10/14)→-11.04%(10/21)→-10.70%(10/28)と2週続けて改善しています。前々週より2%改善し、9月末をボトムゾーンする切り返しが続いた事が分かります。-13%まで大きく悪化した後は需給整理が進み、改善が続く事が多い。11月は中間決算発表を控え、業績改善銘柄が増えれば個別株は買われるでしょう。中間決算が悪ければ売られる。また株価が値上がりしても売られます。まだ13週移動平均線(上値抵抗線)は下回っているので、上昇転換まで戻していません。

7月以降の評価損率の数値は、→-13.13(7/1)→-12.16(7/8)→-12.36(7/15)→-11.03(7/22)→-11.17%(7/29)→-10.56%(8/5)→-10.48%(8/12)→-10.55%(8/19)→-9.80%(8/26)→-10.79%(9/2)→-9.42%(9/9)→-10.56%(9/16)→-10.76%(9/22)→-13.07%(9/30)→-12.09%(10/7)→-12.09%(10/14)→-11.04%(10/21)→-10.70%(10/28)と改善が続きました。11月は中間決算発表を残し、改善が続く事を期待したい。11月の観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

10月は+1650円高し、2万7500を回復して引けました。月間の上げ幅が+1000円を上回る時は、上昇転換する確率は高いと言えます。10月末に上値抵抗線を上回って引け、11月は6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回って始まったが、週末の下落で押し戻されてしまいました。週末に売られても、上昇基調に戻す動きと見ています。

月足チャートでは、9月の大陰線の下げ幅を概ね10月の大陽線の切り返しで取り戻しました。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回って引けた事が、買い意欲の大きさを表しています。11月は、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回る上昇相場に戻しましたが、週末に売られて、来週の再挑戦となりました。今週の下げ幅は、11月中に取り戻してくると見ています。11月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週から11月相場が始まりました。10月末に200日から75日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってきた動きは、買い意欲が強い動きと見る事が出来ます。200日から75日移動平均線を上回ってきましたが、週末に押し戻されましたが、まだ200日移動平均線で下げ渋っています。引き続き、200日から75日移動平均線を上回れば、上昇基調に戻します。

チャート的に、75日から200日移動平均線(上値抵抗線)を上回るまで戻してきました。75日移動平均線を上回ってくれば、主力株が買われてきた事を表します。週末は75日移動平均線で売られた事から、NYダウの下落につられました。75日移動平均線を上回れば上昇基調に戻し、上回れなければ、戻り売りの心配は残ります。11月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

米国利上げは織り込んだか。中国経済の影響はあるか。内閣支持率の低迷は続く。世界はどう動く。

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