今週から12月相場入りです。今年も残り1ヶ月となりましたが、よい締めくくりが出来る様になさってください。毎年12月は15日以降、外国人投資家は日本で稼いだお金を持って本国に帰り、ゆっくりクリスマス休暇で家庭サービスする事が恒例となっています。
12月SQ過ぎ前後までに、外国人投資家は売買を縮小させます。それ以降は、売買は細りがちです。売買は細るが、年末まで高値維持している事が多いです。本日は大きく売られて引けましたが、比較的12月は高値維持するため、戻してくると見ていますが、まだ今年の年末も高くなるかは分かりません。低迷の内閣支持率、燃料費高騰対策、価格高騰不況対策、中国のデモの影響など、年末から年明けに向け、織り込んでいると思いたい。織り込み済みなら、高値維持すると見ています。織り込まなければ売られる心配はあります。
月足では10月、11月と2ヶ月連続陽線となり、12月もプラスで始まりましたが、週末の下落で週間-500円以上の下げ幅となりました。週間で-500円以上の下落は、下降転換の心配はあるものの、75日移動平均線で止まったので調整の見方が出来ます。12月のスタートも半導体の切り返しで始まりました。半導体が動けば全体も上がってくる。引き続き、年末年始の相場の牽引役を期待したい。
米国は、1年でクリスマス商戦が最大の売上高です。クリスマスに向け在庫を増やすので、コロナ禍で生産が減少する中で、在庫を積み増した事が、価格上昇を招きました。年明け以降、米国のインフレが落ち着く事を期待したい。インフレ幅が下がれば利上げ幅は縮小し、安定に向かうからです。
相場は半導体で始まり、半導体からピークを付けます。チャートは75日移動平均線で始まり、75日移動平均線を下回って終わります。現在どちらも上昇転換を示す動きになっています。11月末の6ヶ月移動平均線(東P市場)を上回る銘柄数は、1000銘柄を上回りました。上昇局面が強まる3条件が揃ったところ、週末の下落となりました。評価損率の数値が高値ゾーンと売られやすい水準である事が、売られた価格帯を示しました。
個別株では、乱高下していますが、防衛関連株は上昇基調を崩していません。半導体関連株は上昇転換後の押し目から再浮上の動きです。鉄鋼株、非鉄株など上昇基調を崩さず続いています。全体的に上昇が拡がり始めた動きです。上昇基調の押し目待ち、好業績株の押し目待ちなどから絞り込んでください。
12月1週の東証プライム(1837銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、9月末のボトム水準から1000銘柄まで増加した。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月末1125銘柄(225種142)→8月末1182銘柄(225種146)→9月末715銘柄(225種66)→10月末989銘柄(225種103)→11月(2)917銘柄(225種113)→11月(10)903銘柄(225種107)→11月(17)979銘柄(225種122)→11月(24)1167銘柄(225種147)→11月末1115銘柄(225種141)→12月(1)1020銘柄(225種136)と増加傾向を維持している。増加は続くか。12月の観察ポイントです。
12月1週の東証スタンダード(1450銘柄)も増加傾向を維持している。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月末859銘柄→8月末859→9月末435銘柄→10月(7)490銘柄→10月(14)455銘柄→10月(21)468銘柄→10月末538銘柄→11月(4)487銘柄→11月(11)561銘柄→11月(18)607銘柄→11月(25)794銘柄→11月末777銘柄→12月(2)682銘柄と回復傾向を維持している。増加は続くか。12月の観察ポイントです。
12月1週のグロース市場(500銘柄)も回復傾向を維持している。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月末262銘柄→8月末279銘柄→9月末145銘柄→10月(7)173銘柄→10月(14)159銘柄→10月(21)191銘柄→10月末194銘柄→11月(4)177銘柄→11月(11)212銘柄→11月(18)232銘柄→11月(25)244銘柄→11月末251銘柄→12月(2)245銘柄と増加傾向を維持する。増加は続くか。12月の観察ポイントです。
12月1週の東証プライム(1837銘柄)は週末は減少して引けた。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月末1186銘柄(225種128)→8月末1275銘柄(225種154)→9月末585銘柄(225種50)→10月末858銘柄(225種90)→11月(4)689銘柄(225種78)→11月(11)926銘柄(225種118)→11月(18)945銘柄(225種117)→11月(25)1337銘柄(225種156)→11月末1095銘柄(225種136)→12月(2)835銘柄(225種104)と週末に減少した。増加に戻せるか。12月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
NYダウは、8月高値を上回ってきました。上昇基調に戻した事が分かります。月足では6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回り、上昇基調を強めています。日足チャートでは、200日移動平均線を上回ってから押し目らしい押し目のないまま、10日移動平均線に沿った強い上昇局面が続いています。12月の観察ポイントです。
NYダウより出遅れている「803」NASDAQ指数でも、25日移動平均線を上回り反発局面から、75日移動平均線を上回る底入れの動きに入ってきました。75日移動平均線を上回る状態を維持できれば、底入れから立ち上がる動きと見る事が出来ます。目先は75日移動平均線を下回らなければ、再下落に転じません。引き続き、75日移動平均線を上回る底入れを確認したい。12月の観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
スタンダード指数も、200日移動平均線を上回ってから、75日移動平均線を上回る上昇局面を崩していません。強い戻り上昇局面が続いている事が分かります。引き続き、75日移動平均線を上回るなら、上昇基調は続きます。75日移動平均線を下回ると再下落の心配はあります。12月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
今週のドル円相場は、10月151円をピークに円高に戻しています。目先は-1Σを下回ってきました。-1Σ(138)から-2Σ(133)幅に入ってきました。-2Σを下回ると円高にオーバーシュートしてくるので、当面は-2Σ(133)前後が円高メドと見る事が出来ます。引き続き、(1)140円から135円に戻すか(2)135円から130円で推移は続くか(3)140円から145円に急伸するか。75日移動平均線(140円)を下回ったので、当面は円高で推移しそうです。
日足チャートでは、11月半ばに75日ボリンジャーバンド(中心線)を下回ってから、円高に切り下げています。中心線を下回ってから、円高スピードは速くなっています。151円のピークから15円も円高に戻しています。-1Σを下回ったので、-2Σのレンジで推移します。引き続き、-1Σから-2Σで推移するか。-1Σを上回ると、中心線まで円安に戻します。12月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
11月4週の評価損率は、-9%台まで改善しました。高値ゾーンまで戻した事になります。弱い相場の場合、戻り高値形成となります。強い相場なら-5%位まで、改善が続く事があります。12月相場は戻り高値形成となるか。さらに改善は続くか。この点が観察ポイントです。11月4週の評価損率は、-10.70%(10/28)→-10.62%(11/4)→-10.18%(11/11)→-10.67%(11/18)→-9.59%(11/25)まで改善しました。今週の下落は、評価損率が高値ゾーンまで戻したからです。弱い相場なら、戻り売られ下降転換しますが、強い相場なら、株価は13週移動平均線を上回る水準を維持します。
7月以降の評価損率の数値は→-13.13(7/1)→-10.56%(8/5)→–10.79%(9/2)→-9.42%(9/9)→-13.07%(9/30)→-12.09%(10/7)→-11.04%(10/21)→-10.70%(10/28)→-10.62%(11/4)→-10.18%(11/11)→-10.67%(11/18)→-9.59%(11/25)と改善しましたが、目先は高値ゾーンまで戻した動きです。評価損率から見た株式市場は、数値が悪化したときに買える人が勝利します。12月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
12月相場が始まりました。11月相場は10月高値を上回り、9月始値も上回って始まりましたが、週末に売られ、マイナスに転じました。12月相場は、11月終値を上回って始まる強い始まりとなったところで売られてしまいました。11月は10月の大陽線を上回って引けました。12月も陽線に切り返し、3ヶ月連続上昇に向かうと見ています。売られても、引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇局面は維持しています。
月足チャートでは、12月は11月引け値を上回って始まりましたが、陰線になってしまいました。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る水準は維持し、上昇局面は維持しています。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇相場から、8月高値を上回る動きを期待したい。6ヶ月移動平均線を下回ると下降転換の心配はあります。12月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
12月相場は、上昇条件が揃って始まりましたが、週末の下落で75日移動平均線まで下げました。売られても上昇条件を崩さない限り、上昇相場は続きます。いつ8月高値(29200円)を上回るか。ここが12月SQ前後に向けた相場の強弱ポイントです。外国人投資家は、クリスマスは本国に帰るため売買は細ります。それでも75日移動平均線を上回って推移するなら、上昇局面は維持しています。
チャート的に75日から200日移動平均線を上回る上昇基調から、8月高値(2万9200円)を上回れるかどうかが相場ポイントです。次の上値目標の8月高値を上回れなければ、戻り売りが強まります。上回れば、年明け3万円台を目指す展開に期待したい。12月の観察ポイントです。
W杯で日本の勝利を期待したい。12月に米国の利上げ幅は下がるか。日本の利上げはあるか。低迷内閣に解散はあるか。世界はどう動く。
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