日経平均株価の動き(2022年12月16日)

今週、米国FRBは予想通り金利0.5%UPを発表。続いて小売売上予想が下回りました。続いて欧州(ECB)も0.5%利上げ発表しました。利上げ効果から景気指数の鈍化が表れてきました。株式市場は約-800ドル売られましたが、下落も予想範囲とされます。

来年は、5%台まで利上げの可能性も言い残しました。利上げは耐久消費財(家など)、車など大型の買い物を抑える効果が表れます。消費財需要が抑えられれば価格上昇も止まり、インフレ抑える効果は大きいでしょう。米国は経済政策通り機能していると言えます。

米国は利上げで需要を減速させれば、日本経済からの輸出も減速するでしょう。輸出がダメなら内需銘柄に傾く傾向があります。昔(バブル時)はパチンコ、不動産、含み資産株、金融株、建設(住宅含む)の内需が買われました。今はパチンコ関連、不動産関連、防衛関連、インバウンドなど内需が買われています。今後も内需関連株が物色されそうです。

日経平均的は、やはり半導体関連の牽引がないと上値が重いです。前週に、米国で半導体の回復は半年遅れると発表されました。これから日経平均は2万8000円を挟んで伸び悩んでいます。日経平均のもみ合いは、個別物色相場に向かう事を意味します。年末から年始に向け、個別物色相場になりそうです。

今週は防衛費の予算増額から防衛関連、装備品関連が値上がりしました。引き続き、防衛関連、インバウンドなど、内需銘柄の小型株に買いはシフトしそうです。これからクリスマスが近づくにつれ、外国人投資家の買いが細るため、日経平均の上値は伸びにくくなり、個別株では内需関連株(防衛・インバウンドなど)の物色相場が続く可能性があります。日経平均は下げにくいと見ています。

12月3週の東証プライム(1839銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、12月に入ってから伸び悩んでいる。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月末1125銘柄(225種142)→8月末1182銘柄(225種146)→9月末715銘柄(225種66)→10月末989銘柄(225種103)→11月(2)917銘柄(225種113)→11月(10)903銘柄(225種107)→11月(17)979銘柄(225種122)→11月(24)1167銘柄(225種147)→11月末1115銘柄(225種141)→12月(1)1020銘柄(225種136)→12月(8)802銘柄(225種97)→12月(15)968銘柄(225種119)と増加したが伸び悩む。増加に戻せるか。12月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

12月3週の東証スタンダード(1449銘柄)は横ばいです。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月末859銘柄→8月末859→9月末435銘柄→10月(7)490銘柄→10月(14)455銘柄→10月(21)468銘柄→10月末538銘柄→11月(4)487銘柄→11月(11)561銘柄→11月(18)607銘柄→11月(25)794銘柄→11月末777銘柄→12月(2)682銘柄→12月(9)680銘柄→12月(16)694銘柄と横ばいです。増加に戻せるか。12月の観察ポイントです。

東証スタンダード銘柄

12月3週のグロース市場(502銘柄)も少し減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月末262銘柄→8月末279銘柄→9月末145銘柄→10月(7)173銘柄→10月(14)159銘柄→10月(21)191銘柄→10月末194銘柄→11月(4)177銘柄→11月(11)212銘柄→11月(18)232銘柄→11月(25)244銘柄→11月末251銘柄→12月(2)245銘柄→12月(9)215銘柄→12月(16)199銘柄と少し減少した。増加に戻せるか。12月の観察ポイントです。

東証グロース銘柄

12月3週の東証プライム(1839銘柄)も横ばいです。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月末1186銘柄(225種128)→8月末1275銘柄(225種154)→9月末585銘柄(225種50)→10月末858銘柄(225種90)→11月(4)689銘柄(225種78)→11月(11)926銘柄(225種118)→11月(18)945銘柄(225種117)→11月(25)1337銘柄(225種156)→11月末1095銘柄(225種136)→12月(2)835銘柄(225種104)→12月(9)897銘柄(225種107)→12月(16)908銘柄(225種100)と横ばいです。増加に戻せるか。12月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

今週FRBは0.5%の利上げ発表。小売売上高予想が下回った事から、NYダウは約-800ドル下落しました。売られましたが、25日移動平均線を下回る下げ幅で引けました。日足チャートでは、200日移動平均線を上回ってから、始めて25日移動平均線を下回る下落に転じました。経済指標の発表が嫌気されましたが、相場を崩す下落ではなく上昇基調は維持しています。12月の観察ポイントです。

NYダウの下落に続き、「803」NASDAQ指数も経済指標の発表で売られました。75日移動平均線を挟んで底固めの動きが続いていましたが、売られて25日移動平均線も下回りました。年末に向けて25日移動平均線を上回る状態に戻せるか。下回る下げでも、10月安値を上回っていれば崩れていないと見る事が出来ます。12月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

スタンダード指数も、200日移動平均線を上回ってから75日移動平均線を下値支持線に上昇基調を維持し、シッカリしていると言えます。75日移動平均線を上回る上昇基調を維持するなら、上値更新の期待は続きます。75日移動平均線を下回ると再下落の心配はあります。12月の観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

今週のドル円相場は、米国経済指標発表で円高にブレましたが、200日移動平均線が当面の円高ピークを示す支持線を下回りませんでした。この動きを見ても、米国指標では円高には動かないと言えます。今週も-1Σから-2Σの幅で推移しています。-2Σ(134)前後が円高メドと見る水準です。引き続き、(1)142円(AVG)から138円(-1Σ)に戻すか(2)138円(-1Σ)から134円(-2Σ)で推移は続くか(3)146円(+1Σ)から142円(AVG)に急伸するか。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)を下回り、-2Σで円高と止まっています。25日移動平均線を上回ると円安に戻りやすくなるが、上値は抑えられています。-1Σから-2Σのレンジはボックスで推移します。引き続き、-1Σから-2Σで推移するか。-1Σを上回ると中心線まで円安に戻すか。12月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

12月2週の評価損率は、-9%台と改善しました。11月以降、高値ゾーンでの推移が続いていて上値は伸び悩んでいます。引き続き、高値形成局面での推移は続いています。強い相場に転じた場合、-5%位くらいまで改善は続く事があります。これから外国人はクリスマス休暇で、12月相場は高値で伸び悩む可能性は続きます。さらに改善は続くか。この点が観察ポイントです。

7月以降の評価損率の数値は→-13.13(7/1)→-10.56%(8/5)→–10.79%(9/2)→-9.42%(9/9)→-13.07%(9/30)→-12.09%(10/7)→-11.04%(10/21)→-10.70%(10/28)→-10.62%(11/4)→-10.18%(11/11)→-10.67%(11/18)→-9.59%(11/25)→-10.06%(12/2)→-9.51%(12/9)と高値ゾーンは続いていますが、株価は13週移動平均線を上回る上昇基調は維持します。12月の観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

12月相場は陰線ですが、前月比でマイナスで推移しています。株価は6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調は維持していますが、陰線です。12月相場は、11月終値を上回り、陽線に戻して引けることができるかどうか。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇局面は維持しています。

月足チャートでは、長期ペナント型ボックスを上回れていない状態ですが、ペナント型を上放れようとする水準で売られています。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇基調が続けば、ペナント型を上放れてくるだろうと言う動きです。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回るなら、上昇相場から上放れ待ちは続きます。下回ると再調整局面に向かいます。12月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週は25日移動平均線を上回り、前月比でプラスに戻したところ、週末の下落で月間でマイナスに転じました。28000円台に戻すと売られやすくなっています。この水準に売り物を消化しないと上値は重く、小幅ボックスの域を抜け出せません。来週からクリスマス色は強まるので、小幅ボックスでの推移は続く可能性があります。

チャート的に、200日から75日移動平均線を上回る上昇基調は維持するものの、28000円を挟み小幅ボックスでの動きは続きそうです。75日から25日移動平均線を上回る状態に戻せれば、上昇相場に戻します。上回れないと小幅ボックス相場から抜け出せません。25日から75日移動平均線を下回ると調整に転換です。12月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

米国利上げ予想通り。日本は防衛費増額から内需は潤うか。低迷内閣いつまで続くか。世界はどう動く。

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