新井邦宏氏のお答え:質問025

2013/05/13

新井邦宏氏の本音で語る・株式投資?と思う方へのメッセージ」の
第13・14回 値幅と日柄の関係(1)、(2)
を興味深く拝聴させていただきました。以下、感想2点と質問1点を申し上げます。
  (1)テーマである「値幅と日柄の関係」については、本当のところは値幅も日柄もどうなるか、何が起こるのかはわからない(予測不能)、というのが主旨であるように承りました。
  結論から申しますと、この話の内容はあまりに当然なことで、この問題に計2時間も費やすのはもったいないのではないかと感じました。 この問題は「ゆらぎ」という物理学的な概念を使えば、数分間で説明できるはずです。
  私たちが日常行なっていることは、「株価の変動」を観察して何かの結論を導き出し、これによって株の売買を繰り返してゆくことだと思います。
ところがこの「変動、Fluctuations」には「ゆらぎ」という意味もあって、どんなに正確を期して予測をしたところで、実際はそのとうりには動かないとされています。
Wikipedia(以下)によれば、ゆらぎとは、「平均値からの変動」を指します。
  <Wikipedia   曰く、物理学において、ゆらぎとは、広がりまたは強度を持つ量(エネルギー・密度・電圧など)の空間的または時間的な平均値からの変動を指す。ゆらぎの大きさを表すのに用いられる二乗平均ゆらぎは、統計学における分散と同じものである。>
ロウソクの焔の形といえば、誰でも先細りの筆の穂のような形を思い浮かべるでしょう。
これがロウソクの焔の形の平均像ですが、実際の焔の形はこの平均像から揺らめいて一瞬でも同じ形を保つことはありません。これが炎のゆらぎです。一定時間後の焔の形を言い当てることは不可能です。
ボリンジャーバンドは移動平均を表す線と、その上下に値動きの幅を示す線を加えた指標と定義されますが、これは株価のゆらぎを統計学における標準偏差によってチャート化したものです。
また、ボラティリティも株価のゆらぎの大きさに関する指標だと思います。 ボラティリティやボリンジャーバンドの存在意義を認めることは株価のゆらぎを認めることになり、株価がゆらいでいることを認めるなら、値幅と日柄について正確な未来像を求めることは無いものねだりではないでしょうか。
  株価(ゆらぎの塊)を観測(ゆらぎの塊)してテクニカル(ゆらぎの塊)を使って視覚化(チャートもゆらぎの塊)してトレーダー(これもゆらぎの塊)が株を売買するのですから、最終結果はゆらぎの集大成になります。(観測対象も観測方法も観測者もゆらいでいる)
  (2)「第14回 値幅と日柄の関係(2)」の開始後33分経過ごろにガンホーの週足チャートを使って「売りサイン」の結果を検証していますが、売りサインは日替わりで、つまり日足で提示されるものですから、これを週足に適用するのは、本来的な応用ではないと思いますが、いかがでしょうか。(質問です)
  (3)話の中で引用された数々の例は勉強になりました。有難うございました

回答

映像で回答をいただいております。
→コチラの映像コメント(第15回)をご覧ください。

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