自分が知らないことが100個あり、100人が一人の人へ質問すれば、その一人は1000個の返答をしなければならなくなります。
一人が3銘柄を質問すれば、1000人いれば3000銘柄について解説しなければなりません。
質問される側は、そんなことに対応できません。
本来、株式投資を行う際には、基礎知識を自分で習得しなければなりません。
しかし、それもせずに株式投資を行っている人が多すぎるように思えます。
私は質問を受ければ、それに対しておおかたの返答はできます。
しかし、何から何まで親切丁寧に答えないようにしています。
質問コーナーでの私の返答を見れば、質問者をバカにしているか、答えるのがイヤなような印象を受けることでしょう。
子供の頃、親に「これってなぜ?」と質問したことがあると思います。親が答えると、また「それってなぜ?」と永遠に質問を繰り返します。最後は親も怒り出します。
質問する方が自分でよくよく考えて、それでもわからない事柄であれば丁寧に答えましょう。
しかし、「何も考えずに質問しているな」と感じ取れるものに対しては、つっけんどんに答えることにしています。
なぜなら、自分で考えない限り進歩がないからです。
相場は、その瞬間その瞬間、答えがないことに自分で意志決定をしなければならないものです。それなのに自分で考えない人は負けていきます。
一見、親切丁寧に手取り足取り教えてあげることが親切のように思うかもしれませんが、それは逆です。
大きな損を出してからでは手遅れなので、私はそうなる前に厳しく対応する姿勢を貫いています。
ヒントは出しても、答えは言いません。本来答えなどないことですが、少なくとも私はどう考えるか自分なりの答えは持っています。しかし、それが常に正しいというわけでもありません。
評論家も大先生も、そして私も、相場に対して正確で正しい答えなど持ち合わせていません。
そのことを多くの方は知っておくべきです。
質問する方に申し上げたいのは、わからなければ、まず自分で調べるという癖をつけましょう。
ヤフーでも何でも、検索サイトにキーワードを入力すれば、ほとんどのことはそこで調べられます。
その上で、実際の相場で、そのことがどのような意味があり、どのように使うべきなのかと言うのであれば返答もしましょう。
相場で利益を上げたいなら、もっともっと自分のスキルを上げるよう努力しましょう。