そろそろ一旦底入れに期待
まさかのスタートとなった2016年、アベノミクスの転換点を暗示か??、株式市場の厳しいスタートからこう言う予想も出来なくはない。
さて目先はそろそろ調整一巡に期待したい。
まず月並みだがテクニカル、25日騰落レシオは62.92まで低下。過去50%台で底打ちが見られる同指標から、一段安は目先底値との点滅が開始。
図-1
空売り比率も40%台にのせ、こちらもそろそろ底値形成の準備完了。人民元切り下げ終了宣言などが出れば、空売りの買い戻しで一気に急上昇。こう言う場面も期待できる。
相場サイクルでは、9週RCIがボトム圏まで低下。が、12週RCIの調整はあと一歩。こちらは日柄・値幅で若干足りない。こう言う形状・水準だがここから売りを考えるよりも、買いを待ちかまえる、そう言うタイミングだと思う。
図-2
問題は中国。
昨年8月の調整と同じく、今回も中国が一つのキッカケとなってしまった。今後、人民元の切り下げが継続するようなら、一旦下げ止まってもある時間帯が経過すればまたまた調整。これを繰り返す可能性は排除できず。底入れには「人民元切り下げ終了宣言」これが不可欠であることは指摘しておこう。
チャートの変調に警戒
相場が弱気に傾くと様々なことが悪材料に見えてくる。チャートもそうだ。
図-3
上記は日経平均と為替のチャート。
(1)の局面 52週線を越え円安転換、アベノミクス相場がスタート。
(2) 日経平均は52週線を出没するが為替は52週線維持。その後株高に。
(3) 為替が明確に52週線割れの円高。アベノミクスでは初めての現象。
52週線割れという円高、よく見られる平凡な調整なのか、トレンド変化なのか。ジックリ見極める必要がありそうだ。