高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2016年04月11日

水準では下値圏に接近中だがテクニカルは半端

図-1
図-1

図-2
図-2

 図-1と図-2を見ていただきたい。
 いま日本株は急激な円高による株安という状況だが、円ドルと日経平均とでは水準の違いがわかる。

まず日経平均の方だが、2013年~2014年秋口まで続く15000円±1000円というもみ合い、このレンジに急接近。直近のマザーズ株の大人気、大型株の上昇期待を見切り単なる値幅取りという見方も出来ようが、この図から日本株の下値もこの先は限定的。ただ買うなら機関投資家がたっぷり持っている1部銘柄よりも、保有の少ない新興株、こう言う選別が始まっていると見るべきか悩ましい。

一方の円ドル、上記の株がもみ合った2013年~2014円秋の水準、これが円ドルでは100円±5円程度で、直近の107円台はあと2円という水準に接近。急激な円高ももう一段の円高で一旦は止まる可能性、これを期待したためか直近では急激な円高にも1部銘柄が売られにくくなっている。

ただ日経平均と円ドルでは「達成感」という点で違いがあると思う。
日経平均の場合は2013~2014年のもみ合い水準に接近だが、円ドルではやや不足感。もう一段の円高があってもおかしくはない。その場合、あと2円とか3円、円高が進んだ場合に日本株が耐えられるのか、それとも大幅に売り込まれるのか、その辺の判断が非常に難しい。

日経平均の9週RCIは陰転、これから調整が本格化するなら値幅調整は必至。チャート水準なら逆張りを考えたくなるところだが、テクニカルではまだ半端。買い方には悩ましい日々が続きそうである。

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