業績不調株に注目
我々が株を買う時、または相場を判断する場合、上げる株を主に重要視する傾向が強いと思う。だがより大切なのは業績下方修正株の動向だ。
好業績で割安な株、上がるのが当たり前と考えるだろう。だがこう言う銘柄の多くは既に大きく上昇していることが多い。
一方、誰もが買いたいとは思わない業績不調株、こう言う銘柄が上がり出す時、大きな相場が始まることがあるし、全体の底入れ(短期の場合も)を示すシグナルになる場合もある。
そこで今月号では業績下方修正株、または不調株を取り上げ今後の相場を予想するヒントにしていただきたい。
イオン<8267>の3-8月期は7年ぶりの赤字、
イオン<8267>
増益率を下方修正したABCマート<2670>、
四半期決算に加え一部の百貨店を売却など構造改革案を示したセブン&アイ<3382>、
セブン&アイ<3382>
これらの評価は芳しくなく株価は下げで反応した。
さらに週末には郵船<9101>の2000億円弱の減損など厳しいニュースが伝わり、日本株全体は業績悪化のニュースが業績好調のニュースを上回っている感じ。
今後も業績発表は続々と出てくるが、業績悪化銘柄の底入れ反転、これが強ければ強いほど日本株の上昇にも力強さが見られるはず。
だが業績悪化株が冴えない場合は全体調整かもみ合いになりやすく、そんな中での物色は業績好調株の一部や材料株、新規公開株などの限定物色になる場合も有り得る。
日本を代表する企業、その中でも業績悪化株は要注目です。
もちろん投資対象としても注目できる場合があります(今が業績最悪と予想できるなら株価も今が安値、こう言う判断も出来るからです)。