個別対応相場は継続か
注目の米国雇用統計、結果は新規雇用者数・平均時給など上々の内容。米国株も反転と日本株には好材料だが、為替はドル売り。米国長期金利も低下と、株式市場の反応とは正反対。
追加の材料を手掛かりに円安が進むなら、日経平均2万円も実現できるだろうが、円安一服が続くなら「もみ合い」=「個別物色で対応」、こうなりそうだ。
3/15に注目。
この日はFOMC後イエレン議長の会見がある。今後の利上げ回数のヒントになるキーワードが出るかどうか。
もう一つがオランダの議会選挙。
まずFOMCだが、イエレン議長の口から「年4回以上の利上げに意欲」。こんな「ヒント」が出てくると、急激な利上げは株にはマイナス。こう言う反応が米国株に出る可能性あり注目点。
ただFRBの議長が市場を混乱させるような発言は控える、こう予想すれば大きな波乱はないと見るべきか。
オランダ選挙では、極右政党の躍進は想定されるが、単独でも連立でも政権奪取はない。これが専門家の見立て。事実ユーロドル・ユーロ円、ともにユーロ高に変転傾向。
通貨が売られていないところを見ると株安につながるショックは無さそう。
結局、大きな材料をこなしつつ株高期待は残るのだが、進まぬ円安にじらされ全体よりは個別重視、こんな展開が続きそうである。