一株益は1509円まで増加
決算発表が本格化する直前の10月中旬、当時の日経平均は21400円台で11/10の終値は22681円。15日間で1300円も上昇しているがPERは10月中旬も15倍で今も15倍。なんと株がこれだけ上昇しているにも関わらず、PERは変わらずなのだ。理由は225ベースの一株益が1430円→1509円に増え、株価上昇による割り高感を一株益の増加が打ち消しているためだ。
この様な現象は今年の4月~6月にもあった。為替が円高に変化しているにもかかわらず、株高が続いた。この時も日経平均の一株益は200円も増え、株価を支えたのだ。
毎月の勉強会で確認している日経平均の一株益の増減、これを日々新聞などからチェックしていたら、今回の上昇相場に違和感はなかったと思うし乗れたとも思う。
さて問題はこれからだ。
一株益1509円から日本株を見ればPERは15倍と割り高感はない。仮にPER14倍まで調整があったとしても下値は21126円。北朝鮮が水爆実験を行い付けた安値当日のPERは13.7倍で、今の一株益から計算すると20673円が導かれる。
日本株に対する警戒感から短期急騰→調整が示現されたとしても、21000円を割り込むようなトレンドが形成されるとは、業績面からは考えにくい。
11/9には800円幅の乱高下となり売買代金5兆円、目先の高値と考える向きもいるだろう。2ヶ月間でザラ場の上下幅で4000円も上げ、9週サイコロやRSIは9勝0敗。つまり9週テクニカルはこれ以上ない100%まで上昇中。
頼りの外国人投資家の買越額も1週1兆円前後の買い越しが一気に急ブレーキ。外国人買いがスローダウンすると日本株の上昇もスローダウンは仕方のないところ。市場全体は日柄整理や短期調整があってもおかしくはありません。
さて月末の勉強は年内11月が最後です。今年は半導体関連が相場の中心になると想定し、東エレク<8035>を勉強会では毎回取り上げました。幸運にも取り上げました半導体・電子部品関連株の中には大きく上昇した銘柄も含まれ、ラッキーな一年でした。
来年はどんな相場が想定され、どんな銘柄が活躍しそうなのか、株の達人を使いながら皆さんと一緒に考えましょう。