1ドル110円がポイント
注目企業の決算発表も終盤、全体の方向が見えてきた。最終益で小幅減益。為替は1ドル105円が想定レート。今期業績予想を予想以上に慎重に見る企業経営者が多いと言える。
円ドル
週足テクニカルでは、円ドル。
9~12週RCIは過熱圏入り。余熱で2~3週間は高値でのもみ合いも考えられるが、1ドル110円を2週連続トライして失敗。今週も失敗すると1ドル110円が目先天井感が出てきてしまう。
丁度この形は2015年末の戻り局面に似た形状だ。
移動平均のばらつき具合は異なるが、13週線を割り込む円高を示現した後、9・12週RCIがボトム圏まで調整が進み、26週RCIも低水準まで低下後、円安方向にリバウンドが始まり9・12週RCIも上昇開始。遅れて26週RCIも上昇に転じ再び13週線を突破する円安となる。
9・12週RCIも過熱圏まで上昇するが8~9週間後に円安から円高へと変化、突破した13週線を割り込む円高へと変化。9・12週RCIは再び下降を続け円高局面が半年以上続いたのが2015年末~2016年秋だった。
この時の日経平均も円ドルと同じ動き。
日経平均
現状9~12週RCIのタイミングは8~9合目。即天井というわけではないものの、円ドルの円安一服感が広がるにつれ、株の戻り一服感も出てくる可能性がある。
今回の戻りのパターンは2015年10月~12月の局面に似ており上記の円ドルとパターンは同じ。円安一服でも日経平均だけが戻り続けられるのか、円安一服=株高一服という流れから脱することが出来ないのか注目。
ちなみに日本株の上下と外国人投資家の日本株買越額が連動する現状、注目する外国人の売買動向だが、週単位の買越額は減少してきている。
買い越し売り越しは為替動向との連動性が見られ、円安継続なら日本株買い越し=株高方向。円高変化なら日本株買い越し一服=株高一服。このような傾向が為替動向から予想でき、結果的に日本株のヒントにもなるので為替動向は要注目です。
円安が一旦終わった場合、一方的な円高+株安とは考えませんが、全体相場に左右されにくい好決算株に絞り込んだ売買が有効な時期と考えます。