1ドル108円がポイント
先月は1ドル110円の壁がポイントとした。
日本株の上昇には円安が不可欠で、円安時に外国人の買い越し幅が拡大する、こう言う傾向が見られるためである。
1ヶ月前の時点で、9~12週RCIのタイミングは8~9合目。即天井というわけではないものの、円ドルの円安一服感が広がるにつれ、株の戻り一服感も出てくる可能性がある。
こう言う内容であった。
その後の円ドルや日本株、111円台まで円安が進んだが5/21にドルの高値、日経平均の戻り高値を同じ日に付け一旦調整中である。
日足テクニカルでは、9・12日RCI(ピンクが9日、青が12日RCI)がピーク圏まで上昇し一旦は調整入りが想定されるところ。
丁度タイミング的には、G7サミットが閉幕。先週末の為替市場では貿易問題で米国と他の6カ国が対立して「円高要因」。こう言う見方から為替は円高、株は安く終えた。
市場の予想通りの対立で終えたG7、この材料は一段の円高材料なのか、織り込み済みなのか要注目。
織り込み済みで108円を割らなければ。もっと言えば109円を超える円高にならなければ第1関門はクリア。株にも大きなマイナスにはならないと思う。
一方一段と円高が進み1ドル108円前後まで円高が進むと、日経平均の22000円が見える調整が想定される。5月末と同じパターンである。
しかも日足のRCIはピーク圏から下降を強めやすい位置にあり、週足RCI(9・12週)は下降3週とまだ調整一巡感が少ないので、テクニカル面でも調整しやすい時期にあるのだ。
次に米朝会談。
トランプ大統領のツイッター攻撃(口撃)、コロコロ変わるので真意は掴みにくいのだが、始めの会談は顔合わせと。2回目3回目も考えている模様で、ノーベル平和賞への期待感もあるだろうし、米国秋の中間選挙での勝利目標もあり、一回の会談の不調=決裂=軍事攻撃。こうならないだろうから、為替相場は反応しないかもしれない。成果がなくともだ。
もしもそうなら、月曜以降の為替市場で円高が進まなければ、円高リスクが消え株の調整圧力も弱まる可能性。RCIの位置が高いので日柄整理は必要だろうが、値幅調整という深押しは回避される可能性がある。週明け以降の為替の水準で日経平均の位置を判断。
為替が動かなければ株も、もみ合いと。
物色対象が難しい
4月末の勉強会で東海カ<5301>を取り上げました。黒鉛電極が絶好調でPERは低く上方修正の可能性が高いと考えたからです。幸運にも株価は1300円強から2373円まで1000円幅の上昇となりましたが、この様な銘柄が次々と出てくるかどうか、今月末の勉強会で一緒に考えてみましょう。