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連休も終わり、5月相場がいよいよ始まる。日本では決算発表が1つ大きなイベントだが、米国は雇用統計(5/8)、英国は選挙(5/7)、ドイツは「ギリシャ問題」(ユーロ財務省会議5/11)など欧米では重要イベントを控えている。そしてチャート的には日経平均、NYダウ、DAXという主要指数の日足がいずれも「陰転」している。イベントが株式市場のどのように影響するのか注目されるが、いまは「セルインメイ」を意識せざるを得ない状況にある。
NYダウ日足
NYダウは4日まで続伸で230ドルほど上げ、5日、6日の続落でそれを帳消しにしたが、安値17733ドルまであり日足は「三角保ち合い」から下放れ、下抵抗線を割り込んできた。すでに下値抵抗線を割り込み「陰転」していたDAXは5/5に292下げ75日線も割り込んでいる。
日経平均日足
そして日経平均だが、CMEは19340円引けで、安値19170円があった。これで5/1の「タグリ足、変化日安値」を帳消しにしよう。すでに下値抵抗線とボリンジャーバンド「-1」(19450円処)を割り込んでおり、当面は雲上限19750円前後やボリ「-2」(19170円処)を試すことが想定される。
懸念されるのは過剰流動性のマネーバブルで「6年間の上場相場」を続けている局面で陰転を示唆したこと。目先的には年金買いや上昇相場のあとで強気波も多くいるので、まだ反発局面(リバウンド)を見せると思われるが、明確な戻りがなければ「アヤ戻り」にとどまり、「戻りウリ」のパターンに入っていくことが懸念される。そうなれば「6年間」の反動は小さくない。ここでの同時株安はそうなる可能性が否定できないだけに慎重に対応しておきたい。
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