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先物は「07年」と酷似
9/8に17415円まで崩れた日経平均は、翌9日に1343円高、そして10日に一時814円安するなど引き続き荒い展開が続いている。ボリンジャーバンドの間隔が1100円幅あるように、引き続きボラティリティ(変動率)高く乱高下しやすい地合いにあることは承知しておきたい。
日経平均日足
そして、同時株安でカギ握る上海株とNYダウの日足が陰転したままであること。6年半にわたる過剰流動性(マネーゲーム)相場が終焉したことで、先行きまだ安心できないことも踏まえておく。
NYダウ日足
ただし、日本株は目先的にリバウンドを試してもおかしくない。日経平均は9/8に安値を付けたが、先物は8/25安値17160円を底値に、9/8は17380円で二番底になっている。これはサブプライムショックのあった「07年8月~9月」と似ている。RCIや騰落レシオなど日足テクニカルも底打ち反転していることから、その時のようなリバウンド(10月にかけて73%戻し)見せる可能性もある。
先物日足
それを今回の先物に当てはめる19600円(高値20670円(8/17)→17160円安値の70%戻し)方向となるが、目先の節目である上値抵抗線やボリ「-1σ」をクリアーしたほか、空売り比率も高止まっていることから、堅調なリバウンド見せる可能性は十分にあり得る。
もちろん、どうなるかは上海、NY次第。今週は15日の日銀決定会合、17日の「FOMC」があり、それが大きな焦点になるのは言うまでもない。とくにFOMCで利上げがあるのかどうか注目され、FRBイエレン議長の手腕が試されるところ。日経平均としては今週(第3週)変化日が集中しており、とくに大型連休前の18日とあとの24日がポイントで、日米当局のイベントを一時的に好感するなら日経平均の19600円方向へ一気に躍進することも可能と思われる。
ただし、8月の下落を一段下げとするなら、リバウンド挟んで二段下げが起こり兼ねない。それを心配するのはまだ先のことだと思うが、何が起こるか分からない時代だけに先物の二番底「17380円」割れには注意しておく。
乱高下続く相場だが、崩れたあとのタイミングであるから、スタンスとして大事なことは「目先のリバウンド」期待と先行き「二段下げ」懸念をしっかり踏まえた上で対応することだろう。
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