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NY次第
雇用者数が14.2万人と予想(20万人)を大きく下回った米雇用統計。発表直後にNYダウは258ドル安と突っ込んだが、利上げ観測の後退から終わってみれば200ドル高の16472ドルとほぼ高値で終えた。日本株同様、8~9月の急落で売りが溜まっているだけに買い戻しのエネルギーも小さくない。
二段下げリスクを払しょくした訳ではないが、当面は乱高下しながらも徐々に落ち着く気配を感じさせる。日足はまだもみ合い圏だが、25日平均線の上に顔を出し、RCIが底値から浮上に転じたことから、次は降りてくる75日平均線を目指すように再度ネックラインの17000ドルを試す可能性が出てきた。
世界マーケットのカギを握るNYダウがそういった戻りを見せるなら、「郵政地合い」を望む日本株としては願ったり叶ったり。
NYダウ日足
今週は変化日ポイント
さて、今週の日本は「10/7」の日銀政策決定会合がとにかく注目。そこで黒田総裁がQE3に動くかどうかだが、鉱工業生産と日銀短観が鈍化し、日銀も物価見通しを下方修正(日経新聞)するなど追加緩和に動くべく地合い作りが整ってきた。「郵政」の地合い作りという政策もあり、10/30ではなくこの7日の会合で動く可能性は高まっているのではないか。
10/7は「内閣改造」「郵政仮条件」「国慶節最終日」「SQ前の水曜日」といくつポイントが重なるが、そこでNYダウ上昇に黒田緩和となれば日経平均も上昇で反応するのは言うまでもなく、25日線からボリンジャーバンド+1σの18000円~18500円を試す可能性も出てこよう。
日経平均日足
今週はそうした上昇が想定されるところだが、ただし忘れてならないのは日米とも「一段下げあとのアヤ戻し」であるということ。日銀がQE3に動きたとしても「昨年10月のサプライズ緩和」と同じような好反応を期待するのは難しく、アヤ戻しの上値も当面は限りがあると思われる。
今週末「10/9」はSQで3連休控え、そして今週は8/11高値から9週目の変化日。そうしたこと考慮すると、今週は18000円台がアヤ戻りの上値ポイントになることも想定しておきたい。
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