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買い戻し加速、最終局面
ドラキ総裁の追加緩和発言で同時株となり、そして中国の利下げにより同時株高がさらに加速するという週末になった。今週はFOMC、日銀決定会合と日米当局の会合があり、緩和競争の流れに追随するのか注目されるところで、マーケットはそこでの緩和期待を織り込むようにさらに勢いを増す可能性もある。
だが、前回に触れた如くチャートは崩れたあとの「アヤ戻し」という状況に変わりなく、夏場の高値(日経平均20868円、NYダウ18312ドル)を抜かなければチャートは好転しない。また、夏場に大きく調整したことでマーケットには売りが溜まっていた。その売り方がいま買い戻し(ショートカバー)を強いられており、それが株価加速している背景でもある。
ただ、買い戻しの加速は「買い戻しの終盤」でもあり、正念場に差し掛かった全体のアヤ戻しは「最終局面が近い」と見ることもできる。
日本株は「郵政上場」を成功させるための地合い作りという側面があるので「11/4」がポイントになる。NYダウは28日のFOMCがポイントだが、「2007年の日経平均」と動きが似ており、7割戻して200日線に差し掛かったことから今週のFOMCあたりで頭打ちする可能性もある。もし、そうなると日本株も11/4を待たずに同じようにピークアウトする可能性がある。
2007年日経平均週足
NYダウ週足
日経平均週足
勢い付いた目先の上昇に逆らう必要はないものの、10月相場のアヤ戻しは想定されたシナリオでもある。大事なことはこれからで、ここからは上値探りと同時に「どこで頭打ちするか」が焦点になる。夏場の高値を抜く前に「頭打ち」となるなら「2日新甫(シンポ)」の11月はそれなりの調整を覚悟することになる。目先の上昇と、中長期のスタンスをしっかり踏まえながら対応すべきだろう。
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