富田のトレチャ 2016年01月18日

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次回は01/26(火)に掲載します。

ポイントになりやすい1月下旬

世界で波乱の幕開けとなった2016年。日経平均は第1週の1335円安に続き、第2週も550円下げ17147円で終えた。さらに週末15日に欧米株や原油(WTI)、商品(CRB)が下落、CME先物が16795円で終えたことから第3週も17000円割れで始まるのが避けられない雲行きだ。

CRB月足
CRB月足

まる8年間のマネーゲーム相場に亀裂入れ、オイルマネーを巻き込んだマネー逆流(リスクオフ)が引き起こす「同時株安」は並の調整でなく、先行きまだ警戒が必要だろう。世界各市場で「7年ぶり安値、12年ぶり安値・・」というものが相次ぐ。安倍首相は消費税引き上げに関する国会答弁で「リーマン級の波乱がない限り・・」と言ったが、日経平均とNYダウの週足や月足チャート見れば「×年ぶり安値」となりかねず、先行き「リーマン級の波乱」が起こらないとも限らない。

NYダウ月足
NYダウ月足

ただ目先的に1月第3週は下値ポイントになる可能性ある。RCIや騰落レシオ、サイコロ、平均線かい離など日足のテクニカル指標は軒並み底値ゾーンに到達。新春波乱となった95年と08年の1月は22日、24日で一旦底打ち、そこから2月序盤の「節分高」へリバウンド見せている。波乱とともに強まる売り圧力だが、どんな下げ相場でもリバウンドは挟むもの。今月下旬にはFOMC(27日)と日銀決定会合(29日)が控えており、売り方もそろそろ利食い(買い戻し)を考えるタイミングではないか。そうであれば、今月も20~22日辺りで一旦底打ち、節分までリバウンドというシナリオも想定される。

日経平均日足
日経平均日足

225週足
225週足

とはいえ並の相場ではなく、「節分高」のあと「彼岸」に向けて調整深める可能性あること忘れてはならない。それに原油や商品の波乱は普通でなく関連企業の業績が大きく悪化しており、商品市場によっては第3週で下げ止まらない可能性もある。
相場は需給が最大の要因だし、日本株は「NY次第、外国人次第」でもある。日足でも週足でも「トレンド重視」で対応して行くべきだろう。

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